縄文ゲートが開く「中今」という生き方
人の右脳は、無意識やあの世とつながりやすい特徴があります。
左脳の働きが止まって右脳の働きだけになると、すべての存在との一体感が生まれます。
ハーバード大学で脳神経科学の専門医であったジル・ボルト・テイラーさんは、彼女が37歳のときに脳卒中になりました。幸い一命はとりとめたものの、脳の機能が著しく損傷し、右脳だけが働いている状態に陥ったそうです。
後日、そのときのことを「自分の体の境界がなくなり、流体のように周囲と溶け合った。世界が連続したエネルギーの流れとして感じられ、自分もエネルギーの中に織り込まれ、至福の一体感を得た」と自身の著書の中で述べています(新潮文庫『奇跡の脳』より)。
自他をさえぎる境界がなく、過去や未来もなく、今だけがあるという感覚は、神道の「中今(なかいま)」という状態であり、これこそが縄文ゲートが開け放たれたときの無我の状態です。
左脳の働きを止めることは現実的に無理でも、中今を生きる術を実践すれば、縄文ゲートを開くことができます。
中今の状態は誰しも経験したことがある
中今というと、難しく感じるかもしれませんが、中今の状態は、誰しも、何度か経験したことがあるはずです。次の2点を意識してください。
①好きなことに没頭する
まず最初にやっていただきたいことは、夢中になれることに取り組むことです。
子どものように、好きなことに没頭してみてください。「無我夢中」という言葉があるように、何かに熱中しているときは、自我意識から離れて無我になります。
②スマホの使用頻度を減らす
次に、余計なことに頭を使わないことです。
最近は、1日じゅう、スマートホンをチェックしていたり、パソコンでネットサーフィンをしたりと、始終、何かに意識を奪われている人が多いと思います。
スマホやパソコンの使用頻度を減らす、テレビやラジオの電源を消すなどして、余計な情報はシャットアウトして、〝ただ今のこの瞬間を生きる〟ことに集中してみてください。
そうすることで、縄文人の血と心を受け継いだ日本人は、ふっとアイデアやイメージが浮かんできたり、なんとなく感じたりといった直感が働くようになります。
また、植物や動物と触れ合うことでも、音楽や芸術に触れるのも右脳を活性化して、大宇宙からの信号をキャッチしやすくなります。