
深い呼吸で心が変わると体も変わる
私は高校の教員をしていた20年前に交通事故に遭い、むち打ちによる後遺症に悩まされてきました。
首だけでなく、腰や足にも痛みが広がっていき、立っているのもつらい、イスに座っていても足がしびれるという状態で、家事もまともにできませんでした。
改善するためにあらゆる治療法を試してきたところ、おへその下5㎝くらいにあるというところに意識を集中して呼吸する丹田呼吸法に出合い、「この呼吸法は体がとても楽になる」と気づいたのです。
丹田呼吸法は、自分の力でいつでもどこでもでき、継続できるものです。
これまでは痛みで起き上がるのもつらかったのですが、この呼吸法を続けるうちに、目覚めが爽やかになり、心がまり、ものごとに集中できるようになりました。
そして、しだいに体の痛みが消えていき、「心が変わると体も変わるのだ」と身をもって知ったのです。
それから、丹田呼吸法を、もっと多くの人々の心身の健康に役立ててもらいたいと考え、全国で教えるようになりました。
すると、「腰痛や肩こりが治った」「イライラがなくなった」「ぐっすり眠れるようになった」「集中力がアップして試験に合格した」といった報告をたくさんいただきました。
また、丹田呼吸法を続けることで、「体重が減った」「ウエストが細くなった」「食べても太らなくなった」と言うかたもとても多くいらっしゃいます。
「ダイエットをしなくては!」とがんばるのではなく、「気づいたらやせていた」というかたばかりで、無理せず、適正体重をキープできるようになるのです。

なりたい体をイメージし、幸せな気持ちで呼吸をする
丹田呼吸法によるダイエットで、すぐに効果が現れるのは、「スリムになって好きなことをしている」幸せなイメージが、疑いなく描けているかたです。
丹田呼吸法を行うと、リラックスしているときに出る脳波が増えることがわかっています。
α波が増えると、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌が盛んになって、食べ物や甘いもので自分を満たさなくてもだいじょうぶになり、過食をすることがなくなるのです。
逆に、「自分は太っているからダメなんだ」というネガティブな気持ちを持っていると、心が安らがず、過食でリバウンドしてしまう人も少なくありません。
こういうかたは、いったん「やせなくては」という気持ちは置いておき、毎日呼吸に集中することで、「やせてなくても私は幸せ」という気持ちになれば、自然とやせていきます。
丹田呼吸法は、吐くときに腹圧をかけるので、マッサージ効果で内臓脂肪が燃焼しやすくなり、やせやすい体質になれます。 また、便秘が解消し、むくみが取れる人も多いものです。
深い呼吸によって心が変わると体も変わる
丹田呼吸法は、「5秒で吸い10秒で吐く」を10回繰り返すのが基本で、1セット3分でできます。毎朝と寝る前の1セットを基本に、気づいたときに行いましょう。
息を吐くときは、おなかを凹ませながら、悪いものやネガティブな思いをすべて吐き出します。
息を吸うときは、眉間から朝日がたっぷり入ってくるイメージで吸い込みましょう。
朝日を浴びると、セロトニンの分泌が増え、自律神経を整えてくれます。その結果、ぐっすり眠れて、気持ちよく目覚め、元気に一日をスタートさせることができます。
実際に朝日を直接浴びながら行うのがお勧めですが、朝日を体に取り入れるイメージを持つだけでも効果は得られます。
また、息を吐くときにはをギュッと締めます。この動きでが鍛えられ、尿もれ防止などの効果も期待できます。


締めあげる力が強くなる「丹田ダイエット呼吸」
丹田呼吸法は、掃除機をかけながら、洗いものをしながら、電車でつり革を持ちながらなど、いつでもどこでもできます。
これがマスターできたら、少し負荷をかけた、よりダイエット効果が得られる動きを加えましょう。「丹田ダイエット呼吸」は、立った姿勢で足をクロスさせ、ひざを曲げ伸ばししながら、丹田呼吸を行います。
この動きで、肛門、太もも、おなかを締めあげる力が強くなり、よりやせやすい体を作ることができます。股関節も柔らかくなり、ひざ痛の改善や足腰の強化にもなります。
今の時期は、新型コロナウイルスの影響で、運動不足になって太ってしまったかた、気持ちが不安定になって過食気味のかたもいらっしゃるでしょう。
ぜひ体も心も喜ぶ丹田呼吸法で、引き締まった体形と、心の落ち着き、病気を寄せつけない健康な体を手に入れてください。
ダイエット効果が高い!「丹田ダイエット呼吸」のやり方


