ゆほびか ゆほびか
  • 文字サイズの変更
  • 大
  • 中
  • 小
  • SNS
  • twitter
  • facebook
  • instagram

美顔になる【割り箸噛み】でマスク老け顔を即撃退!幸せホルモンでコロナうつも解消!

女優やタレントも悩む「マスク老け」

 昨年からのコロナ禍で、今年もマスクが手放せない日常が続いています。ところで、このマスク生活の中で、あなたのお顔に、次のような変化はありませんか?

・口角が下がってきた

・ほうれい線が深くなった

・マリオネットライン(口角からあごに向かって刻まれるシワ)が出た

 このほかこの後に出てくるチェックリストの項目も含め、3つ以上当てはまった人は要注意!「マスク老け」が進行しています!

「年齢のせい」だけではありません。女優やタレント、アナウンサーなど「美の象徴」ともいえる職業に就く働き盛りの女性からも、マスク老けに悩む声が聞こえています。

 では、なぜ、マスク生活が続くと老け顔になっていくのでしょうか。私たちの顔は、大小30以上の表情筋で構成され、これらが複雑に関わり合い、笑顔や泣き顔など、さまざまな表情を作り出しています。

 しかし、マスクを着けていると、顔の下半分が見えなくなります。不思議なことに人間は、人から見られない場所は、あまり動かさなくなります。

 マスクがずれるのがいやで、思い切り笑うなど、感情表現のある表情も作りづらいでしょう。マスクをしているとはいえ、飛沫も気にしなければいけません。

 なるべく小声で会話をしようとすると、口元の動きも少なくなります。こうした理由から、顔や口元周りの筋肉の運動量が減ると、筋肉自体の運動量はもちろん、筋肉にリンパ液を押し流す動きが減ります。

 そのため、顔がむくみやすくなり、筋肉の衰えも進行していくのです。その結果、マスクを外したとき、が下がり、たるみも目立つ「老け顔」ができあがります。

マスクをしているほうがキレイと言われた

 申し遅れて、すみません。『ゆほびかweb』の読者の皆様、はじめまして。歯科医師の石井さとこです。

 私は、女医の立場を生かし、歯の健康を維持しながら美容とメンタルも向上できる医療の提供を目指し、今日まで治療を続けて参りました。

 マスク老けもその一つ。コロナ禍になってから気づいたという人が多いですが、私は以前から気にかけていました。

 その理由はとても単純です。歯科医師は職業柄、仕事の間は食事以外、ほぼ一日中マスクを着けているから。

 私は、このマスク生活を、大学の歯学部を卒業して以来、30年も続けているのです。マスク老けに代表される症状も、30代の頃から気づいていました。私ももれなく、マスクを外すとほうれい線がクッキリ!

 当時は歯科医師ながら、歯並びもキレイではなかったので(その後、矯正しましたが)、周囲の人からは「さとこ先生はマスクをしているほうがキレイよね」と言われてしまうほどでした。

 そんな老け顔を撃退するため、考案したのが「顔トレ」です。

 例えば、左右の口角の少し上にある小さなふくらみ「モダイオラス」に舌先を当て、上下に動かす「モダイオラスほぐし」(詳しいやり方は右下を参照)などを習慣にすると、シワやたるみが解消し、フェイスラインがスッキリしました。

 私のクリニックに来院する、モデルやタレントなど、美しい笑顔が欠かせない女性たちも、老化防止・笑顔の魅力向上に、顔トレを役立てています。

 今回は、顔トレの中でもマスク生活にピッタリの「割り箸噛み」を紹介します。やり方は簡単で、割り箸をくわえ、そのまま口角をグーッと引き上げるだけ。

 すべての表情筋とつながっている口輪筋をはじめ、口角を引き上げる口角挙筋、えらから口元へとつながる笑筋、ほおの筋肉である大頬骨筋や小頬骨筋、あごのオトガイ筋など、多くの筋肉を一度に刺激し、トレーニングすることができます。

 ほおや口角の筋肉の衰えから出現する、ほうれい線とマリオネットラインといったマスク老けを加速させる2大シワの改善・予防はもちろん、顔全体の血流がよくなるので、顔のむくみ解消や顔色・肌のハリの改善にも効果があります。

 自然と若々しく、明るい健康的な笑顔も作れるようになりますよ。

口の中、左右の口角の少し上あたりにある小さなふくらみが「モダイオラス」。ここに舌先を当て、上下に左右10回ずつを目安に動かす。表情筋がほぐれ、シワやたるみが改善できる。

気分が明るく1日ハッピーに過ごせる

「割り箸噛み」の重要なポイントは、鏡の前で、自分の顔を確認しながら行うこと。

 最初のうちは思うように口角が上がらないかもしれませんが、毎日続けるうちに、だんだんと口角周りの筋肉が上がるようになります。

 焦らず、必死になり過ぎず、鏡に映った自分の「変顔」をおもしろがるつもりで、気楽にやってみてください。

 行うタイミングは、いつでもかまいませんが、特に朝がお勧めです。朝の歯磨き後に行うと、習慣化しやすいでしょう。

 割り箸の代わりに、歯ブラシの柄を噛んで行ってもOKです。朝は、自律神経のうち、体を活動モードにする交感神経のスイッチがオンになるとき。

 割り箸噛みで思い切り笑顔を作ると、明るい気分で気持ちよく1日をスタートできます。

 口角を上げ、笑顔を作ると、その刺激が脳に伝わり、ハッピーホルモンとも呼ばれるセロトニンの分泌が増えます。

 コロナ禍で生活や仕事が激変し、ストレスを抱えている人も多いでしょう。緊張の連続や不安な精神状態も顔の筋肉をこわばらせ、たるみやシワを引き寄せます。

 たいせつなのは、笑顔でいることです。毎朝の割り箸噛みで、コロナに負けない、元気で明るいハッピースマイルを習慣にしてください。

3つ以上は要注意!マスク老け・口元老けチェックリスト

□口角が下がってきた

□ほうれい線が深くなった気がする

□口の横からあごにかけてマリオネットラインが出た

□上唇が薄くなりシワっぽくなったように感じる

□二重あごになっている

□下顔面が大きくなってきた

□目もとのたるみ、シワが気になる

□歯の黄ばみが濃くなり、くすんできた

□歯肉が腫れたり、痛んだりする

□口の中が乾燥して、カラカラになる

□気付くと鼻ではなく、口で呼吸している

□以前より滑舌が悪くなった

□仕事などに集中していると歯を食いしばっている

□口が開きづらくなった気がする

3つ以上当てはまる人はマスク老けが進行しています!(石井さとこ先生)

ほうれい線・シワ・シミを撃退!気分も明るくなる「割り箸噛み」のやり方

①割り箸を左右がほぼ均等になるように犬歯でくわえる

②割り箸を噛んだ状態で、割り箸より上に口角が上がるようグーッと引き上げ、10秒キープする。10秒経ったら①の状態に戻す

③ ①②を1回3セット(30秒)ほど行う。慣れてきたら「顔が疲れてきたな」と思うまで行ってもいい。ただし無理のない範囲で行う

※行うタイミングは、朝、歯磨きが終わった後がお勧め。可能な人は1日のうち3回程度行ってもよい

※割り箸のささくれなどに注意し行う。気になる場合は歯ブラシでも代用できる

鏡を見ながら自分の口角の位置を確認することがたいせつ