2022年に御力をいただける3柱の神様
●金運・出世運・経営運など 現世利益を授ける「歓喜天」
●勝利や突破力を授ける「毘沙門天」
●知識や判断力を授ける「天満大自在天神」
では、それぞれの神様についてご紹介していきましょう。
歓喜天
現世利益全般(金運・出世運・経営運)
社会の不平等に苦しむ人を救う神
歓喜天は、ゾウの頭と人間の体を持った神様です。元はヒンドゥー教のガネーシャ神で、日本では「聖天」とも呼ばれます。
天台宗の開祖である最澄は「歓喜天を信仰すれば、貧乏人でもたちまち裕福になれる」と説きました。また、平安時代、家格が低いのに異例の出世をした菅原道真も、歓喜天を篤く信仰していました。
社会の不平等に苦しみや憤りを感じている人は、歓喜天を味方につけ、金運を祈願してみてはいかがでしょうか。
また、住友財閥系をはじめとした有力な経営者や実業家には、歓喜天の現世利益を求めて、歓喜天を祀ったお寺に定期的に参拝する人も少なくありません。
なお神社の神様と異なって、歓喜天は、人間としての成長を伴わなくてもご利益を授けてくれます。そんな懐の深さも、歓喜天の魅力の一つです。
《歓喜天を祀る寺社》
待乳山聖天(東京)、宝山寺(生駒聖天)(奈良)など
毘沙門天
勝負運、突破運、財運
土台が安定し勝負に負けなくなる
七福神の一柱として広く知られている毘沙門天は、勝負運や突破運を授けてくれる武神です。
戦国最強の武将とも言われる上杉謙信も、毘沙門天を篤く信奉していました。謙信は、少ない兵力で、武田信玄や織田信長の大軍に勝利したことで知られています。毘沙門天が力を貸してくださると、自分の土台が安定します。そのため、ピンチが何度訪れようと気持ちが折れることがなくなり、困難に思える勝負にも打ち勝つことができるのです。
なお、もともとインドの財宝の神様であった毘沙門天は、勝負運だけでなく、財運・商売繁盛運の神様としても頼れる存在です。毘沙門天のお使いは、「足」がたくさんあるムカデ。足=お客=財の象徴というわけです。
勝負運と財運の二刀流が魅力の毘沙門天は、全国の多くの寺社に祀られ、広く信仰を集めています。
《毘沙門天を祀る寺社》
四天王寺(大阪)、朝護孫子寺(奈良)など
天満大自在天神
学業運、能力運、変化の運
学びの習慣は喜ばしい変化を叶える
「天神様」の愛称で親しまれる天満大自在天神は、菅原道眞を神格化した学問の神様で、日本3大怨霊の一つでもあります。
道真は、低い家格にもかかわらず、重要な役職に任命され大出世しますが、最終的には九州の太宰府に左遷され、その地で死亡。
すると、当時の有力貴族や天皇とその後継者らが次々亡くなり、京都御所では多数の死傷者をともなう落雷まで発生。道真の祟りが疑われ、そうして道真の鎮魂のために建てられたのが、太宰府天満宮であり、北野天満宮です。
学業成就、ひいては能力アップの神様として全国に祀られている天神様ですが、天神様とつながれば即能力が高まるということではなく、何事に対しても学び続ける習慣が身につくようなイメージです。学びの努力は、あなたの判断力を高め、高い判断力は、喜ばしい変化を実現します。天神様は「変化の神様」なのです。
《歓喜天を祀る寺社》
太宰府天満宮(福岡県)、北野天満宮(京都府)など