2022年は「再生」の1年だった
2022年は、干支でいえば「壬寅」の年。まさに「トラ(寅)」のごとく、社会情勢や経済状況の変動が激しい1年だったと思います。
また、「妊」に通じる「壬」の特徴である「次の生命を育む」「再スタートする」「再出発」という経験をした人も多いのではないでしょうか。
実際に私自身、過去に執筆した書籍6冊のうち、なんと半分に当たる3冊が文庫・新書・海外で再出版されることになりました。
街中や世の中を見ても、新しい生活様式・サービス・技術などが生まれる一方で、数年前の日常風景が少しずつ取り戻されている感じがしませんか?
変化・変動とともに、以前の体験や感覚を取り戻す……2022年はそんな1年でした。
2023年は始まりの年!よい運気も加速する!
2023年は、「癸卯」の年です。この干支から、来年の福を招くためのポイントを読み解いてみましょう。
まず、「癸」には、「終わり」や「タイミングを計る」という意味があります。また、陰陽五行説によれば、「水」のエネルギーを表していることになります。
一方の「卯」には、門が左右に開いた形から「扉(戸)が開く」「ウサギのように跳ね上がる」という意味があり、陰陽五行説では「木」のエネルギーを表しています。
なにごとにおいても、終わりがあれば「始まり」が起こります。その始まりにおいて、「これまでにはなかった『扉の先にある新しい流れ』が飛躍する」「水から木が生まれてスクスク育つ」といったイメージが伴う年になりそうです。
ひとことで言えば、2022年以上にポジティブな運気に満たされ、多くの人たちの「願いが実りやすい」「幸運に恵まれやすい」というチャンスにあふれた1年ということです。
となれば、この時期の神社参拝を生かさない手はありません。
神社参拝は、単なるお正月の恒例行事ではありません。
古来、「神様との関係性を深め、願いを叶えるためのシステム」として機能してきたものです。
事実、名だたる武将や政治家、経営者たちは、神社参拝の重要性を理解し、神様のサポートを得て活躍・成功しています。
そこで以降では、2023年の開運・幸運をいっそう導きやすくする神社参拝術をお伝えしていきます。
神様と親しくなり良運に満たされる!
最初にご紹介したいのは、2023年の干支「癸卯」にまつわる2社です。
戸隠神社
前述のように、来年は「扉(戸)」が開く年ですから、その名のとおりに「戸が隠れている」戸隠神社は、ぜひ参拝したいところです。
戸隠神社の戸は、日本神話に登場する「天岩戸」と呼ばれる扉です。
また、戸隠5社のうち3社では、天岩戸を投げ飛ばした「天手力雄命」など、岩戸開きの神話で活躍した神々を祀っています。
そうした神々の後押しを得れば、個人・家族・会社、ひいては日本全体レベルでも、今まで閉まっていた扉が開きます。
そして、世界はさらにアップデートするでしょう。
「天岩戸神話」で「大きく開けられた岩戸」が飛来し、出来上がったとされる戸隠山。そこを中心に発達した戸隠神社は5社(奥社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社)から成り、それぞれのご神徳が非常に幅広いこともあって、多くの方々から尊信されています。
・住所/長野県長野市戸隠3506
住吉大社
住吉大社のご祭神は、伊弉諾尊が黄泉の国で受けた穢れを、海の中で祓った際に生まれた「住吉三神(底筒男・中筒男・表筒男)」と、住吉三神の導きで朝鮮半島まで航海して勢力を広げた「神功皇后」です。海の神ですから、来年の「癸」の水のエネルギーと深い関係があります。
また、住吉大社における神様の遣いはウサギ(「卯」)で、有名な「なでうさぎ」のほか、手水舎の水口もウサギの像になっているぐらいです。「癸卯」の年に参拝するのがぴったりと言えるでしょう。
関西地方では「すみよっさん」の愛称で親しまれ、全国に約2300社ある住吉神社の総本社。遣隋使・遣唐使に代表される海上・航海の安全のご利益のほか、禊祓・産業・貿易・外交・農耕和歌・文学・相撲などについてのご利益も得られるとして、篤い崇敬を受けています。
・住所/大阪府大阪市住吉区住吉2-9-89
もちろん、ほかにも参拝をお勧めしたい神社がいくつもありますから、次回の記事で理由を含めてご紹介します。
加えて、神様とつながりやすくなる「参拝の作法」についても、次の記事でお話しします。
「神社に直接出向いて参拝するとき」「遠くの神社に遠隔で参拝したいとき」——。皆さんのご都合に合わせて活用し、「最強の参拝」をぜひ実践してみてください。