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【斎藤一人さんへの質問】
「60%の力で働いていいんですか?」

【質問】60%の力で働くことと手抜きすることの違いって何ですか?

 仕事でも余暇でも、「全力を出す」ことをモットーに生きてきました。一人先生は、ご著書の中で、「これからは60%の力」で働くことを提言されています。
 持てる力が100あるのに、60で働くということと、手を抜くということの違いをわかりやすくご教示いただけましたら幸いです。

【回答】そのぐらいがいちばん効率がいいんです

 世の中、真面目な人が多くて、みんな仕事は全力で取り組まなきゃいけないと思っているけど、仕事でもなんでも、60%くらいの力しか出しちゃいけないんです。
 いつも100%の力を出していると、いざというときにエネルギー不足で動けなくなる。そうすると命に関わることがあるから、20%くらいは余力を取っておかなきゃいけないの。

 じゃあ80%の力で仕事すればいいのかというと、それでもかなり消耗するから継続し続けるのは難しい。
 だから少し余裕を持って、60%くらいで動くのがいいんだよね。それを、60%の力も出さずにさぼっているから、手抜きだと言われちゃうんです。わかるかな?

 そもそも、人間は60%くらいの力で動くのがいちばん効率いいんです。例えば、頭脳労働の場合、100%の力で考えたからっていい知恵が出るわけじゃない。
 よく、おふろに入っているときや、トイレで座っているときにひらめくって言うでしょ? あれは、ふと気をゆるめたからなんだよね。
 いい仕事をしたかったら、むしろ力を抜かなきゃいけないんです。そのことを、よく覚えておくといいですよ。

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