62歳になる今がいちばん輝いている
皆さんは、自分の人生で何歳の頃がいちばん輝いていましたか?普通の人は、顔も肌も体も衰えを知らない10代後半から20代ではないでしょうか。
でも、私は、見た目も心も、そして恋愛も、もうすぐ62歳になる今が、人生でいちばん楽しく、輝いていると自負しています。外見では、「30代にしか見えない」と、テレビなどのマスコミに何度も「美魔女」として取り上げていただいています。
また、57歳のときに「ミセスクイーンJAPAN」、その翌年には「ミセスインターナショナルグローバルJAPAN」のファイナリストに選ばれました。自他ともに認めるほど衰え知らず、と言っても過言ではないでしょう。
実際、30代のときの顔と今の顔を比べても、今のほうが自信があるほどです。そして、恋愛でも、現在34歳年下の彼といっしょに暮らしています。私の人生は今、絶頂期を迎えているといっていいほど充実しています。
しかし、若い頃からずっと上昇を続けてきたわけではありません。私の人生は、そのまま映画になっても観る人を楽しませられるほど、ジェットコースターのように激しいアップダウンがありました。
3度がんになり、死を覚悟したこともありました。多額の借金を背負い、生活保護の申請をするほどのどん底も経験しました。うつになって、引きこもっていたときもありました。
それでも今があるのは、「外見力」を高めてきたからにほかなりません。ですから、「今、つらくて外見どころじゃない!」という人も、「そんなときこそ外見力だ!」と心を奮い立たせて、美に磨きをかけてください。そこから道が開けるのです。
肌に透明感が増す耳グルグル体操
私は外見力を高めるために、毎日実践している手法があります。その一つが、「耳グルグル体操」です。
耳グルグル体操は、ヨガで行われているものを、もっと簡単にできるように私がアレンジした体操です。耳を刺激するだけですので、誰でもいつでもできます。
私は毎日洗顔の後に行い、たるみのない、透明感にあふれたフェイスラインをキープしています。耳には、100個以上のツボが集中しています。
耳下にはリンパ節もあるため、耳をほぐすことで、リンパの流れも血行もよくなります。それによって肌に透明感が出て、小ジワ、たるみにも効果があるのです。
また、首から肩にかけての血行もよくなるので、肩こりの改善効果も期待できます。肩がこっているときに耳グルグル体操をすると、痛みを感じることがあります。
そういうときはいつもより回数を増やすと、首や肩がほぐれてきます。さらに、耳を触れることで、脳から波が出るという報告もあります。α波には、集中力を高めたり、自律神経を整えたりする働きがあると言われています。
実際、私も、耳を触っていると気持ちがよくなって、気分が落ち着いてきます。寝る前にすると眠りが深くなるので、不眠ぎみの人にもお勧めです。
耳グルグル体操は、丁寧にやっても1分程度しかかかりません。とても手軽で、さらに無料です。これを行えば、外見力が磨かれ、幸せになると思って、毎日続けてください。
棺桶に入るまで遅いということはない
そしてもう一つ、自分を輝かせるためには心の持ち方もたいせつです。私は、ものごとのとらえ方、見方を変えたとたんに、幸せが次々舞い込むようになりました。
皆さんの参考になればと思い、その過程を簡単にお話しします。京都府で生まれた私は、29歳まで幼稚園教諭として勤務していましたが、心理学の勉強をしたくて退職しました。
大学の聴講生として心理学を学んだ後、アメリカに留学しました。これが私の最初の転機です。アメリカの大学は、夏休みになると、寮まで閉まります。
普通の学生は自宅へ戻ったり、バカンスに出かけたりするのですが、私は行く当てがありません。そこで、住み込みのハウスキーパーになりました。
そこの主人は、3人の子どもを持つ50歳くらいのシングルマザーでしたが、彼女は大学で勉強する学生でもありました。
私の大学は、若い人ばかりでした。当時、30歳だった私は、周囲ほど若くないことにコンプレックスを抱いていたのです。そんな私に、彼女はこう言いました。
「なぜ日本人は年齢にこだわるの?何を始めるにしても、に入るまでは遅いということはないのよ」この言葉は、今も私の胸に深く刻まれています。
60歳を過ぎた今でも、前向きに新しいことに挑戦し続けられるのも、「棺桶に入るまでは遅くない」という言葉が私の背中を押してくれるからです。
3度のがんを患った40代
帰国後、語学を活かして通訳秘書となり、33歳のときに結婚。嫁いだ先は県で大企業を営む旧家で、夫は年収1億円の実業家でした。とても幸せな結婚生活じゃないかと思われるかもしれませんが、現実はそうではありませんでした。
私は実業家の夫と結婚することで、自分のこれまでの経験を生かして、夫の事業のお手伝いができると思っていました。しかし、夫は、「妻は家庭を守るもの」という考え方で、私は働きに出ることもできませんでした。
この価値観の違いは、時を経るごとに、どんどん深い溝になっていきました。長男を出産後、私はストレスによるパニック障害となり、息子が小学生になったときに離婚を決意して、息子を連れて実家に戻りました。
しかし、その直後に乳がんが見つかったのです。42歳のときでした。私は手術を受けたのですが、このときに乳房を部分切除しました。
退院後、夫の家に戻った私は、相変わらずの価値観の相違と、乳房を失い、「女として終わってしまった」という絶望感から、ストレスは以前よりも大きくなりました。その結果、2年後に今度は胃がんになってしまいました。
そして49歳になったとき、乳がんが再発しました。医師から「今度は覚悟するように」と言われ、恐怖や悲しみ、不安といったネガティブな感情が押し寄せてきてうつになりました。
体が動かなくなり、完全に引きこもりになってしまいました。精神安定剤が手放せなくなり、笑うこともできなくなったのです。
50歳を過ぎても人生は劇的に変わる
悪いことはさらに続きます。その1年後、夫の会社がリーマンショックの影響で倒産してしまいました。負債総額は220億円以上。当時の新聞に大きく載りました。
すべてを失った夫は、再起を図るべく愛媛を離れ、栃木の工場で働き始めました。私は再び息子とともに実家に戻り、そこでどうにも生活できず、ついには生活保護を申請するほどでした。
肉体的にも精神的にも経済的にもボロボロでした。そんなどん底にいた私が、ある医師と出会ったことで少しずつ変化していきました。
そこは、がん患者たちが最後の希望としていたクリニックです。その医師から、「無理をしない。いいお母さん、いい妻になろうとしない。いいと思ったらやって、やりたくなかったらやらない。自分の感覚を信じて直感でやりなさい」と言われたのです。
その言葉が心に染み渡りました。前向きな気持ちで治療に臨んだ結果、なんと2014年にはがんが完全に消えたのです。ほんとうに奇跡のような出来事でした。
もう一人、ある人を知ったことも大きな心の支えになりました。アメリカのトップモデル、エイミー・マリンズです。エイミーは、生まれつき両足がありません。それなのにトップモデルであり、同時に陸上のアスリートでもあります。その彼女が、なんとシューズのCMに出演していたのです。
足がないのにシューズのCMに出ている彼女を見たときに、「何かがないからやらずにあきらめる、ということはいっさいしなくていい」と気づきました。
私は、乳がんで胸を切除したときから「女性として終わりだ」「きれいになっても、もう意味がない」と思っていました。でもそれは、自分だけの思い込みだったのです。
だから胸がなくても人前に立つことにチャレンジしてみよう。自分を輝かせてみようと思ったのです。
こうして私の外見力アップのためのトレーニングが始まりました。耳グルグル体操を考案したのもその頃です。このときから私の人生はグングン上向き始めたのです。
あるとき、ある下着メーカーから、「下着のモデルをやっていただけませんか?」と依頼がありました。最初は「乳房のない私が下着のモデル?」と困惑したのですが、これはエイミーの話と重なります。
足のない彼女だってシューズのCMに出たのです。私も勇気を出してモデルを引き受けたのですが、これが大きな反響を呼び、「私はまだ女性として終わっていない」という自信にもなりました。
そ の後、2016年、2017年とミセスグランプリのファイナリストに選ばれたのは前述の通りです。2018年には、今、おつき合いしている34歳年下の彼と出会いました。
仕事の依頼も増え、現在は年間モデル契約や大きなイベントを任されるようになりました。お金にまったく困らなくなったのです。
今は、彼と大阪のタワーマンションに住んでいます。10年前、莫大な負債を抱え、生活保護を申請した生活からは考えられない変化です。
50歳を過ぎてからでもガラリと人生が変わったのは、「今からでも遅くない」と外見力を磨き始めたからです。外見力が磨かれると、自分をたいせつにする心も宿ります。
どうか今はつらい皆さんも、苦しみに埋もれず、外見力を磨いて、今一度自分をたいせつにする心を持ってください。
どんな状況からでも、何歳であっても、人生は自分の思い通りになります。耳グルグル体操は、これからの人生を変えたいあなたの助けになってくれるはずです。
肌に透明感が出て、外見力高まる耳グルグル体操のやり方
1、耳をイタ気持ちいいくらいに引っ張り、前に3回回す
2、そのまま後ろに3回回す
3、耳を上に3秒引っ張る
4、横に3秒引っ張る
5、下に3秒引っ張る
6、耳を裏側からつぶし押す(ギョウザ耳)
※いつ、何回行ってもよい ※メイク前、入浴中、寝る前などが最適