マグネシウムは天然のカルシウム拮抗薬
寒い季節は、血管が縮こまるため、どうしても血圧が上がりやすくなり、心血管系の病気も起こりやすくなります。
そこで、血圧を安定させるために、ぜひとってほしいミネラルがあると、長谷部直幸先生(旭川医科大学名誉教授)は言います。
そのミネラルとは、「マグネシウム」。
「循環器の専門医にとって、マグネシウムはミネラルの中でも特別な存在です。
循環器とは心臓や血管のことで、心臓の病気や血圧に関する病気、動脈硬化による病気などが、循環器科の受け持ちになります。
なぜ循環器科でマグネシウムが特別かというと、この分野では昔から、『マグネシウムは天然のカルシウム拮抗薬である』と言われてきたからです。
海外の有名な研究者の言葉で、循環器に対するマグネシウムの働きを象徴する言葉として語り継がれています。
私自身も、この言葉に強く惹きつけられてマグネシウムに関心を抱き、長年、研究してきました。
カルシウム拮抗薬とは、代表的な降圧薬、つまり血圧が高すぎるときに下げる薬です。
血圧が高くなるときには、血管壁の筋肉(血管平滑筋)が緊張しています。
カルシウム拮抗薬は、その血管壁の筋肉の緊張を緩め、血管を拡げて血圧を下げます。
血管が広がるので、血流をよくする効果もあります。
この薬と類似の作用を、ミネラルであるマグネシウムが発揮するというのが、先の言葉の意味です。
実際に、マグネシウムによって血管壁が拡がり、血圧の降下作用が得られることがわかっています。
血管壁は、その細胞にカルシウムが作用することで緊張が高まるしくみになっています。
カルシウム拮抗薬は、名前の通り、カルシウムの代わりとなって血管壁に作用して緊張を緩めます。
マグネシウムも同じように、カルシウムの代わりに作用して血管壁を緩めるのです」(長谷部先生)
マグネシウムを多く含む食品は?
マグネシウムがこんなすごい働きをしてくれていたとは、驚きです。
ならば積極的にとりたい! ということで、マグネシウムを多く含む食品をご紹介しましょう。
①海草類(ノリ、コンブ、ワカメ、ヒジキなど)
②大豆・大豆製品(納豆、豆腐、きな粉、豆乳、厚揚げなど)
③ナッツ類(ゴマ、ピーナッツ、クルミ、アーモンドなど)
④そば、未精白の穀物(玄米、分つき米、全粒粉など)
⑤海水から作った自然塩
「これらの食材は、食事の欧米化によって摂取量が減っているものばかりで、日本人に心臓病が急増した原因の一つだと考えられます。
日本人の食事摂取基準に照らすと、現在の日本人の平均的な食生活では、1日に50~100ミリグラムのマグネシウムが不足しています。
例えば、納豆1パックや豆腐半丁で50ミリグラムのマグネシウムがとれます。食事やおやつとして積極的に取り入れるとよいでしょう。
なお、マグネシウムは、熱には強いのですが、切り刻むと減るという特徴があります。そのため、納豆なら、ひき割りより大豆丸ごとでとるほうがお勧めです」(長谷部先生)
発売中の『ゆほびか』2023年3月号では、このほか、マグネシウムが血圧を下げる3つの働きや、心筋梗塞や心不全を効率的に予防する研究結果について、わかりやすく解説しています。
ひっそりとすごい力で私たちの体を守り、健康に導いてくれるマグネシウムの魅力。
知れば知るほどハマること、間違いなしです!
ぜひ、お手に取ってご確認ください。
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