ゆほびか ゆほびか
  • 文字サイズの変更
  • 大
  • 中
  • 小
  • SNS
  • twitter
  • facebook
  • instagram

【お伊勢まいり】のフルコース!? 電車・バスだけで1泊2日まわってみた~(5)二見浦編/中の人<マ>

 昔も今も、一生のうち一度は参拝したいと崇敬されている「お伊勢さん」こと伊勢神宮。中の人<マ>もぜひ訪れたいと思っていました。

 125の宮社からなる伊勢神宮のうち、御朱印を授けていただけるのは7社あります。中には伊勢市外にある別宮もあり、車で移動するならまだしも、電車・バスで7社全てを参拝するのは意外と難儀します。

 でも、せっかくなら全て参拝したい!と思い、2020年12月の土日を使って、東京から1泊2日でお参りしましたので、その様子をレポートします。

(4)からのつづき

夫婦岩で有名な二見興玉神社は「みそぎ」の地

 伊勢市駅からJRで二見浦へ移動するつもりでいましたが、鳥羽方面に抜ける三重交通の「CANバス」もフリーパスに含まれていることに気付き、二見浦へはバスで向かうことに。せっかくなので「CANバス」の始発、伊勢市駅の隣の宇治山田駅から乗ることにしました。

 ・近鉄山田線 伊勢市駅10:25発 → 宇治山田駅10:27着

 宇治山田駅は、1931年(昭和6年)に建設されたもので、国の登録有形文化財にも指定されている立派な駅舎です。

 中のコンコースは広く、伊勢神宮の参詣者を迎えるターミナル駅としての風格を感じさせます。ちなみに細かいところですが、この駅を境にして伊勢市駅方面が近鉄山田線、五十鈴川駅方面が近鉄鳥羽線で路線名が変わりますが、ほとんどの電車が両線を直通します。

 ・三重交通バス「CANバス」宇治山田駅11:02発 → 二見浦表参道11:53着 

(※2021年4月1日にダイヤ改正。宇治山田駅10:47発、二見浦表参道11:35着)

 「CANバス」は伊勢の名所をひと通りルートに含んでいるので、観光にぴったり。宇治山田駅を出発し、外宮前や内宮前、伊勢・安土桃山文化村(2021年4月より伊勢忍者キングダム)を経て、この日は途中の乗降に時間を要したこともあって、10分弱遅れて二見浦表参道バス停に到着です。バス停から5分程歩くと二見浦です。

 伊勢湾にそそぐ五十鈴川の河口に形成された三角州地帯で、砂浜沿いに続く美しい松原の二見浦公園は、堤防に上がると伊勢湾を望めます。海岸沿いに東に進むと、正面に鳥居が見えてきます。

 二見興玉神社は、夫婦岩のある神社というとピンとくるかもしれません。お伊勢参りは、この二見浦の海水で心身を清めてから参拝するのが元々といわれています。

 二見興玉神社に参拝して頂いた御朱印には浜参宮とあるのはそのためです。ちなみにこの神社も猿田彦大神にゆかりがあります。

 参拝後、さらに東へ進むと夫婦岩が見えてきます。この夫婦岩の、とくに夏至の日の出は美しいといわれています。

 さすが人気のスポット、海風が寒い12月とはいえ、夫婦岩をバックに記念写真を撮る人の流れが絶えません。その先にある境内社の龍宮社(ここでも御朱印をいただけます)を過ぎると、観光施設の伊勢シーパラダイスに着きます。

 ここは土産物屋や食事スポットのほか水族館も併設されているので一日楽しめるスポットです。施設東側のバス停からCANバスで鳥羽方面へ抜けます。

・三重交通バス「CANバス」夫婦岩東口12:59発 → 鳥羽バスセンター13:11着

(※2021年4月1日にダイヤ改正。夫婦岩東口12:41発、二見浦表参道12:53着)

 13時過ぎに、鳥羽駅に隣接する鳥羽バスセンターに到着して今回の参拝旅が終了です。

 かなり余裕を持ったスケジュールを当初組んでいましたが、思いのほかスムーズに参拝できたのは有り難いことでした。おかげで、予定になかった朝熊山や猿田彦神社、二見浦にも行くことができ、結果的に伊勢エリアの主だった神社をフルコースで参拝することができました。

【今回の行程・まとめ】

<1日目>

<2日目>

 場所が離れているため、車での参拝コースを勧める情報を多く目にしましたが、電車・路線バスの公共交通機関で参拝される方も多いと思いますので、ぜひ参考にしていただき、素敵なお伊勢参り体験をしてみてはいかがでしょうか。

伊勢神宮7社の御朱印
左から、佐瑠女神社、猿田彦神社、二見浦の龍宮社、二見興玉神社の御朱印。(いずれも書き置き御朱印を貼っているため訪れた順ではありません)
朝熊山金剛證寺(右)と奥の院(左)の御朱印

※参拝時間や交通機関の時刻や価格は2020年12月時点のものです。

※電車やバスは新型コロナウイルス感染症対策で特別ダイヤの運行になっていることがあります。とくに三重交通バスは2021年4月1日に、連節バスによる特急系統の新設やCANバスの時刻や経路など、大きなダイヤ改正がありますので、時刻表や各交通機関のホームページなどで最新の情報をお確かめください。

※参拝や御朱印授与については、新型コロナウイルス感染症対策で状況が変わることがありますので、お出かけ前には最新の情報をご確認ください。

(おまけ)

 鳥羽に到着で時刻はまだ13時。宇治山田駅を17:52に出る帰りの近鉄特急まで、まだかなりの時間があったので、鳥羽駅に近いフェリーターミナルから船で「イルカ島」(日向島)を訪れました。

 竜宮城を模した船で15分程、島全体がレジャーランドになっていて、イルカショーやアシカショーが開催されていました。

 個人的に一番のアトラクションに思えたのが、展望台がある島の山頂と麓とを結ぶ1人乗りのリフト。

 景色は最高で良かったのですが、たまたまこの日の風が強めだったこともあってか、寒い海風が吹くたび思いがけずスリルを味わうことに。支柱に力いっぱいギュっとしがみついていたので、翌日二の腕がとても筋肉痛になりました。

 名古屋駅で買ったひつまぶしの駅弁を新幹線で食べながら、東京駅には21時半に到着。心に残る参拝旅になりました。