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【梅干し大根】「スゴく出る」とネットで話題!腸を整えてこじれた便秘も改善する

体の不調は腸に現れる

 今年になって、以前に増して便秘が悪化したという人が増えています。原因は、新型コロナウイルスの影響です。2020年の4月以降、この新しいウイルスによって、新たな生活様式が推奨されました。

 緊急事態宣言後には、家に閉じこもりがちな生活になった人も多いのではないでしょうか。実は、体を動かすことに比例して、腸も動き、ぜん動運動も促進されます。動かないと、腸も動かず、便が出ないのです。

 それに加え、コロナへの恐怖や慣れない生活によるストレスで、自律神経も乱れがちです。自律神経は腸を支配する神経なので、乱れるとダイレクトに腸への悪影響となり、便を止めてしまいます。

 例えば、東日本大震災や阪神淡路大震災では、トイレ事情が悪化したこともありますが、精神的なストレスによって被災者の多くが便秘に悩まされました。

 便秘は、体の中に不要な老廃物をため込むこと。「たかが便秘」と放っておくと、食欲不振や腹部の膨張感、肌荒れ、頭痛やイライラなど、さまざまな悪影響を及ぼします。

 便秘を改善する薬も市販されていますが、下剤を頻繁、かつ長期で飲み続けるのは危険です。便秘をかえって悪化させる原因にもなります。

 便秘の改善食として、私がお勧めするのが「梅干し大根」です。

 最近は、SNSで話題となったのので、知っている人も多いことでしょう。「梅干し大根」で検索してみると、実際に便秘を改善したという多くの人の声があふれています。

梅干しは「洗剤」大根は「ブラシ」

 梅干し大根は、なぜ便秘に効果的なのでしょうか。

 まず梅干しには、クエン酸が豊富に含まれています。クエン酸は、胃腸の働きを活発にする効果があり、腸の中で「洗剤」のような働きをしてくれるのです。ほかにも梅干しには、疲労回復や肝臓の機能を補う、目の養生といった健康に役立つ効果がたくさんあります。塩分の高さから殺菌効果も期待できるでしょう。

 大根は、腸の中で「ブラシ」の役割を担います。大根には、不溶性と水溶性の食物繊維がバランスよく含まれていて、水溶性の食物繊維が、大腸で便を適度な柔らかさにします。そして、不溶性食物繊維が腸を刺激して排便を促すのです。

 梅干し大根の煮汁には、水溶性食物繊維が溶け出しているため、余すことなく飲みましょう。また、大根には、古い脂肪を溶かして排出する作用もあるので、ポッコリおなかの改善など、腹囲を減らす効果も期待できるでしょう。

 さらに、私がお勧めしているのが、梅干し大根を食べるときに、みそをつけること。みそは大根につけても、煮汁に溶いても、どちらでもかまいません。

 発酵食品であるみそは、腸内環境を整える働きに加え、腸の粘膜を保護する働きもあります。梅と大根で掃除された腸を優しく労わってくれます。

さっぱりとした味で食べやすい!

 そもそも梅干し大根は、断食の最後に食べる「梅流し」の簡易版です。

 本来の梅流しのやり方は、最低48時間以上、食事を抜いた後、大根の煮汁に梅干しを入れてつぶした「梅湯」を飲みながら、煮た大根や生野菜をみそとともに食べます。

 早い人では、梅湯を2~3杯飲むと便意を催し、驚くほどの大量の宿便を出します。このうえない爽快感が得られ、腸の機能も回復し、体調もよくなるのです。

 しかし、48時間以上の断食をするのは、日常生活ではハードルが高く、専門家の指導がないと初心者は危険を伴うこともあります。

 一方で、梅干し大根は、日常の健康食として取り入れるだけで、便秘の改善や整腸作用が期待できます。さっぱりとした味わいで食べやすく、寒い季節には体を温める効果もあります。

 梅干し大根で腸を元気に整えて便秘を改善し、コロナに負けない健康な体を手に入れましょう。

さっぱりとしておいしい!体も温まる