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耳の大きな人の生命力が高い理由は腎臓にあり!~ 腎機能を高める耳もみの勧め

耳が大きな人が成功するワケ

大きくて厚みのある福耳は、金運や成功を引き寄せる吉相として、よく知られています。これは東洋医学の見地から見ても、じゅうぶんありえる話だと考えられます。

というのも東洋医学では、「形が似ている部位は相関関係がある」と考えます。耳は、腎臓と形がよく似ているうえ、両者とも左右に一つずつ位置しているという共通点もあります。そして「腎」(腎臓)は、「生命力の源」となる臓器とされています。

この「耳—腎—生命力」のつながりから、福耳の人は腎臓が強く、それはすなわち生命力が旺盛な証という推測が成り立ちます。

そういう人だからこそ、成功して財を成す可能性が高いのではないでしょうか。また健康長寿の人は、実際、耳が大きい人が多いのです。

腎臓の状態は、その人の生命力と直結するので、「腎臓の機能が尽きるときが、命の尽きるとき」と考えられています。そのため、腎臓と相関関係のある耳の機能は、命が尽きるその瞬間まで残るともいわれているのです。

心臓が止まった後も話し声が聞こえてきた

実は、私自身がまさにこの通りの経験をしています。

というのも、私は小学4年生のときに、生死の境をさまよいました。虫垂炎の手術後に容体が悪化して、心肺停止まで至ったのです。

このとき、私は意識がない状態でしたが、耳はしっかりと周りの様子を聞いていたのです。

心臓が止まり、「大変だ」と焦る医師の声。「鋭記~、鋭記~」と、私の名前を泣きながら叫ぶ母。そんな母を「落ち着きなさい」となだめ、廊下に連れ出す父……。

心停止したはずなのに、その一部始終が私の耳には入っていたのです。

その後の処置で、私の心臓は再び動き出し、約1カ月ほど寝込んだものの、今もこうして生き永らえています。

この経験から、「腎」と「耳」に関する東洋医学の考え方は、おそらく正しいのだろうと思っています。

東洋医学では、生命力と関わる腎臓を最も重要な臓器としていると前述しましたが、これはツボや反射区という考え方にも表れています。

例えば、足裏には全身の臓器とつながるゾーン(反射区)があり、不調のある臓器とつながっているゾーンをもむことで、その臓器の機能が回復します。

では、足全体はどの臓器の支配下にあるかというと、腎臓です。いわば、腎臓のなかに、すべての臓器があるのです。これは耳も同じです。耳全体が腎臓であり、そのなかに各臓器につながるツボがあります。

腎機能が強い人は認知症になりにくい

腎臓の状態が他の部位の健康を左右する、という考え方は西洋医学でも浸透してきているようです。

一例を挙げると、腎機能がしっかりしている人は、認知症や健忘症になりにくいことが近年わかってきました。腎臓は血液をろ過して、体に必要なものを再吸収し、不要なものを尿として排出する臓器です。要は、腎臓の働きによって、血液が浄化されるのです。

つまり、腎臓が弱ることはすなわち、血液が汚れるということにほかなりません。血液は体全体を巡り、栄養を運び、老廃物を回収しているのですから、腎臓の機能がじゅうぶんに果たされなくなれば、脳を含め、すべての臓器の機能が低下するのは、当然ではないでしょうか。

そんなたいせつな腎臓の機能を高めるセルフケアとして、私がお勧めしているのが、「耳もみ」です。

前述のように腎臓と耳にはつながりがあるので、耳を引っ張ったりもんだりすると、その刺激が伝わり、腎臓が元気になっていくのです。

私は日々の施術でもこのつながりを応用して、成果を上げています。

当院には腎機能低下を主訴として来院される患者さんが多くいらっしゃいますが、耳に鍼を打つと、どの患者さんも腎機能の数値が徐々に改善していきます。

腎臓のツボの位置を正確に探り当てるのは知識がないと無理ですが、耳もみなら、耳全体を刺激できるので、知識も正確性も不要です。

やり方も簡単で、気がついたときに、耳全体をまんべんなくもんだり、耳たぶを上下や横に引っ張ったり、耳たぶの内側を押したりすればいいだけです。

私自身は入浴時に耳もみを実践しています。フェイスタオルで耳周辺を拭くついでに、耳のあちこちを適当にもんだり、耳たぶの内側をグリグリ押したりしています。

目が疲れている人は耳たぶをもむとよい

もんで痛い、もしくは硬くこわばっている場所があれば、その部位に該当する臓器が弱っているサインです。例えば、目が疲れている人は、耳たぶが硬くなります。その場合は、重点的にもみほぐしましょう。

耳もみの健康効果は腎機能改善だけにとどまりません。腎臓は血圧を調整する働きもしています。ですから、塩分制限と併用することで、高血圧が改善しやすくなります。

めまいやふらつき、耳が遠くなるのも腎臓の弱りが原因ですから、耳もみは効果的です。耳をもむと脳の血流が促されますから、脳機能を高める効果も期待できます。

冒頭で福耳の人は腎臓が強いと述べました。では耳の小さい人は、生まれつき腎臓が弱いから生命力も弱いのかというと、その心配はありません。

たとえ先天的に腎臓が弱いとしても、生活習慣に気をつけることで、腎臓を丈夫にして、生命力を高めることができます。子どもの頃は病弱だったものの、成長してからは健康体という人がこれに該当します。

その一助となるのが耳もみです。小さく弱々しい耳の人も、耳もみを続けていると、弾力性のあるしっかりしたと耳に変わってきます。生命力みなぎる耳になって、健康長寿を叶えてください。

どこでもできる!健康耳もみのやり方

押す

耳の内側を指で優しく押す。耳には反射区やツボが点在しているので、痛いところ、硬いところがあったら重点的に押す

引っ張る

上下や横に引っ張る。耳全体を引っ張ってもいいし、耳の際をつまんで引っ張るのもよい

もむ

耳全体をまんべんなくもんだり、耳たぶを優しく折りたたんだりする