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【麒麟として生きる】仁と太極を心に置いてひっそりと徳を積めば幸せがやってくる(2)

 巨大な力を持ち、幸運を招くとされる動物。古代中国より、これらは瑞獣と呼ばれています。中でも代表的なものを四霊といい、麒麟、鳳凰、応龍、霊亀の四体です。
 ここでは皆さまに、麒麟とはどのような存在で、どのような力を持っているのかをお話しいたします。

イラスト/サトゥー芳美

前回はこちら

運気の太極を育てる積陰徳という行為

湯島天神(東京都文京区)に飾られている麒麟

前回は、麒麟とは「仁」=思いやりを司る瑞獣であるというお話しをしました。

 ここでは、皆さんが仁を身につけ、麒麟になるために行っていただきたいことを3つ、ご紹介します。

 1つ目は「積陰徳」です。積陰徳とは中国の格言にある言葉で、文字どおり、陰で徳を積むことです。「自分はいいことをした」とアピールしたり、「してあげたんだから」と恩を売ったりするのではなく、自分自身でしっかりと陰徳を積みます。

 下の太極図をご覧ください。太極は黒と白で構成されており、昼に太陽が出て夜に月が出るように、物事のバランスと万物を生む原点を表しています。

積陰徳によって太極の陰陽が交わり、
運気に好ましい変化が訪れる。
太極全体も大きくなり運気がさらに押し上がる

 運気についても、太極で説明できます。幸運ばかりの人もいなければ、不運ばかりの人もいません。100のよくないことがあったら、よいことも100あるということです。

 ですから、もし不運なことがあっても、耐えられる程度であれば、「よし、後々いいことがある」と前向きに考えてください。

 さて、太極図は黒(陰)と白(陽)を基本に形成され、陰と陽が交わって変化を起こすことを示します。

 積陰徳を行うたびに、太極内で陰陽が交わり、幸運の要素が増えていきます。そして、太極そのものも大きくなっていきます。積陰徳は、運気の太極を育てる行為なのです。

 すべての物事には陰陽があります。今回の新型コロナの件が陰なら、その先に陽が来る可能性もあります。それまでをどう過ごすかで、運気に大きな差がつくでしょう。

麒麟を飼ってあなたの太極を育もう

麒麟の置物には災いを鎮める効果があるとされる

 2つ目は、麒麟を身近でかわいがること。麒麟は、「鎮」の作用が強く、あらゆる災いごとを消して周囲の気を安定させてくれる存在です。

 収入の不安定や家庭内不和、ビジネスでの人間関係などを改善し、日常に起こるすべての問題を穏やかに鎮め、安定させたいときに活躍してくれます。

 麒麟は平和を守るシンボルでもあります。トラブル・ストレスの多い世の中で、自分の身を守るためにも、麒麟を身近に置き、ふだんから麒麟を感じることが大切です。

正しいと思える人からよい情報を得ること

関帝廟(神奈川県横浜市)の金炉に掘られている麒麟

 麒麟になるために行っていただきたい3つ目のこと。それは、よき情報を得ることです。信用に足る、正しいと思える人の話に耳を傾ける努力をしてください。もちろん、怪しい人を避ける注意は必要です。

 信頼できる情報を得て、それを基に自分の動き方を決めることが大切です。そうしないと、運気の波に乗り損ねてしまいます。

 国際・風水協会では、2019年の時点で2020年が9年周期の大きな災厄に見舞われやすい年であることを書籍や講演会の中で警告していました。ちなみに、2020年の9年前の2011年には、3・11の東日本大震災が起こっています。

 私たちからの情報を得ていたかたは、心の準備ができ、新型コロナウイルスにいち早く反応して行動していただけたことと思います。

 そのように、皆さんがよき人と出会い、仁と太極を常に心に置いて、麒麟として幸せに生きていかれることを心からお祈りします。

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