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【本田晃一】「がんばる」のをやめて人生を輝かせる7つのステップ(その4)

自分の本音を優先すると人生は大きく好転する

仕事も恋愛もうまくいかない。

人間関係で疲れてしまう。

まわりの人は悩みがなくて幸せそうなのに、自分だけ損して苦労している気がする。

やりたいことが見つからない……。

あなたが今、そんなふうに「なんとなーく、自分の人生がどんよりしている」と感じているなら、ここは思い切って、「がんばる」ことをやめてみませんか?

自分らしさを取り戻すには、新しいことを「はじめる」よりも、今あることを「やめる」のがいちばんの近道。

「誰かのためにがんばる」のをやめて、自分の本音を優先させてあげると、人生はしだいに大きく好転していきます。

では、具体的に、何をどうすれば人生がうまくいくのか、7つのステップに分けて、順に説明していきましょう。


第1ステップから読む

僕は今、英語と政治経済の勉強にハマっています

ここでちょっと、僕自身の話をしたいと思います。

僕は、昨年から、英語と政治経済の勉強をがんばっています。学生時代から勉強が大嫌いだったのに、自分でもびっくりです。

きっかけは、昨年1月、あるご縁で、ダボス会議のパーティーに参加する機会に恵まれたことでした。ダボス会議とは、世界情勢の改善を目的とした国際機関、世界経済フォーラム(WEF)が、1971年から毎年開催している年次総会です。

 世界の指導者や実業家、王族、各分野の学者や専門家がスイスのリゾート地で一堂に会し、地球の未来について語り合う、すごいイベントです。

ミーハーな僕は「世界的なセレブと友達になれるかも?」とワクワクして行ったのですが、そんな気持ちは一瞬でしぼんでしまいました。

自分のバックパッカー英語では、まったく歯が立たない。ところどころ聞き取れても、政治や文化について語っていて、まったく会話に入れないのです。せっかくのチャンスを、英語力と教養が足りず生かせなかった——。正直、がっかりしました。

一方で、ああいう人たちと英語でペラペラ会話している自分の姿を想像すると、ワクワクしてきたんです。だから、英語と政治経済を勉強することにしたのです。

 だけど、最初はかなり怖かったし、不安でした。「今さら勉強しても無理じゃない?」とも思いました。それでも、やっぱり新しい世界を見たかったから、勇気を振り絞って一歩踏み出してみたんです。

昨年の夏からは、経済学者の竹中平蔵さんと、アフターコロナのお金と経済について考えるラジオ番組を始めました。これも、ダボス会議で竹中さんを見かけて、ご挨拶したことがきっかけ。

僕はこれまで、豊かで幸せな生き方について考えてきましたが、新しいことを学び、新しい世界の人たちと出会うことで、より幅広い活動ができそうだな、と未来の自分にワクワクしています。

【第7ステップ】やりたいことがかなった未来を意図する

ここまでお話しした6つのステップは、いずれやりたいことがあっさりかなっていくためのベースとなります。

やりたいことって、気合いを入れて必死にならなくても、実現するときにはびっくりするくらい、あっさりと実現するものなんです。

やりたいことをかなえるベースの総仕上げとして、ぜひやってほしいのが、「意図する」こと。「かなったらいいね」「かなったらこうしたいね」というふうに、かなった未来を意図しておくのです。

僕がダボス会議に参加できたのも、意図の力が働いた気がしています。実は、奥さんから「新婚旅行のとき話したことを、ちゃんと意図しようよ」と言われ、改めて意図してみたのです。

その内容とは、「いずれふたりで世界を飛び回って、世界中のすごい人たちと友達になれたらいいね。それで、争わずに幸せになれる方法とか語り合えたら最高じゃない?」ということ。

実際、想像もしなかったかたちで、世界のすごい人たちに接することができたわけです。残念ながら、そのチャンスを生かしきれませんでしたが、次のチャンスをものにするために、今も「そうなったらいいな」という将来の自分たちの姿を意図しているところです。

 「かなった未来を意図すること」は、言い換えれば「世界を信じる」ということ。自分だけの力で夢をかなえようとがんばるのではなく、自分以外の「よくわからない力」ありきで未来を見ている。

 そうやって「やりたいことは周りの人や環境がかなえてくれる」という前提で考えていると、想像を超えたビッグチャンスが舞い込んだり、思いも寄らぬ大物と知り合ったりと、ミラクルな出来事がどんどん起こり始め、なんか勝手に人生ぜーんぶうまくいくのです。

(おわり)

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