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【脳の若返り】【脳番地】加藤俊徳×大鈴佳花ー毎日の小さな発見で脳はいくつになっても劇的に若返ります!

「脳番地」という新しい考え方で脳の画像診断をし、脳の強化法を指導されている、医師の加藤俊徳先生に、未来覚醒スペシャリストの大鈴佳花さんが、脳の効果的な休息法や脳の若返り法を聞きました。

「感謝のワーク」で脳が変わった

大鈴 突然ですが、私、3年前に先生の本で救われました。

加藤 えっ、どういうことですか。

大鈴 実はその1年前、事故で首を傷めて、寝たきりになったんです。

そのときのつらい経験から、だんだん脳が覚醒して・・・・・・。

加藤 いったい何が?

大鈴 なんで自分の人生にこんなことが起こるんだろうと考えたとき、「もっと感謝しよう」と気づいたんです。それで、0歳からずっと、人生にどんな感謝があったかを思い出す「感謝のワーク」をやりました。そうしたら脳がどんどん変わって、最終的に1年くらいで復活したときに、本屋さんに行ったら先生の本があったんです。

それまでは、年齢を重ねると脳は老化すると思っていたんですが、先生の本でいくつになっても脳は成長するとわかりました。経験を積むことが脳を鍛えることになるとあって、「あ、寝たきりの経験でも、脳の成長の糧になるんだ」と思ったんです。それで、私が寝たきりのときに気づいたことに確信を持って、3カ月後にセミナー講師として復活しました。

加藤 もともとセミナーをされていたんですか。

大鈴 以前は脳科学を使わないセミナーでした。先生の本が後押ししてくれて、今は「幸せになる脳のしくみ」についてお伝えしています。そうしたら、おかげさまで、毎回満席で、生徒さんは年収が激増したり、幸せな結婚をしたりと大好評なんですよ。ありがとうございました。

「脳の使い方が変わると、ダイナミックに変わっていきます」(加藤)

自分がわかると脳が覚醒する!

加藤 こちらこそありがとうございます(笑)。僕も感謝・礼節・思いやりは、脳にとってたいせつだといつもいっているんですけど、大鈴さんのご体験は、こういうことだと思います。

 僕はMRI(磁気共鳴画像)で人の脳の画像診断をして、性格や得意、不得意などいろんなものが見えるんですが、人間って自分のことがわかると成長するんですよ。

 脳の画像診断で、なぜこんなに人が変わるのか、最初は不思議だったんですが、多くの人たちが即座に変わっていく様子に教えられました。人間は自分のことをはっきり自覚して知れば知るほど、脳が覚醒するんだと。

大鈴 まさに私が体験したことです。

加藤 それも、できれば幼いときからの自分を知ったほうが、人間は変われる。だから僕は、「アルバムを見たほうがいいですよ」と勧めています。単なる思い出としてではなく、過去から今の自分までの記憶の自己確認をしていくことが、とてもたいせつなんです。

脳画像を鑑定すると、ほとんどすべての人が楽になったと言います。これは僕が与えているものじゃなくて、僕が脳に教わったんです。

大鈴 多くの人の脳からですね。

加藤 そうです。人間はやはり「自分のことがわからない」ということが根源にあって、2000年以上も「汝、自身を知れ」と。ソクラテス、プラトン、アリストテレスの時代からそういって来たけど、「汝自身は何か」を誰も示していなかった・・・(笑)。実は、自分の脳を知ることが「汝」なんですね。大鈴さんの経験は、それに近いでしょう。

大鈴 そうですね。

「脳を使いこなせたら、地球全体が調和に向かうと思うんです」(加藤)

脳は使うほど休息する!

加藤 お話を伺っていると、やはり、脳の結びつきが、人のオーラを変えるんだろうなと思いますね。僕にはオーラは見えないけど(笑)。

大鈴 そうなんですよ! 私、友人に認識されなくなってしまって。「大鈴さんにすごく似ているけど違う人」と思われていたんです。「出しているものが全く変わっちゃってどうしたの?」といわれました。

加藤 僕も滝に打たれてすごく変わった気がします。

大鈴 えっ、先生滝に打たれたんですか。すごい。

加藤 19歳のとき、28日間連続で打たれました。そのとき感じたのは、滝に打たれていると調子が上がってくる。そっちのほうが、脳が休息しているように思いましたね。

大鈴 脳は使ったほうが休息するということでしょうか?

加藤 少なくとも僕自身は、調子よく考えがスラスラ進んでいるときのほうが、脳がリラックスしています。この状態を続けたいなと思います。

多くの人は、脳の疲れと肉体の疲れが連動すると思っている。でも、脳番地と一緒で、集中的に一部を使うほど、ある部分は休めているということもあるんですね。

大鈴 脳番地とは、先生が発見された「脳の役割分担」ですよね。

加藤 そうです。その全部を休ませるというのは、実は非現実的。ある脳番地を休ませるには別の脳番地を使うほうがいいんです。

大鈴 日常の中でも、脳番地を意識して脳を刺激すれば、脳は休息させられるし、活性化できるのですね。

「今日、私は何かを発見する!」

加藤 はい。何歳からでも脳は若返ります。脳番地の中で、自分の弱いところは使っていないところです。使えない脳は自分には脳の世界観として存在しないんですよ。つまり「ない」のと同じです。しかし、伸びてくると、伸びた部分が自分の一部になる。だから脳の使い方も変わる。それが新しい自分になります。

大鈴 別人のように変わる。本来の能力が出てくるのですね。

加藤 変わりやすい人と変わりにくい人が、多少はあると思いますが、誰でもポテンシャル的には同じですね。私は少し前まで、高齢になったら脳が成長する速度が弱まると思っていましたが、80歳でも小学生と同じくらいのエネルギーで脳が変わった人に会って認識が変わりました。年齢に関係なく、使い方が変わると、脳はダイナミックに変わっていきますね。

大鈴 脳は一生、成長しつづけるんですね。

加藤 そうです。僕が親しくしている吉沢久子さんは、先日、100歳のお誕生日を迎えられました。驚くべきことに、脳画像を見ると、90歳過ぎてからもまったく萎縮せず、むしろ成長しています。

大鈴 すばらしいですね。脳の成長のために誰でも簡単にできることはありますか。

加藤 僕は「毎日発見する」というのを、日常の目標にしています。

以前は「今日、僕は何かを発見する」と名刺の裏に書いて配っていました。今日1日の発見をすることが、今も僕自身は楽しいですね。

大鈴 普通の人は、そんなに発見できないと思い込んでいると思います。

加藤 似たような毎日だから発見がないというのはまさしく思い込みで、本当はそういう毎日のほうが発見できるんです。

僕は大学時代、毎朝5時半に起きて、自分のアパートから最寄り駅まで掃除していました。毎日同じ道を掃除しているからこそ、風景や人の変化がわかる。世の中の動きが体感できるんです。

大鈴 日々の仕事でも家事でも、無限に発見はできるということですね。

加藤 そうです。発見しようという気持ちが大切なので、僕みたいに名刺やカードに書いてもいいし、朝起きたとき自分でいうのもいいですね。「今日、私は何かを発見する」と。特に女性は聴覚系脳番地が強いので、声に出していうほうがいいです。

大鈴 女性は聴覚系脳番地が強いのですか。

加藤 人によりますが、女性は聴覚系、男性は視覚系脳番地が強い傾向があります。PTSDでも、女性は「あのとき言われた言葉が甦ってつらい」となります。男性の場合は映像で出てくる。逆の場合もありますが。

美しいものを見ると脳は楽になる!

大鈴 私の生徒さんでも、過去のことで悩んでいるかたはいます。

加藤 実は、もっとも「脳の休息」に遠いのは、脳を酷使する「悩み」なんです。

大鈴 私はそれを「ブレインブロック」と呼んでいます。人生を前に進める障害になりますね。

加藤 脳は前と後ろに分かれていて、後ろ側は聞いたり見たり触ったりした情報を入れる分析器兼収納庫。

 前のほうは何かをする、しゃべる、行動する。アウトプットに使うんです。こうやって情報が循環していると、血流のいい体みたいなもので、脳はリラックスできます。

 悩みとは何かというと、情報を入れないで頭の中でぐるぐる回転している状態なんです。悩んでいる間、脳は休息できない。これは疲れます。

大鈴 そこから抜け出すコツは?

加藤 視覚系脳番地への刺激が弱まると、人間は悩みます。要は、目に刺激が入らないと悩むんです。いいものを見れば悩まなくなります。

 単純に思えるかもしれませんが、脳科学的な事実です。美しいもの、見たいものの情報が、目を使って脳に入ることで人間は楽になるんです。

大鈴 花を見るとか、絵を見るとか、かわいいものを見るとかでもいいのでしょうか。

加藤 そうです。逆に、閉じこもっていたら必ず悩みは深まります。閉じこもるとは何かというと、視覚を使わないことです。人の話を聞かないだけではそんなにうつっぽくなりません。ところが、光の刺激が入らないと脳が低覚醒に陥ります。

大鈴 つらいときは、閉じこもりたくなる人が多いかもしれません。

加藤 そのほうが、脳が休息できると思いがちですけど、逆なんですね。脳の休息は、単純に寝て休むことじゃないんです。

 睡眠が6時間以下になると、うつ病は約40%発症し、9時間以上寝すぎると47%に増えるという研究報告もあります。つまり、休み過ぎればうつになるんですよ。

 だから、逆説的に感じられるかもしれませんが、「外に出る、目に光を入れる、そして発見する」。これが、究極の脳の休息法なんです。

大鈴 オンとオフをハッキリさせたほうがいいということでしょうか。

加藤 そうなんです。「もやもや悩んで夜寝られない、朝はグズグズ起きられない」というのが、脳にとっては最悪です。

 朝起きて夜寝るというのは、当たり前のようですが、太陽・地球・月といった天体のリズムであって、そのサイクルに合わせない限り、脳は休まらないんですね。

大鈴 私も昔、2時間睡眠の時代がありましたけど、当時は急に落ち込んだりしていました。

希望も解決法も脳の中にある!

加藤 情報をインプットしないまま、堂々巡りになって悩むのは、解決法や希望が、どこか自分の脳の外にあると思っているからなんですね。実は解決法も希望も、自分の脳の中にあります。

大鈴 「脳の中に希望がある」。ほんとうにそうですね。

加藤 それは、脳のシステムそのものです。夢とか希望があると、脳はそれに適応しようとするんです。「夢も希望もない」と思えば、脳はそれに適応する。「夢と希望がある」と思えば、それを実践しようと、脳番地が結集して働きます。

大鈴 夢や希望は、持ったもの勝ちということですか。

加藤 持ったもの勝ちです(笑)。だから、それを持ち続けている僕はものすごく運がいい。僕自身、本気で思ったことでかなわなかったことはないですよ。

大鈴 すごいですね。

加藤 それは脳の研究に関してだけですけど(笑)。ほかは本気に思ってないからたいしてかなわない。逆にいうと、本気で夢や希望をもてば脳番地が結集してかなえてくれます。

大鈴 私は、人間の脳が進化すると「他者の気持ち」を理解できるようになると思っています。そして自分の夢をかなえることを通じて、他者の幸せ、地球や宇宙の平和に貢献できるようになると思うんです。最初に先生の本を読んだとき「加藤先生は地球人の脳を覚醒させるために生まれて来た」と思ったんですよ。

加藤 そういう野望に燃えてますけど(笑)。いや、僕の野望というより、脳を見ると、人の脳はステップアップできる構造になっているんですよ。

思考系脳番地、記憶系脳番地、理解系脳番地の3つの脳のエリアを、人類はじゅうぶんに使いこなせていないんです。人間は、この未熟な部分を、もっと使える可能性が高い。いや、使わないといけないんですよ。

大鈴 人類全体が、他者にもっと思いやりを持つことができるのですね。

加藤 そう。人間が3つの脳のエリアをじゅうぶん使いこなせていないために、戦争とか争いとか、脳の未熟性が負のエネルギーとして現れている。すぐれた脳だったら、そういう問題は解消できると思うんですね。地球や、天体全体の調和に向かう動きができるはずですから。

大鈴 お話をうかがって、やはり先生は、地球人の脳を覚醒させるお役目をお持ちだと確信しました(笑)。

加藤 脳そのものがそれを示しているんです。僕が言っているのではなく(笑)、答えは自分の脳の成長にある。それは間違いないです。

 大鈴さんは、その一端にふれたので、覚醒してきたのでしょう。でも、どんな人でも、そういう脳の本質の一端にふれると、覚醒して正しく生きられると、そう信じています。