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【耳のつまぷる】大人女子の「何となく体調悪い」を改善する方法

コロナ禍で「何となく不調が悪化」した人が増加

コロナ禍における新生活で頭痛・肩こり・不眠・慢性疲労など「なんとなく不調が悪化した」という人が増えているようです。

まず、仕事がリモートになり、パソコンに向き合う時間が増えて運動不足になっていること……これは身に覚えがある人も多いですよね。

実はもう一つ、不調の原因があります。それは、マスクです。

長時間マスクをしていると、確実に体がこってきます。その主たる理由は次の二つです。

●マスクのゴムによって耳が引っぱられる
●人との会話が減少し、顔の筋肉が固まる

マスクのゴムの伸縮性により、自覚できない程度ですが、耳が前に引っぱられています。すると耳は元の位置に戻ろうとし、無意識に力が入ります。とても小さな刺激ですが、塵も積もれば山となる……刺激が継続されれば、それだけ大きな負担となります。また、同じ場所に長時間負担がかかると「負担がかかった状態が普通」と筋肉が認識します。

すると、マスクを外しても筋肉には力が入ったままになり、筋肉を一層硬くこり固めてしまうのです。

また以前は、話す・笑うという行為が自然とできましたが、コロナ禍で会話が少なくなることで、笑顔になる機会も減りました。

そのため、顔の筋肉をあまり動かさなくなり、自然と筋肉がほぐれる瞬間も少なくなってしまいました。

結果として、血流が悪化し、首・肩・頭のこりや、頭痛・めまい・耳鳴りといった不調が起きやすくなります。これらの症状は、放っておくと不眠、さらに慢性疲労ややせにくさの原因にもなってきます。

「耳のつまぷる」で目指すは赤ちゃんの姿!

特に、代謝の落ちる40代以降の大人女子には、このような症状が顕著に出やすいようです。
そんな悩める体を持つ大人女子を少しでも楽にするため、私がお勧めしているのが「耳のつまぷる&体伸ばし」です!

気持ちよく耳を引っぱり、体を伸ばすだけ。時間にして3分もかかりませんが、大人女子の不調を解消するのにはピッタリの方法です。

耳のつまぷるは、頭の側頭筋や首筋の胸鎖乳突筋などを刺激できるので、頭や肩の血流の滞りが改善します。そこに体伸ばしのエクササイズを加えることで、全身の骨や筋肉の位置が整い、全身の血流アップにもつながるのです。

余裕がある日は体伸ばしまで行い、余裕がない日は耳のつまぷるだけでもかまいません。大事なのは、毎日行うこと。毎日続ければ、確実に体は変わってくれます。

特に、頭痛や肩こり、不眠の改善を目指し、枕やベッドを買い替える″睡眠マニア”のような人がいますが、耳のつまぷる&体伸ばしをすれば、そんな必要は皆無!

考えてみてください。赤ちゃんは、枕なしでもぐっすり眠り、疲れも不調も知らん顔! 赤ちゃんの姿こそ、私たちの目指す本来の姿です。

大人女子は寝る前も準備体操を!

睡眠不足だと、日中は「眠い」「だるい」「やる気が出ない」と、疲れぎみの状態に……そうなると、人は活動量を減らす生き物です。

だからと言って、食べる量を減らす人はあまりいませんよね。活動量が少ないのにふだん通りに食べてしまう……これが太る構図です。

また、睡眠中には、体脂肪を減少させる作用のある成長ホルモンが分泌されますが、不眠だと分泌量が不足し、その分代謝もうまくいかなくなります。

そして、決定的なのが食欲抑制ホルモンの減少です。食欲に関するホルモンには、食欲を抑制する「レプチン」と食欲を増進する「グレリン」があります。睡眠不足になると、レプチンの量が減少してグレリンが増加します。つい食べ過ぎてしまうという悪循環が加速するのです。

これらの要因が重なった結果、「やせない体」のできあがり!

40歳を過ぎると、軽い運動をする前でもストレッチをしないと、筋肉痛に見舞われ「運動やダイエットどころではない!」となることも少なくありません。そして実は、寝る前も同じ!

寝る前の準備運動である耳のつまぷる&体伸ばしをするか否かで、翌日の疲れや不調の改善しやすさ、やせやすさ……大人女子の悩みの全てが変わるのです。


やせる! 全身の疲れやこりを改善!

1回3分「耳のつまぷる&体伸ばし」のやり方

①耳の先と耳たぶを付けるように、縦に折りたたむ→開くを繰り返す。
10回程度行う
②耳を後ろから前に折りたたむ→開くを繰り返す。
10回程度行う
③手の人差し指と中指で耳を挟み、円を描くように動かす。
10秒程度
④耳を頭蓋骨から離すように優しく引っぱる。
耳を引っぱりながら口を閉じたり開けたりする。
10回ほど繰り返す
⑤耳の後ろから鎖骨の内側へ向かって縦に伸びている筋(胸鎖乳突筋)をやさしくつまみ、ゆらす

⑥❶~❺を両耳行う。片方ずつやってもよいし、両方同時に行ってもよい

①ひざを立てた状態で仰向けになる。
特にコリを感じる部分や余分なお肉が気になるところを
重点的につまんでゆらす。
1・2・3……とリズムよく、痛くならないように行う
②脇腹をつまんでゆらす。
1・2・3……とリズムよく、痛くならないように行う
③❷の状態から両ひざをそろえた状態で倒す。
このとき脇腹のお肉がつまめなくなるくらいまで、ひざが倒れたらGOOD
④❸の状態から、足を倒している側と反対側の手(写真だと右手)を上げて胸を開く。
同時に、足を倒したときに上に来ている脚(写真だと右脚)を片手で押さえ、この体勢を10秒キープする。
深呼吸をしながら行う。反対側も同様に❶~❹を行う
この記事は『ゆほびか』2022年12月号に掲載されています。