浄化効果の高い粗塩は必須アイテム
僕は、物理学者であると同時に、陰陽師の家系に生まれた秘儀の伝承者でもあります。
ここでは、空間や愛着のあったモノに残った邪念が悪さをして引き起こす、病気や体の不調を浄化によって鎮める方法をご紹介します。
今も昔も変わらず、強力な浄化アイテムである塩を使います。
特に、浄化効果が高い粗塩を使ってやるのがお勧めです。粗塩が用意できなければ精製塩で代用してもかまいません。
ただし、その場合、粗塩よりも効果は多少下がります。それほど高価ではないので、粗塩を常備しておくとよいでしょう。
大量の塩で食材を包み蒸し焼きにする「塩釜術」
古来、食べ物から病になるのを防ぐお清め法といえば塩釜でした。
塩釜とは魚などの食材を大量の塩で包み、蒸し焼きにする調理法のことです。
主としてお祝いの席に供されたことから、塩釜の中に入れる魚は鯛がよく用いられました。もともと塩で食材を固める、包むのは浄化のためとされています。
というのも、塩釜にして数分おけば、邪気が払われるからです。
そのため、みかどが口にするものは、塩釜を施してから献上されたといわれています。
塩釜でいったん清めたものは、塩を除いて乾かせば、浄化済みの清浄なものとなります。家庭で塩釜料理をするケースはそう多くないと思いますが、実は塩釜は、現代ならではの浄化に役立つのです。
食材以外も塩釜術で浄化できる
最近はメルカリなど、インターネットでのフリーマーケットが盛んです。これらを介して手に入れた骨董品や中古品には、前に持っていた人の思いや念が残っていることが少なくありません。
その念を受けて、体に不調を来したり、不運に見舞われたりしないよう、使う前に塩釜で浄化するのです。
調理ではないので、蒸し焼きにする必要はありません。
たいていのものなら、箱に納めた上から塩で固めて丸一日もすれば浄化されます。塩釜に使った塩は、同様に水で流します。
以前、手のひらサイズの石のお地蔵さんを中古で入手した人から、悪いことが立て続けに起こるので浄化してほしいと相談を受けたことがありました。
念が籠もるほど、モノは重さを感じるようになります。
そのお地蔵さんを手にしたら、小さなものにしては、驚くほどずっしりとした重みがあり、「相当の念が籠もっているな」と感じたことを覚えています。
そのお地蔵さんを浄化するため、箱を用意して、そこに粗塩を敷き詰め、その中にお地蔵さんを入れて塩で包みました。
後日、依頼者から「滞っていた仕事が順調に進むようになり、お地蔵さんを入手する前よりも幸せになった」との報告がありました。