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ピンク色のすごい力【2】ピンク色には心身の リラックス効果があり 認知症患者の暴言・暴力が激減!

ピンク色の力で悩みが「無色透明」になる

 私たちは悩みや問題に直面したとき、問題をマイナス(悪い状態)と考えて、プラス(よい状態)に変えようと努力します。

 しかし、それでは問題は解決しません。プラスとマイナスの間を揺れ動くこと自体が、悩みを生じさせるからです。

 私自身も、最初はそうしたアプローチでカウンセリングを行っていましたが、あまりうまくいきませんでした。例えば、クライアントの状態が一時はよくなっても、また問題を繰り返す傾向がありました。

 試行錯誤の末にたどりついたのが、クライアントが抱えている問題を「色」に置き換える方法でした。自分の悩みや問題を色に例えると、大半の人が黒など暗くて濃い色を挙げます。

 そこで、次に考えるのは、その黒色をどのようにして無色透明に近づけていくか、ということです。無色透明になるというのは、色も形もない状態。つまり、問題を問題と感じていない、悩みがどうでもよくなっている状態です。

 悩みを無色透明にする方法を、これまで数多く編み出してきましたが、もっとも効果のある方法のひとつが、「ピンク色」を使うことでした。

 私がピンク色の効果に気づいたのは、あるセミナーでの出来事がきっかけです。ひとりだけ、悩みを無色透明にできなかった男性に、隣の女性が着ていたピンク色のカーディガンを羽織ってもらったところ、一瞬で無色透明化に成功しました。このことから、ピンク色には問題を無色透明にして、悩みを悩みでなくする働きがあることに気づいたのです。

その後、ピンク色をカウンセリングに活用し始めてから、驚くような事例が日々生まれています。

 最初は、心の問題を改善するために開発した方法でしたが、ピンク色は心だけでなく、体にもさまざまな効果があったのです。

その場で体が柔らかくなり肩こりも軽くなった

 ピンク色が体に及ぼす効果の中で、誰でも体感でき、明らかに目に見えてわかる変化が、体の柔軟性です。

 ピンク色を見たり、ピンク色の布を身につけたりすると、緊張が自然にゆるんで、体が柔らかくなるのです。

 試しに、60〜80代の男女12名に、開脚前屈を試していただいたところ、ピンク色を見たあとは、3㎝から最大15㎝も遠くまで、手を伸ばすことができました。

 私のセミナーでは、参加者の皆さんに前屈を試していただくことがありますが、その場で体が柔らかくなるので、ピンク色に対してがぜん興味が湧くようです。

 ピンク色の服を着たり、ピンク色のストールを肩に巻いたりするだけで、その場で肩や首のこりがらくになる人も珍しくありません。

 この効果は、体をほぐしてゆるめる施術を行う、整体師やセラピストといった専門家にも注目されており、シーツやタオルにピンク色を取り入れるかたも増えています。

血液がサラサラになり血圧も下がった

 ピンク色は、血液の状態にも変化を及ぼします。
 専用の顕微鏡で確認したところ、赤血球が団子状に連なって、ドロドロしていた血液が、ピンク色のストールを体に巻いて1分後には、赤血球の連なりが解消されて、血液がサラサラになったのです。

 また、ピンク色のパジャマや寝具を使い始めて1カ月で、高血圧が改善し、最大血圧が176㎎/㎗から140㎎/㎗に、最小血圧が107㎎/㎗から83㎎/㎗に低下した、との報告も寄せられています。

 このほか、ピンク色を生活に取り入れることで、不眠、頭痛、めまい、耳鳴り、腰痛、生理前のイライラや更年期障害など、さまざまな不調が改善したという声が寄せられ、私も驚いています。

認知症の男性は暴言・暴力が激減

 私が特に可能性を感じているのが、介護の現場でピンク色を活用することです。
 あるクライアントさんは、お義父さんの認知症が進み、介護施設への入居を決めました。ところが入居後、お義父さんはほかの入居者や介護スタッフに暴言を吐いたり、暴力をふるうようになったりして、とても困っていたと言います。
 そこで、普段着る服を黒色や茶色系から、ピンク色に変えてもらったところ、様子が一変したのです。表情が柔和になり、話しぶりが穏やかになり、暴言や暴力行為が激減しました。
 周囲を気遣う言葉も出るようになり、ほかの入居者のご家族から「お父さんにいつも声をかけてもらって、元気をもらっているのよ」と感謝されるほど、変わったそうです。

障害児の児童施設でもピンク色が活用されている

 認知症の介護では、言葉による意思疎通が難しいので、介護をする側もされる側も、悩みは根深いものがあります。

 しかし、色であれば言葉は必要なく、体や心に直接働きかけるので、会話が成立しにくい環境でも有効です。そのため、介護の現場だけでなく障害児の児童施設などでも、ピンク色の活用が始まっています。

 私たちは、まだ生まれる前、お母さんの胎内にいるとき、子宮の色としてピンク色に出合っています。

 ですから、人はピンク色を目にすると、無意識のうちに母胎を思い出し、安心の感覚を取り戻して、自然とリラックスするのでしょう。

 自律神経のバランスが乱れている人や、ストレスに苦しんでいる人は、ぜひ、ピンク色を活用してみてください。体がゆるみ、心が落ち着くのを感じられるはずです。
 眺めるだけでも効果がありますが、ピンク色の服を身につける、ピンク色のカードを作って体に当てる、ピンク色のシーツやストールを活用するといった方法もお勧めです。

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