目を閉じたときに深呼吸する
ここでは前回に続き、「目を5秒閉じる」ときのコツと、併せて実践したい習慣をご紹介します。
目を酷使していることによる目の不調、自律神経の乱れを改善するために、私がお勧めする「目を5秒閉じる」は、思い出したときに、こまめに実践してください。
マスク生活で酸欠になりがちな今は、目を閉じたときに、併せて深呼吸するのもお勧めです。深い呼吸にはリラックス効果があり、自律神経を整えることにも役立ちます。
目を5秒閉じるのは、目を休ませることに加えて、涙で目を潤すことが目的です。乾燥が気になるかたは、5秒目を閉じるかわりにまばたきをしてもよいでしょう。
その際は、上まぶたと下まぶたをしっかりくっつけることを意識してください。まばたきが浅いと、目の下のほうが乾燥したままで傷つきやすくなります。
そのほか、目を疲れさせない工夫としては、
❶デジタル機器を見る時間を短くする
❷画面が明るくなりすぎないよう調節する
❸なるべく大きい画面で見る
といったことも効果的です。
生活習慣では、目を休めるとともに自律神経を整える意味でも、質のよい睡眠をできれば7時間確保すること。
寝る前は、カフェインやアルコールのとりすぎに注意し、激しい音楽やスマホなどの刺激を避けましょう。また、好みのアロマオイルを焚いたりヒーリング音楽を聴いたりして、リラックスできる環境作りを心がけるとよいでしょう。
目にいい食事や歩くなどの全身運動も効果的
血流をよくすることも、自律神経を整えることにつながります。お風呂で体を温めるのはもちろん、蒸しタオルや、レンジでチンする市販のアイマスクで目を温めるのも有効です。目にいいとされるビタミン類やルテインなどの栄養も、しっかりとりましょう。
ルテインは、抗酸化力が強く、目の病気予防や網膜の感度を高めると言われています。ホウレンソウ、カボチャ、ニンジンなどの緑黄色野菜に多く含まれるので、それらを日々の食事で積極的にとるようにしてください。
太陽の光を浴びながらウォーキングをするのも、とてもいいと思います。太陽の光は、体内時計をリセットして自律神経のバランスを整えるほか、ビタミンDを産生してアレルギー予防や免疫力アップに役立ちます。
遠くの景色や緑を見ながら歩けば目も休まりますし、ストレスも緩和されるでしょう。くれぐれも、スマホを見ながら歩くことはやめてくださいね。
人生100年時代。体の健康と同様に、目の健康も意識して、元気な状態を維持するよう努めることは、とてもたいせつです。目の疲れが体や心にも影響を与えることを心得て、きちんとメンテナンスしましょう。
目の疲れを一掃!「目を5秒閉じる」ときの3つのコツ
1 上下のまぶたをしっかり閉じる
まばたきが浅いと、目の下のほうが乾燥したままで傷つきやすくなる。上下のまぶたはしっかり閉じる
2 秒数を数える
秒数を数えることで、しっかり目を休ませようとする意識が働く
3 深呼吸をする
マスク生活による酸欠は目にも悪影響。目を閉じるのに合わせて、深呼吸をする