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「お金が貯まる人」のシンプルな共通点とは? ~横山光昭さんが教えます

無限にお金を使える人は誰もいない

 私は今でこそ、人に家計のアドバイスをしていますが、もともとはお金の失敗をたくさんしてきました。大学時代には、パチスロにハマり、1カ月のアルバイトで稼いだお金を3日で全額スッてしまったこともあります。

家計再生コンサルタントとして独立した頃には、借金に苦しんだ経験もあります。そうした過去があったからこそ、お金のたいせつさがわかるのだと思います。

 家計相談では、赤字家計のかた、浪費グセのあるかたの話を伺いますが、「よくわかります」と、いつも共感しています。

 お金の使い方は、ほんとうに人それぞれです。ただ、どんなお金持ちであれ、貧乏であれ、何にでも無限にお金が使えるという人は誰もいません。だから、自分がいちばんやりたいのは何か、自分がうれしいのはどんなことか、という自分の軸を持つことが、お金との幸せな付き合い方において、非常に重要です。

 例えば、私の場合、家族との食事のためにお金を使うのは、心からうれしい出費です。私も子どもたちもそれぞれに忙しく、家族で過ごす時間が限られているから、たまにいっしょに過ごす時間にお金をかけられると、高い満足感を得られます。

 反対にお金をかけたくないのは、携帯電話代。私は格安SIMを使用し、家族8人8台で、月1万円程度に収まるようにしています。

貯蓄上手な人には共通点がある

 人によっては、調理家電やお掃除ロボットを買って、自分の自由な時間を生み出すことに幸せを感じる人もいるでしょう。子どもの教育にお金をかけたい人もいます。資格取得やセミナーなど、将来の自分にリターンがあるような使い方で、満足感を得る人もいます。

 自分がうれしいことへの出費こそ、幸せなお金の使い方。お金をかけたいところ、かけたくないところのメリハリをつける意識は不可欠です。メリハリなくダラダラ使っていても、満足は得られません。

 実はお金をしっかり貯めている人たちの多くは、収入の多寡にかかわらず、自分がお金を使いたいところと使いたくないところを把握して、使いたいことにはお金をかけているものです。

「お金の使い方の自分軸」を知ることは、お金との幸せな付き合い方につながるでしょう。