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八大地獄とは?【閻魔さま】に教わる運命の開き方(その④) ~ 除けと封じの力をいただく!冥界主から届く生き方のヒント

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【八大地獄】悪行をなした者が罰を受ける世界

 前回ご紹介した六道の中でも、もっとも下位に位置付けられ、悪行をなした者が罰を受ける世界とされるのが地獄です。

地のはるか底にある獄という考え方は世界的にありますが、仏教での地獄は、八大地獄といって犯した悪事によって八種があるとされています。

八大地獄には、それぞれを刑罰の様相を物語る名前が付けられ、より重い悪事を犯した者が行くところほど地下の底深くにあり、刑罰は重くなり、次に転生できるまでの刑期も長くなっています。

最も処罰が軽い等活地獄でも古代インドの単位にして地下1千由旬、地球の裏側に達するほど地下の底にあり、最下層の無間地獄にいたっては、そこに真っ逆さまに落ちるだけで2千年かかるほどの果てにあると説かれています。

等活地獄では衆人たちと殺し合い、死んでも獄卒の「活きよ」の声で等しく元の身体に生き返り、また殺し合う責め苦がひたすら課され続けます。ここでの衆人の寿命は500年ですが、人間界の50年を1日としてのもので、刑期は人間界の1兆6千億年以上にあたります。

地獄では時間の流れが違うため、それほどには時間がかからず転生するとされますが、もっとも処罰の軽い等活地獄ですら、落ちたくはない虚しさと厳しさと言えるでしょう。

ちなみに、法乗院の本堂一階には、全16枚の地獄極楽図があり、地獄と極楽(輪廻から解脱して六道から離れた先の浄土にある、地獄と対極をなす世界)がどのようなものなのかが描かれています。ぜひ、実物もご覧になってください。

法乗院にある地獄極楽図の一部

次回は、六道輪廻から抜け出して極楽へと至る行動を見ていきましょう。

次回⑤に続きます

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