新型コロナウイルスの感染予防のため、街じゅうで見かけるようになったアクリル板。いずれ、コロナ禍の終息とともに無用になることでしょう。
そんなアクリル板に命を吹き込むように絵を描くアーティストがいます。描くのはフェニックス。コロナ禍から未来に向かって希望の光を見出す荻野綱久さんの「フェニックスの絵」をご紹介します。
●本記事は『ゆほびか』2022年2月号の記事を再編集したものです。
①アクリル板に描いた「フェニックスの絵」がコロナ禍の闇から光の未来へと導く
②フェニックスが僕にもたらしてくれたご縁と神獣のアートたち
③「フェニックスの絵」に一目ぼれした私は旗艦店に3点の作品を飾っています
「フェニックスの絵」に一目ぼれした私は旗艦店に3点の作品を飾っています
荻野綱久君の作品を初めて見たのは、2016年9月、彼の初めての個展の前日に開かれたレセプションでした。

「鳳凰」(上の写真)の絵をひと目で「いいな!」と気に入り、購入させていただきました。
その翌年の2月、僕は東京・に新店舗「 Toshi Yoroizuka TOKYO 」をオープンします。この店の2階のサロンでは、お客様の目の前で仕上げるライブデザートを提供しています。

その2階に上がる階段の壁を飾るのにぴったりだと思い、「鳳凰」の絵を踊り場に飾りました。

その後、「Men &Women」と「花鳥風月」も購入し、現在は3枚の絵を並べて飾っています。店の個性に合っているし、お客様から「ステキな絵ですね」と声をかけられることも多く、好評です。

綱久君は、いろいろなモチーフの絵を描いていますが、僕は特にフェニックスを描いた絵が好きです。鳳凰は縁起のいい生き物ですし、色彩が鮮やかで美しく、洗練されていて、構図もいい。
僕の店に飾ってある綱久君の絵は、比較的初期の作品です。初期の作品は緻密な繊細さがあり、最近のダイナミックな画風とはまた違うよさがあります。

僕は、綱久君の絵画以外の作品も持っています。自筆ペイントを施したシューズをプレゼントされたのがきっかけで、以前愛用していたバッグにも絵を描いてもらいました。

大胆さと緻密さ、鮮やかな色彩は、デザートを創作する上でも大切なこと。いい刺激をいただいています。