日本において、資産1億円以上の富裕層・超富裕層の割合は、全世帯中のわずか2.3%ほどとされています。
こうした状況の中で、「他人と同じこと」ばかりしていても、豊かさを得ることは困難です。お金持ちになるには、「他人の逆を行くこと」も必要であり、脳科学や心理学の考え方からも、富裕層の行動、生活に習うことはたいせつです。こうした観点から、「お金に好かれる財布」の特徴を見ていきましょう。
3個以上の財布をローテーションで使う
私はこれまでに、多数のお金持ちのクライアントに接し、彼らが持つ「お金に好かれる財布」を見てきました。その経験から、まず確実に言えることは、お金持ちが持っている財布は1つではなく、複数であるということです。
かつて生活情報リサーチサイトで行われた調査結果を見ると、1~2個の財布を持っている人が約91%で、財布を持たない人が約1.5%。残りの、約7.5%の人が3個以上の財布を愛用しているという結果でした。この少数派の中に、お金持ちの人たちが含まれている可能性が高いと言えます。
ですから財布は、1つの財布をボロボロになるまで使うのではなく、いいものをローテーションしながら長く使うのがお勧めです。
財布は「お金のボディガード」です。お金を裸で持ち歩いたり、マネークリップや封筒で代用したりするのは、お金への意識が高まらないのでお勧めできません。
お金に対する意識を高め、お金に恵まれた人へ自分を近づけるには、「見せる財布」「見てもらう財布」にすることが重要です。
靴や時計、カバンと同じように、実は財布も周りからよく見られています。ですから、いい財布を持っていれば、周囲からの信用度が上がり、対応がよくなり、人脈も広く強くなっていきます。
そして、財布が見られることによって、自分の中のお金に対する意識も向上し、相乗効果で金運はどんどんアップするのです。
使う場所や財布を入れるバッグ、あるいは着る服に合わせて、複数の財布を使い分けると、さらに効果的です。私が見てきた富裕層の人たちは、実際にそうしています。
明るい色も取り入れつつツヤとリッチ感を重視
続いて、財布のタイプについて見てみましょう。どんなタイプを持つべきかと言えば、ずばり長財布です。
先と同じリサーチデータによれば、日本人の6割以上は2つ折りタイプの財布を使っているようですが、私は富裕層で2つ折り財布のユーザーを見たことがありません。お札にとって、体を無理やり折り曲げさせられる形状ですから、お金に好かれるわけがありません。
複数の財布を使い分けるうえでは、財布の色についても気を配るといいでしょう。リサーチデータでは8割以上の人が使っている黒や茶色もいいのですが、それにかぎらず、明るい色の財布も持つことをお勧めします。
下記を参考に、色彩心理学的な特質を活かして、TPOに応じた財布使いをしましょう。
●黒
意識を引き締める効果がある。ここぞというときの勝負財布。ビジネスシーンで生きる
●黄~橙
黄色や橙などの色物系は気分が明るくなる。デート、遊び、レストランで使うのにぴったり
●茶
安定感・安心感をもたらす色。コンビニ、スーパーなど生活の場で使いたい
●白
華やかさを演出。黒と並んで勝負財布なので使用頻度は低いがここぞというときに。パーティー向き
●金
お金のオーラを強くする。成金的に品がなく思われがちなので、シャンパンゴールドがお勧め
●銀
自分の価値を押し上げる、名誉ある色。周りと違うというイメージも演出できる
最後に、「金運アップにはヘビ皮の財布がいい」と思い込んでいる人がいますが、ヘビ皮には品に欠ける側面があります。私がお勧めするのは、ツヤとリッチ感をたいせつに素材を選ぶこと。「光るもの」は、お金につながります。人の氣(エネルギー)を集め、仕事やお金に対する意識を高めるからです。
■お金に好かれる財布選びの3ルール
①複数の財布を持ってローテーションで使う
②形状は長財布がベスト。明るい色の財布も持つ
③ツヤとリッチ感のある「光沢」財布がいい