11月7日は二十四節気の第十九「立冬(りっとう)」です。秋も終盤に入り、冬の気配を感じ始める時期です。
季節の変わり目は何かと体調を崩しがち。ですので、栄養価の高いものを、温かく調理して食べることが、健康への近道と言えるでしょう。
日本では立冬に「冬瓜」を食べる人が多いようです。ちなみに「冬瓜」は字のごとく冬が旬の野菜と思われがちですが、実は夏が旬の野菜です。
皮が厚く、中の水分が失われにくい特徴があり、冷暗所に保管しておけば「冬まで日持ちする」という意味から「冬瓜」と名付けられたそうです。
【冬瓜の種類】
「冬瓜」は、ウリ科トウガン属の野菜です。原産地はインド。いろいろな種類がありますが、その中でも特においしいと評判なのは「姫とうがん」と「長とうがん」という品種です。
≪姫とうがん≫
果形は俵形のコンパクトな「冬瓜」で果肉はやわらかくておいしい!貯蔵性にも優れます。
≪長とうがん≫
淡緑皮に白粉を被った円筒形で巨大果の品種。肉厚でボリュームたっぷり!
【冬瓜を使った料理】
「冬瓜」は栄養豊富で低カロリーと健康を気にする方には最適な食品です。
カリウム、カルシウム、マグネシウムや食物繊維を多く含み、ビタミンCも豊富なので、これからの季節は風邪の予防にもおすすめです。
このように栄養バランスが良い「冬瓜」ですが、おおよそ95%が水分なので、非常にみずみずしく、味が淡白で味付けがしやすいため、料理の幅が広いことも特長と言えるでしょう。
冬に向かうこれからのシーズン、煮物やあんかけ、スープやシチューなど体を温める料理にぴったりです。
なお、調理する時は、皮を剥き過ぎない方が過熱しても歯ごたえを残すことが出来ます。
また、アクが強いワタと種はしっかり取り除いておきましょう。
以下は「冬瓜」を利用したレシピの一例です。大根やジャガイモを「冬瓜」に差し替えてみると、いつもの料理も新鮮に変化しそうです。
≪「姫とうがん」の小海老とアスパラコンソメあんかけ≫
≪「姫とうがん」のオイスターソース炒め≫
≪冬瓜のカレー≫
【おいしい冬瓜の見分け方】
最後においしい「冬瓜」の見分け方です。店頭に並んでいる「冬瓜」を選ぶ際に参考にしてみてください。
◆丸のまま売られている場合
持った時にずしっと重たく、表面に白い粉が吹いている状態がおいしいです。「冬瓜」は実が熟すと白い粉がつくのですが、果実表面の日焼けを防ぐためだとか。しかしながら、品種によっては、全く粉が出ないものもあるそうです。その場合は傷んでいないか確認し、鮮やかな濃い緑色をしているものを選びましょう。
◆カットされている場合
種がしっかり詰まっていて、変色していないものがみずみずしく新鮮です。
この記事はタキイ種苗の情報をもとに作成しました。旬のものを食べると寿命が75日延びると古くから言われています。季節や旬を感じながら、食べて健康になるということは当たり前なようで、大切なことです。
様々な種の情報や野菜の栽培方法など興味深い情報がたっぷりの「タキイ種苗」のウェブサイトをチェックしてみてください。