実はどんな人にも、1日のうちにつらいことも楽しいことも同じくらい起こっています。ところが、寝る前に今日つらかったことを思い出しがちな人がいます。メンタル疾患の患者さんなどは、特にその傾向が強く出ます。
1日の終わりの寝る前15分は、すんなり記憶できる脳のゴールデンタイム。そこで、嫌なことを思い出して、日々、脳に焼き付けていると、当然人格形成にもかかわってくるし、心身の具合も悪くなってしまいます。
そこで、ポジティブ思考になり、大開運するトレーニングとしてお勧めなのが「3行ポジティブ日記」です。
プチ日記習慣で楽々開運!
まず、歯磨きなどの眠るための準備をすべてすませたあと、寝る前15分以内に今日あった楽しかったこと、うれしかったことなど、ポジティブな出来事を3つ思い出します。
「そんなのなかったよ」という人も、前述のように必ず何かありますから、どんな小さなことでも思い出してください。そして、それを1つにつき1行程度で、3行書き出します。
最初は「○○して楽しかった」「○○できてよかった」程度の短い文章でOK。楽しかったことを思い出して書き出すことがトレーニングになります。
慣れてきたら、できれば、自分の行動、思考、感情のおかげでうまくいったことを長めに書けるようになるといいでしょう。
書けたら読み上げ、その出来事をイメージしながら、幸せな気持ちのまま眠りにつきます。すると、睡眠中も脳がずっとポジティブでハッピーな状態でいられます。すると、ものごとのいい面や、楽しいこと、ポジティブなことを見つける能力が高まり、気分や考え方がポジティブに変わっていくのです。
メンタル疾患のかたも、最初の3カ月くらいは1行も書けなくても、半年くらい経つと、自分を客観的に観察できるようになり、だんだん長く書けるようになってきます。また、メンタル疾患自体の快方にも大きく寄与します。
「3行ポジティブ日記」により、ものごとのいい面に着目し、ポジティブ思考になることで、自分の短所より長所に目が向くようになり、やがて自分のコンプレックスも気にならなくなっていきます。
自信を持って、生き生きと人生を生きられるようになるのです。
男女の別なく「父性」が大事な時代
最後に、目まぐるしく変化するこれからの時代の生き方について触れておきましょう。
これからの時代を生き抜くカギは、ずばり「父性」です。
ここで言う父性とは、自分の考えや1つの目標を貫く志のようなもののことで、規範やビジョンを示して、ほかの人に尊敬され、ああなりたいと思われる性質のことです。
性別を問わず、職場や組織、社会の中で、そうしたよきリーダーシップを発揮することは非常に大事です。
それには、日頃から自分がやりたいこと=ビジョンや目的を言葉で語ることがたいせつです。やりたいことやビジョンは持っていても、恥ずかしくてなかなか口に出せない人は、多いのではないでしょうか。
しかし、言葉にして言わないことには、誰にもわからないし、わからないと協力もしてもらえません。きちんと言葉にして話すことで、協力者が現れ、5人、10人と後押ししてくれる人が増えていき、ものごとがうまく進むようになります。
自分なりの夢やスローガンを決めて、自己紹介するときに話したり、名刺に印刷しておいたりするのもいいでしょう。
また、目標を達成できない大きな要因は、忘れてしまうこと。手帳の一番前のページに自分のやりたいことを書いて読み上げるようにすると、達成度が上がります。
ぜひ、ビジョンを言葉で語り、夢や目標を叶えて幸せになっていってください。
(了)