
●本記事は『ゆほびかGOLD』2020年10月号の記事を加筆修正したものです。
古い時代の価値観にとらわれない柔軟性を持つ
ここ数年の間、私が開いた開運講座では、2018~2020年は、異常干支(ほかとは異なる個性が出やすい干支)のため、社会が大きく変動し、今までの価値観がガラッと変わることが起きる、とお話ししてきました。
なかでも、異常干支3年目にあたる2020年は、そのピークにあたり、すべてが一気に変わる年になると、お伝えしました。2019年12月に中国・武ぶ漢かんで発生した新型コロナウイルスは、2020年になって、一気に世界規模で拡大していき、いまだ終息のめどが立っていません。
このような先行き不透明な現状に「これから、どうしたらいいのかわかりません」とおっしゃるかたや、不安に駆られているかたをよく見かけます。
そんな人を対象に、2020年の4月、オンラインセミナーを開催し、これからの時代に向けた、生き方をお話ししました。
その話の中で、私がとても重要だと考えていることをお伝えしたいと思います。
これからはコロナとともに生きる時代だといわれます。これまでの価値観は大きく変わり、今までどおりのやり方で事に当たっても、通用することは、まずないと思ってください。
例えば、利便性の高い都会暮らしがいいとか、結婚は両家の結びつきだから、関係をよくしておくべき、といった昭和や平成ではよしとされてきた価値観が根本的に変わります。新しい価値観を生み出す時代が来ているのです。
だからこそ、これからは過去の価値観にとらわれず、知恵を出して柔軟に対応できる力が、求められていきます。
先行きが不透明だからこそ、柔軟な思考や行動を阻む、古い価値観はいったん捨てる必要があります。それができたら、生き方は無限にあることが、理解できるようになります。
仮に今の仕事がなくなったとしても、ほかにやれることはたくさんあります。 そして、どんな状況になっても、打つ手はたくさんあるということが実感できるようになるのです。
自分に合うコミュニティに所属し存在感を発揮する

ウィズコロナ時代を生き抜くために、もう一つ大事なことは、コミュニティ力を養うことです。
自分がどのコミュニティに所属しているかが、これからの時代を幸せに生き抜くために、とても重要になってきます。
戦後、日本は、急速に核家族化が進みましたが、それ以前は、集落単位でまとまって暮らす、コミュニティ生活をしていました。
災害が多い日本では、まとまって住み、住民どうしが助け合うことで生き抜いてきたという歴史があります。
個人主義が進んだ今だからこそ、もう一度、コミュニティを再構築する必要があります。
ただし、昔のように、ご近所さんどうしにこだわる必要はありません。インターネットやSNSでつながることができますから、自由に、自分の価値観に合ったコミュニティに所属すればよいのです。
もし、所属したいコミュニティがなければ、自分で作るくらいの気持ちが必要です。
天災に見舞われて、一人でいると、どうしても不安になります。
東日本大震災のときは、絆きずなが奨励され、復興支援や人の和が強調されましたが、今回の新型コロナでは、人との接触をさえぎられ、分断を余儀なくされています。
そんな中、人とつながりたいという欲求は、いっそう高まっているはずです。
これを機に、自分を見つめ直して、これからどう生きたいのか、どこで生きたいのか、どの人たちとつながりたいのかを自問してみることです。
そして、自問し続けて見えてきた自分の価値観に合ったコミュニティに参加して、その中で自分は何ができるかを考え、お互いに助け合って、存在感を発揮していけばよいのです。
(次回に続きます)