お稲荷様は地球人のリーダー
稲荷神社と聞いて真っ先に浮かぶのは狐さんという人も多いでしょう。実際私は、鳥居のところにいるような狐も九尾の白狐(*)も体に憑けたことがあります。動物アレルギーを持っているので、憑いたら体がかゆくなったり、ぜんそくが出たりするので、すぐに気づけます。
*9本の尾をもつ狐で中国伝来の神獣。
そのときにわかったのは、本来のお稲荷様と言われる神様は、獣ではないということ。
私が憑けたそれらの獣の主、すなわち本来のお稲荷様は、それらの狐をお使いとして同行させていて、人間の姿をしていました。
本来のお稲荷様とは、稲荷神社で調べればわかる宇迦之御魂神や保食神などの神様です。狐は神様にとっていらぬものを追い返したり、動物的感覚を補うために手助けしたりしているお使いの獣です。
その本来のお稲荷様がどういう存在なのかを一言で表すと、「宇宙の使い人として地球人を引っ張って行ってくれるリーダー」です。つまり宇宙人です。お稲荷様が五穀豊穣の神と言われるのは、地球のすべてを可能な範囲で動かす権利を持っているからです。お稲荷様は地球人のリーダーだといえるのです。
稲荷神社を見つけたら宇宙のスポットだと思ってもよいくらいだと、私は考えています。
商売や人間関係の悩みにズバリ効く
さて、私がお勧めするのは、大阪市内にあるすべての稲荷神社です。なかでも、私が大変お世話になったのは大阪市浪速区の赤手拭稲荷神社です。ここは商売繁盛のご利益のほか、特に、対人関係の悩みごとは叶えてもらえやすいと思います。
赤手拭稲荷神社の辺りは、昔は海辺で浪除松という松の木があったそうです。松の根元にあったお稲荷さんの祠が起源と伝えられています。
その昔、赤い手拭いをかけてお参りしたら願いが叶うと信仰を集めたことが、神社の名前の由来となったそうです。そのため現在でも、手水場には「奉納」と書かれた赤い手拭いが何枚もぶら下がっています。
私としては、手拭いよりも気の利いたプレゼントのほうが、神様に喜んでもらえると思います。
私の経験では、赤手拭稲荷神社に限らず、大阪市内であれば、どのお稲荷様でも、直接お稲荷様に話を聞いてもらえるという印象です。
心が荒んだ状態で鳥居をくぐらないこと
基本的にお稲荷様は拝殿や本殿の中ではなく、その神社の頭上にいらっしゃいます。ですから、稲荷神社をお参りする際、意識は常に上に向けましょう。
そして、大事なのはどんなに悩んでいても心が荒んだ状態で鳥居をくぐらないということ。狐さんをびっくりさせてはダメだからです。
お願いごとやお話をするときは前向きな宣言の形ですることです。相手は地球人を引っ張るリーダーです。悩みを言うだけでは、ただの愚痴だと思われてしまいます。
悩みを伝えるのではなく、「この問題が解決すればこんなことを進めていける」「みんなのために○○をしたい」など、リーダーが喜ぶ提案のしかたをしましょう。
私は以前、「○○さん(前世での絡みから私を呪い続けた人)を消して欲しいので引き取ってください」と言ったら、「そんな奴こっちもいらんわ」と突き返されてしまいました(笑)。
また、お供えものは油揚げだけとかもダメですよ。狐さんにしかお供えしていないことになります。リーダーに渡すのですから、お供えはあなたが地球上で素敵だと思う、大事な人にプレゼントしたいものにしましょう。何も思い浮かばないならお賽銭にしておきます。
願いがすぐに叶うゆえに心の持ち方に注意
ところで、稲荷神社をお参りした後、不運に見舞われたという迷信がありますね。これについて、私は次の二つの理由があると考えます。
一つは本来のお稲荷様ではなく、お使いの獣である狐に攻撃されたということ。怪我などはこれが理由でしょう。獣は穏やかでない気配に敏感ですから、トゲトゲしい気持ちでお参りすると、まず獣にやられてしまうからです。
もう一つは、単純に稲荷神社が広まり過ぎたからです。
稲荷神社は宇宙スポットですから、願いごとがお稲荷様に聞き入れられたら、すぐに叶います。その効果の高さが評判になり、稲荷神社は庶民に広まりました。
その結果、多くの人がお参りし、願いごとを聞いてもらえない人が増えました。
仮に三人に一人の願いが叶う高確率だとしても、100人お参りすれば約60人は聞き入れてもらえない。願いを聞き入れてもらえなかった人は、納得のいかない日々を送ることになります。その不満を稲荷神社のせいにした八つ当たりが不運の原因だと考えます。
赤手拭稲荷神社
〇社格
不詳。
〇創建
不詳。浪速区史によれば、慶長年間(1596~1615年)起源との説も。
〇ご祭神
豊受大神・宇受売神・大山祗命・猿田彦大神・倉稲魂命
〇ご神徳
商売繁盛
〇鎮座地
大阪府大阪市浪速区稲荷2-6