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【村野弘味】後天運を引き上げて金運アップ!人気占い師の「紹運メソッド」とは

自らをコントロールして運を上げていくには
「招運マインド」を身につけること

私は「招運鑑定士」としてこれまで約3万人のかたがたの鑑定を行ってきて、テレビの占い番組にも出演しています。

相談に来られるかたには、占いの結果をお伝えするだけでなく、運を招きやすくなる体質になっていただくための方法を導いています。

運には、7代前までの先祖の影響による「前運」と、生まれてから身につけられる「後天運」があります。

前運は自分ではコントロールできませんが、後天運は自分で調節していけるものです。

運とは、その両方のバランスで成り立つものです。

私の招運術とは、自らコントロールして運を上げていく力を身につける、そのお手伝いをすることです。

具体的には、

①問題の原因を見つける、
②問題の治療を行う、
③問題を解決してどう生きていくのかを考える、
という3ステップで自分に向き合うことがポイントになります。

病院に行って、病名がわからないと治療できないのと同じで、本当は何に悩んでいるのか、何が不安なのか、どうしてそういう考えに至ったのか、本当は何をやりたいのかを知らないと、いつまでも運を招くことができません。

自分のことは自分がいちばんわかっているというのは間違いで、自分がいちばん気づいていません。

今回は、自分にしっかり向き合うことで、「招運マインド」を身につけ、金運を引き寄せるメソッドをお伝えします。

お金をどう考えているかはあなたの「環境」が作る

あなたは「お金」にどんなイメージを持っていますか?

あなたは「お金」という言葉に、どんなイメージを持っていますか。

ポジティブなイメージでも、ネガティブなイメージでも、あなたのお金に対する考え方は、育ってきた環境によって作られたものです。

私の親は商売をしていましたが、お金のトラブルが多く、小さい頃からお金はもめるもの、こわいものだと考えてきました。

働いて自分で稼ぐようになると、お金を貯めようとしても、無意識に「お金はトラブルになるものだから、必要だけれども、持っていたくない」という気持ちがあり、稼いでいてもいつも「お金がない」という状態でした。

それがまたお金への不安を生み、お金はやっかいなものだというイメージが強化されていったのです。

さらに、成功していたビジネスが傾いて、残り8000万円の借金を抱えていたときには、苦しい気持ちしかありませんでした。

しかし、鑑定士になって、お金持ちの人と会うと、お金に対するイメージが驚くほどポジティブであることに気づきました。

「お金があると好きなものが買える」「お金があると自由を手に入れられる」「お金は循環するもので、周りの人を幸せにするものだ」という思いを持っているのです。

そこで、私もお金への思いをポジティブなものに変えたところ、お金が出て行かなくなり、お金への不安もしだいに消えたのです。

なぜお金がないのかいくら欲しいのか

自分のお金の流れを把握していますか?

私のところに相談に来るかたの多くは、「お金持ちになりたい」とおっしゃいます。

でも、「どれくらいのお金持ちになりたいの?」と尋ねると、答えられない人がほとんどです。

なぜお金が欲しいのか、いくら欲しいのか、それによって金運アップの方法が変わってきます。

しかし、多くの人は何かをやりたいためにお金が必要なのではなく、「将来や老後が不安だから」と漠然とした不安のために、お金が欲しいと言います。

もちろん、その気持ちはわかりますが、お金に不安がある人に限って、自分のお金の流れを把握していないという矛盾にも気づきました。

不安だと言いながら、ストレスでなんとなくお金を使っていて、お金がないという人も多いのです。

不安の原因を探っていると、実は人間関係や自分に自信がない、自分一人で生きるためにお金が必要、というケースもよくあります。

そのため、本当の不安を直視せずに、「金運アップのために財布を変える」という行動をしても、お金への不安は消えることがないのです。

一方で、お金に不自由していない人は、毎月のお金の流れや収支を把握しているので、お金への不安が全くなく、なんとなくお金を使うことがありません。

お金への不安が強い人は、まずは自分を知る努力をして、お金の流れを把握し、自分の気持ちを整えることから始めましょう。

「招運マインド」を作る6つの問いかけ

運を招くためには、自分の心の奥に引っかかっている恐れや不安の原因を知って、人生にブレーキをかけているものが何なのかに気づくことが第一です。

それがわかれば、「傷ついたり、ネガティブになりやすいほうには引っ張られないようにしよう」と〝車線変更〟ができ、自分軸で生きていけるようになります。

次からご紹介する、自分と向き合うための6つの方法により、自分の心の奥底をのぞきこんで、「招運マインド」を作っていきましょう。

「招運マインド」を作る問いかけ❶

お金に対してどんなイメージを持っていますか?

書き出したら、そのイメージの記憶をさかのぼってみよう

まずは、あなたがお金に対してどんなイメージを持っているのか、書き出してみましょう。
「欲しいものが買える」「好きなことができる」「あってもなくても大丈夫」というポジティブなイメージを持っている人もいれば、「やっかいなもの」「不安を感じる」「いつもお金が足りない」というネガティブなイメージが思い浮かぶ人もいることでしょう。

ひととおり、お金のイメージを書き出してみたら、そのイメージがどこからくるのか、記憶をさかのぼってみてください。

例えば、「お金が足りない」というイメージを持っている人は、幼少期を思い出すと、「親がお金がなくていつも夫婦喧嘩をしていた」という記憶が甦るかもしれません。

すると、実際には生活に困らないお金があるにもかかわらず、お金が足りなかった幼少期の記憶に囚われていたことがわかるはずです。

お金に対して不安を抱いている人は、なぜ不安なのかを考えると、「夫婦仲がうまくいっていない」「仕事でストレスが多い」といった、お金以外の問題を抱えていることに気づくこともあるでしょう。

また、お金が欲しいという人は、宝くじなどに当たって一獲千金を狙っているのか、継続的にお金が入ってきてほしいのか、具体的にいくらあれば安心なのか、お金が入ったら何がしたいのかということを、掘り下げて考えてみましょう。

そうして、自分がお金とどういう付き合いをしていきたいかを考え、お金へのイメージをポジティブなものに変えていければ、自分が変わり、周りも変わり、不思議とお金が巡るようになり、お金への不安もなくなっていくのです。

「招運マインド」を作る問いかけ❷

いつもあなたの周りにいるのはどんな人?

周りにいる人を見ると、自分がどういう人間かがわかる

いつもあなたの周りにいる人はどんな人でしょうか。

「類は友を呼ぶ」と言いますが、周りにいる人は自分を映す鏡であり、ライフスタイルや考え方など、自分に似ている人が多いはずです。

いつも悪口ばかり言っていたり、「どうせ自分なんか」が口ぐせのネガティブなグループにいるのなら、注意しましょう。

自分と同じ層に属している人、自分に寄ってくる人を客観的に見ることによって、自分がどういう人間かがよくわかるものです。

一方、「こんな生活は嫌だから変わりたい」と自分と向き合って、自分を整えていく努力をしていると、付き合う人たちも変わり、運気は上がっていきます。

「最近、お金に余裕が出てきた」「仕事が順調」「人間関係がスムーズだ」といった変化が実感できていたら、運が開けてきたということです。

もし、今、自分がいる場所に満足していなかったり、いつもイライラさせられたりという状況なら、運気がいい人を見つけて、そういう人とコミュニケーションをとるのもよいでしょう。金運を望むのなら、お金持ちの人が集まる場所へ出掛けるのもお勧めです。

付き合う人が変わることで、「今までそばにいた友だちと離れるのが寂しい」という人もいますが、つながるべき縁がほかにあるというサインです。後ろ髪を引かれることなく、運の流れに身を任せましょう。

「招運マインド」を作る問いかけ❸

あなたにとって嫌な人は?その人の何が嫌なの?

自分を抑えつけているものは何かが見えてくるかも

「好きなものファイル」を作ることは、自分を知る手がかりになります。同時に、自分が嫌いなものも書き出していくことが大切です。

なぜそれが嫌いなのか、その理由、原因を掘り下げていくと、自分が何を大事にしていて、何が必要なのかが見えてきます。

苦手な人や嫌いな人に対しても同じで、なぜそんなに嫌いなのかを掘り下げていくことは、自分を知るチャンスになります。

どうでもいい相手なら、好き嫌いの強い感情を抱くことはないので、嫌いな人が「気になる相手」であることは間違いないでしょう。

嫌いな人というのは、その裏側に「うらやましい」「自分と似ている」という気持ちが潜んでいることもよくあります。

「自分は我慢しているのに、いつも言いたいことを言って、やりたいことをやっているのが腹立つ」という気持ちなら、「本当は自分もそうしたいのに」という抑圧があるはずです。自分を抑えつけているものは何かを、掘り下げてみましょう。

「自分と似ているのに、あっちは恵まれていて許せない」という気持ちなら、しっと心が嫌いという気持ちを生んでいる場合もあるでしょう。

しっとや恨みの気持ちがあると、正しい判断が鈍り、運気を下げてしまいます。

うらやましいと思うなら、できる範囲でまねしてみると、自分を解放させることにもつながります。

「招運マインド」を作る問いかけ❹

ふと「幸せだな」と思うのは何をしているときですか?

なぜそこに幸せを感じるのか、考えてみよう

「幸せだな」と感じるのは喜ばしいことですが、それは何をしているときでしょうか。

お酒を飲んでいるとき、子どもと一緒にいるとき、推し活をしているときなど、人それぞれ、幸せを感じる時間があることでしょう。

「幸せだと感じることが思い浮かばない」という人は、大それたことでなくていいので、湯船に浸かっているとき、好きなドラマを見ているときなど、日常の中でほっとする時間を思い出してみるとよいでしょう。

一方で、「幸せだ」と感じることにのめり込みすぎると、それは依存になってしまいます。

満ち足りない気持ちを忘れるために、お酒をたくさん飲んで紛らわせるという人もいるはずです。
「幸せだから」とホストクラブに通って、お金をつぎ込みすぎるのも、不安定な気持ちがなせる業です。

なぜ、自分がそこに幸せを感じるのかを掘り下げて考えてみると、向き合わなければならない問題から逃げていることに気づくこともあるはずです。

例えば、夫婦が不仲でも、お互い外で好きなことをして問題と向き合っていなかったのが、コロナ禍の自粛生活で顔を突き合わさざるを得なくなり、問題がごまかせなくなった、という話もよく聞きます。 

見て見ぬふりをしてきたことに向き合い、自分が幸せになるために問題を改善していくことは、運気アップのために必要なことなのです。

「招運マインド」を作る問いかけ❺

SNSに流れる情報で目に留まるものは何?

そこに潜在意識があるのかも

SNSには、毎日、無数の情報が流れていますが、「いいね」を押す、コメントしたくなるほど共感する、怒りに震える、涙が出る、という心を揺さぶられる情報に出合うこともあるでしょう。

そういう心を揺さぶられる情報を客観的に眺めてみると、共通点があり、自分が何に興味があって、何に怒りを覚えやすいのかが、よくわかるはずです。

「何が好きで、何が嫌いかが、よくわからない」という人も、SNSで興味があることを掘っていくと、潜在意識に触れることができるのでお勧めです。

例えば、「毒親と呼ばれる人たちのニュースを見ると、無性に腹が立つ」という人は、その気持ちを掘り下げてみると、自身も親子関係に問題を抱えていて、長年解決できていないことに気づくかもしれません。

そういう気づきによって、自分と向き合っていくことが、自分を整えることにつながります。

ただ、自分と向き合えば、すぐに運気がアップするわけではありません。自分の心と向き合い、傷や過去と向き合い、人を許せるようになり、ネガティブな思考を排除して、ポジティブな流れに乗れるようになって――と、段階を追って、運気が高まっていくのです。

SNSで心を揺さぶられる情報は、自分の心と向き合うきっかけをくれるものと考え、うまく活用していくとよいでしょう。

「招運マインド」を作る問いかけ❻

親の嫌いなところは何ですか?

あの時のあの一言をずっと引きずっているのかも

これまでたくさんの人を鑑定してきて感じるのは、皆さんのトラウマの9割近くは、「親子関係」や「育った環境」にあるということです。

例えば、「失敗が怖くてなかなか行動に移せない」という人は、結果でしか評価しない親に育てられた影響を受けていることが多いのです。

親が自分にしてくれた金銭的な援助を、自分は子どもに対してできず、「自分は情けない」と責めてしまう人もいます。

このように、親に言われた何気ない一言や刷り込みが原因で、大人になってからも思考がネガティブになっている人は驚くほど多いです。

過去に親に言われたことで自分の傷になっていることがあれば、「あのときはこんなことを言われて傷ついた」と、親に気持ちを全部ぶつけることをお勧めします。

ただし、親は言ったことを忘れていることも多いので、謝罪などのリアクションは期待しないこと。

自分の気持ちに気づいて、親に伝えたことで、気持ちに決着をつけることが大切なのです。

親の影響は大きく、親の嫌いなところにいつの間にか自分が似てしまっていることもよくあります。親を見ることは自分を見ることでもあるので、親の嫌いなところを挙げていき、自分にも当てはまっているなら、改善していくとよいでしょう。

こうして、親を通して自分と向き合い、整えていくことが、運気アップを導いてくれます。

いつの間にか金運を引き寄せる体質に変わる

穏やかに過ごせるようになれば、運気がアップする

「招運マインド」を作るためのこれら6つのレッスンを繰り返すと、「自分はそういう理由でネガティブになっていたのか」と腑に落ちることが増えます。

「実は親の影響を受けていたなんて!」と、意外な事実に驚くことも多いでしょう。

なんとなく生きるのをやめて、自分はいったい何が好きで、何が嫌いなのか、何に悩んでいるのかに気づき、準備ができた人のところに、運はやってきます。

ストレスがたまるのはどんなときかがわかっていれば、それをなるべく回避できるようになるはずです。

そうして、穏やかに過ごせる時間が長くなれば、運気がアップしていくことは間違いありません。

金運に関しても、幼少期からのお金との付き合い方を見直し、お金に対する思考のクセに気づいて、ポジティブな考えに改善すれば、お金は回りはじめます。

こうして「招運マインド」が出来上がってくると、発する言葉が変わり、余計な力が抜けて、イライラしなくなります。

周りから見ると、あなたの変化は一目瞭然。人が変わっていくのを見るのは楽しいものです。

あなたが変わって、いい運気が巡ってくると、その運気にかなった環境や人間関係が整っていき、毎日が好循環していきます。

そして、いつの間にか「金運を引き寄せる体質」になっていることに気づくでしょう。

この記事は『ゆほびか』2023年1月号に掲載されています。
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