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【きくち体操】①きくち体操とは?ー足の指1本1本を意識しながら動かせば、筋肉・内臓・脳がよみがえる

2020/10/25

鍛えるのではなく体を育てる体操

 私が「きくち体操」を創始して50年以上が経ちました。「きくち体操」は鍛える体操ではありません。自分の体に意識を向け、体の変化を感じ取り、体を育てる体操です。

 難しい体操は1つもありません。手足の「グーとパー」や「足首回し」など、わかりやすい動きばかりです。

 例えば、足の「グーとパー」なら、足の指を見て、さわり、1本1本をしっかり意識して動かし、その感覚や変化を感じ取ることをたいせつにします。

 このように体の感覚を感じ取るのは「脳」の働きです。脳は、体のすべての器官とつながっています。

 足の指に「動け!」と指令しているのも脳です。私たちが足の指を意識して動かしているときは、足の指だけでなく、足の指とつながる脳も刺激しています。「この指を動かそう」と体に意識を向けることで、脳はどんどん活性化します。

 体を意識して動かす「きくち体操」は、体と脳をつなげる体操でもあります。体の感覚や変化を感じ取り、体を意識して丁寧に動かせば、体と脳がしっかりつながり、動ける体が育っていくのです。

健康は足の指から始まる

「きくち体操」の教室にはいろいろな生徒さんがお見えになります。きれいになりたい、最期まで自分の足で歩きたい、体の不調をなんとかしたいと動機はさまざまです。

 最初は体が硬くて痛い、きついなどと言う生徒さんでも、動かない筋肉に意識を向けて動かしていくうちに、徐々に体が動くようになります。体を動かすことで体が変わると本人が感じ取れたときから、体はよみがえってきます。

 実際に、「きくち体操」に真剣に取り組まれたかたは、体や心のさまざまな変化を実感されています。

 体を絶対によくしようという強い思いを持ち、心を込めて体を動かせば、誰にでも体をよくする力が備わっているのです。その力を引き出すお手伝いをするのが「きくち体操」なのです。

 足の指は体の起点です。足の裏から足首、ふくらはぎ、ひざ、ももを経由して骨盤、背骨へとつながっています。

 足の指が弱ると、それにつながる足の筋肉と、筋肉がつないでいる骨や、関節も弱くなり、足元がおぼつかなくなるといった事態が起こります。すべては足の指から始まるのです。

 今、足に不調を感じていてもあきらめることはありません。「きくち体操」を続ければ体は変わります。体はよくしようと思いをかけて動かせば、やっただけ必ず応えてくれます。

自分の命だと思って体を動かすと感謝の気持ちが湧く

足指でのグー

「きくち体操」では、体をまるごと1つの「命」と捉えています。足の指でしっかりグーとパーをする、足首をゆっくり回すなど、体を動かすときには、自分の命だと思ってするのです。

 毎日体を動かし、体に向き合っていると、体や命に感謝する気持ちも湧いてきます。自分の命に感謝するようになると、家族や友だち、周囲の人にも感謝の気持ちが湧いてきて、やさしく接するようになります。

「きくち体操」の生徒さんの感想には、「家族から、笑顔が増えたと言われます」「子どもを怒らなくなりました」という声もしばしば聞きます。

「きくち体操」は、体を動かすことを通して、体に感謝し、命に感謝し、心と体を育てる体操なのです。

「きくち体操」では、つま先から頭まで、全身をくまなく動かします。

本記事の第2回と第3回では、基本中の基本である「足の指を育てる体操」をご紹介していきます。