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【保江邦夫】神様を味方にする陰陽師の秘術① ~1日を静かに過ごすこと

陰陽師の流れをくむ家系に生まれた

 私は、小学生のときにUFOを目撃し、宇宙や生命に興味を抱き、東北大学で天文学を学びました。

 その後、京都大学大学院に進学し、湯ゆ川かわひで秀樹き博士の晩年の研究である「素領域理論(そりょういきりろん)」の唯一の継承者となり、数々の論文を発表。さらに、名古屋大学大学院に編入し、素粒子論の研究を深め、理学博士号を取得し物理学の研究を続けてきました。

 物理学者の私には、もう一つ、武道家としての顔もあります。

 高校生のときのことです。あるテレビ番組で、合気道の創始者である故・植芝盛平(うえしばもりへい)翁が、模範演技をしている様子を見ました。相手に触れることなく、次々に投げ倒す植芝先生を見て、「これは神業だ」と驚嘆し、合気道を始めることにしたのです。

 この神技の根源は何だろうと調べたところ、植芝先生は、道場では必ず、神棚に向かって30分以上、祝詞(神徳を称え、崇敬の意を表する神道の言葉)を奏上し、自分の体内に神様を降ろしてから、稽古をしていたということがわかりました。

 まさに、神降ろしがなされたわけですが、降りて来られたのは、植芝家の守護神であるサムハラ龍王でした。

 植芝先生は、数々の修行を経て、合気道を創始しましたが、初めに大本教に入信し、その思想に影響を受け、「愛と和の武術」を目指しました。その後、九鬼神流(くきしんりゅう)という神道系棒術から祝詞奏上のやり方や神降ろしの秘伝を学びました。

 さらに、「御式内」という陰陽師(古代日本の技官の一つ)の使う体術を元にした大東流合気柔術など、さまざまな武術を修めて、今に続く合気道にまとめ上げたのです。
 私自身も道場では、祝詞を奏上し、サムハラ龍王を降ろしてから、稽古に入ることがあります。

 私の実家は陰陽師の流れをくむ家系です。幼少の頃の祖母の教えは、陰陽道の技術であったと、現在ではわかります。

 以降では、その教えとともに、合気道における神様を味方につける方法をわかりやすくお伝えします。

自分の存在を消して過ごしていると神様が降りてくる

 まずは、祖母から教わった「神様を味方にするための一日の過ごし方」です。

 詳しくは、最下部にまとめましたのでご覧ください。要点は、一人のときは、できるだけ物音を立てずに静かに過ごすということです。

 自分の存在を消して過ごしている人のところに、神様は降りて来てくださるのです。神事を行っているときの神社の様子を想像するとわかりやすいでしょう。

 また、朝食を作るときも、できるだけ音を立てないようにします。 できれば、いつも同じメニューにするとよいでしょう。作る順番も、ペースも同じにして、体が勝手に動くようになると、神様が降りて来られやすくなります。

 神様が降りて来られると、ふとしたときに、よいアイデアがひらめいて問題が解決したり、場合によっては、神様からのお告げを受けたりすることもあります。

 日中は、周りの人と積極的に交流を持ち、自分を磨き高める時間だと心得て過ごしましょう。 家を出てからの通勤や移動の途中では、ヘッドホンで音楽を聴いたり、スマホを見たりするのは避けましょう。

 何もせず、ただひたすらに周囲の音を聴くのです。車の走る音や周囲の人々の会話など、心を無にして聴き流します。

たまたま聴いた音や会話に必要なことのヒントが

 実は、意図的に何かを見たり、聴いたりしているときには、神様が降りてくる隙間がないのです。意図せず聞こえてくるときに、隙間ができて神様が降りてくるのです。
 伯家神道(はっけしんとう※)の教えにも、「人間が自我意識のもとに活動している間は、神様は降りてこないので、自我意識を取り去ることが必要」とあります。

※花山天皇の子孫である白川家によって受け継がれた神道の流派。

 たまたま聴いたクラクションの音や、電車の中で聴いた会話の中に、今の自分に必要なことが隠されていている場合があります。

それは、神様が手を差し伸べて答えを与えているのです。

 音楽を聴いたり、本を読んだり、スマホを見たりしていると、せっかくの神様のサポートを自ら遮断していることになるのです。


神様が味方する1日の過ごし方

【朝】
・目覚めたら、何も考えずに、できるだけ音を立てずに、静かに起き上がる
・静かにふとんを整えたら、他人に気づかれないように身支度をする
・空気の入れ替えをするときは、
 音をたてないようにカーテンを開いて、静かに窓を開ける
・ドアは、音を立てないように開け閉めする
・いつも同じメニューの朝食にして、できるだけ音を立てずに、流れ作業的に作る
・通勤途中は、ヘッドホンで音楽を聞いたり、
 スマホを見たりするのは避けて、周囲の音を聞く
・電車やバスの中では、何もせず周囲の音や周囲の人々の会話を聞く
【昼】
・人にもまれて自分自身を高める時間と心得て過ごす
【夜】
・心を乱すテレビ番組はできるだけ避け、心安らかに過ごす
・夕食は食べたい物を、食べられる分だけ食べる
・月に1回程度、知人や友人といっしょに会食する機会を設ける
 寝るときは、何も考えずに「寝れば天国」と唱えて眠る


次回に続きます