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親の思い通りに子どもは育たない
子どもを持つか、持たないかで、女性の人生は大きく変わります。もし子どもを産めば、膨大な自分の時間とエネルギー、お金を子どもにかけることになるからです。
その代わりに、子どもからたくさんの喜びを得ることができます。しかし、子どもがいるからといって、必ずしも幸せになれるとは限りません。
子どもの病気や引きこもり、いじめ、非行などで苦労する可能性は、誰にでもあります。子どもが成人してからも、就職、結婚、孫の問題など、親の心配はずっと続きます。
それでも、親の思い通りに子どもが育てば、苦労も報われますが、実際は、そうならない場合がほとんどです。
そう考えると、子どもがいると幸せも大きいぶん、不幸も大きくなるとも言えます。
ところであなたは、子どもについ小言を言ったり、イライラしたりすることはないでしょうか。もしあるとすれば、それには理由があります。子どもが、あなたのネガティブな感情を揺さぶるのです。
実は、子どもには「ギフトチャイルド」と「シャドーチャイルド」の2種類があります。
ギフトチャイルドは、ひたすらかわいくてしかたがない子ども。
シャドーチャイルドは、やることがいちいちカンに障り、つい怒りたくなってしまう子どものことです。
決して、シャドーチャイルドが悪いわけではありません。彼らは、両親の「影」の部分を投影してしまう存在です。自分の見たくない姿を見せられ、親はイライラして叱ってしまうのです。
彼らと向き合うには、根気と知性が必要です。しかし、このメカニズムを知っているだけでも、対応はガラッと変わるでしょう。
子育てを楽しめる時間はあっという間に過ぎ去る
子どもが小さい頃は、子育てが永遠に続くような気がしますが、実際には、子どもと過ごせる時期は、そう長くありません。部活や塾、友達のほうが大事になり、いつか、子どもはスッといなくなります。子どもが大きくなると、家族が集まって何かする機会もずいぶん減るでしょう。
だからこそ、機会を見つけて楽しい時間を作り、家族の思い出を増やすことが大切です。日帰り旅行、コンサート、スポーツ、外食など、小さくても、みんなが楽しめるイベントを企画するといいでしょう。子どもが小さいならなお、そういう時間は大事です。
また、「あなたが生まれてきてくれたことに心から感謝している」と伝えましょう。その言葉は、子どもの一生の宝になります。
なかには、子どもを望んだのに恵まれなかったという人もいるかも知れません。悲しいことですが、人生には自分ではコントロールできないこともあります。しかし、痛みは必ず、いつか癒せるということを覚えていてください。
また、養子を迎え、実の家族より強い絆を結んでいる親子もいます。多様な選択肢があるということも、支えになると思います。
●POINT
ギフトチャイルドとシャドーチャイルド
ギフトチャイルド…目に入れても痛くないほどかわいい
シャドーチャイルド…なぜか怒りたくなってしまう
(⑥「家族との関係」に続きます)
●当記事は『ゆほびかGOLD』vol.27の記事を再編集したものです。