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【姿勢をよくする】と若返って頭がよくなる!血圧も下がる!

正しい姿勢を保つといいことづくめ!

散歩中、ガラスに映ったご自身の姿をふいに見たとき、どんな印象を受けますか?
思ったよりも若々しいなら、すごくうれしいですよね。
でも、「え? 誰、このお年寄り」と思ってしまったら、大ショック!

思ったよりも老けて見えるその原因は、姿勢にあります。

老けて見えるだけならまだしも、姿勢が悪いと、血液、リンパ液、脊髄液(脳~脊髄に流れる液)などの循環が悪くなるため、体のあちこちがこり、脳の働きにも悪影響が及びます。

逆に言うと、姿勢がよくなると、年齢を問わず、よいことがどんどん起こります。

正しい姿勢は、酸素や必要な栄養素を運び、不要なものを運び去る血液の流れをスムーズにするため、心身の健康度が増すからです。

たとえば、血圧が高すぎる人なら、正常値に近づきます。

また、肌のツヤがよくなって若返りますし、体が軽くなってよく動けるようになります。むくみや便秘、不眠なども改善します。頭の回転もよくなります。

姿勢をよくするだけで、そういったさまざまな恩恵にあずかることができるのです。

実は「まっすぐな背骨」は悪い姿勢!?

ところで、「よい姿勢」って、どんな姿勢を言うのか、ご存じでしょうか。

「それは背骨の生理的湾曲がある、ということです」
と仰るのは、ゆがんだ体を瞬時に直す整体・鍼灸のエキスパート、佐々木繁光先生です。

佐々木繁光先生

佐々木先生はこう続けます。

「『いい姿勢』という言葉からは、『まっすぐな背骨』を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、実は、まっすぐな背骨は『悪い姿勢』です。
健康な背骨は、横から見ると緩やかなS字カーブを描いています。
首と腰の部分は軽く前弯 (前方に向かってカーブを描く)し、背中部分は緩やかに後弯(後方に向かってカーブを描く)して、緩く、波打つような形をしているのです。

 このカーブは、
・衝撃を吸収して脳を守る
・重力を分散して背骨の負担を減らす
・神経の伝達をスムーズにする
などの役割を持ち、とても重要です。

ところが、スマホやパソコン作業などで前かがみになる時間が長く、運動不足に陥りやすい現代人の多くは、このカーブを失って直線に近い背骨になっています。

首が直線に近い状態になることを「ストレートネック」といいます。
整形外科や整体院、接骨院などでストレートネックと言われたことがある人も多いでしょう。

実は、ストレートネックの人は、背骨全体も生理的湾曲を失っていると考える必要があります。
ストレートネック=『ストレート背骨』で、危険な姿勢ととらえてください」(佐々木先生)

そこで今回は、姿勢をよくして自律神経も整える「トントン体操」をご紹介しましょう。

トントン体操のやり方

①両足を肩幅程度に開き、足の中指が前を向くようにして立つ

②おなかの前あたりで左右の腕を交差させ、鼻から息を吸いながら、Tシャツを脱ぐときのような動きをし、上を向きながら前腕を上に向ける

③ひじを曲げて肩の高さで真横に開き、手は親指を中に入れて軽く握って、「ハッ!」と勢いよく口から息を吸う

④口を閉じ、息を止めて、かかとをトントントンと7回上げ下げしながら、ひじをゆっくり下ろす

⑤最後に腕を完全に下げ、顔を前に向けて1の姿勢に戻し、「フゥー」と息を吐く
※1の姿勢に戻り、2~5を5~7回繰り返す


現在発売中の『ゆほびか』2022年12月号では、トントン体操のやり方を写真図解付きでご紹介しています。
また、同時にやると効果が倍増する「おじき体操」も併せてご覧になれます。

どうぞお近くの書店、またはネット書店でお求めください。