耳の冷え・シワは心臓病のサイン?!
突然ですが、下の写真のように
耳を折り曲げて、顔の表面につけてみてください。

ヒヤッと冷たいですか?
それとも顔と同じくらい温かいですか?
もし、冷たい場合、体の末端の毛細血管が減少
もしくは劣化し、血液が循環しにくくなっている可能性があります。
さらにもう1つ。
鏡でじっくりと耳たぶを見てみましょう。
耳たぶの先端から、耳の穴に向かって
シワができている人は要注意です。
驚くことに、アメリカのシカゴ大学医学部の研究報告では
耳たぶに深いシワがある人は、シワがない人に比べて
心筋梗塞や狭心症などの心臓病で亡くなるリスクが
約3倍も高くなることが分かっています。
心臓病は、全身に血液を送り出す心臓の働きや
動脈や静脈など、誰もが知る「太い血管」が注目されがちですが
実はそれだけではありません。
耳や足、指先など、体の末端の血流を改善することも
健康維持に欠かせない重要なポイントです。
このようにお話ししてくださったのは
金沢医科大学総合内科准教授・女性総合医療センターセンター長の
赤澤純代先生です。

赤澤純代先生
赤澤先生は、金沢医科大学にある女性外来で
10~60代まで、幅広い年代の患者さんを診察しています。
対象となる症状は、生理痛や更年期障害、さらには美容に
関することまでと多岐にわたります。
そのため、西洋医学と東洋医学の双方からよい部分を取り入れて
日々治療にあたっています。
その中で、体ん末端の血流改善を促すため
お勧めしている方法があるといいます。
それが「耳もみ」です。
「耳もみ」で若々しさを手に入れる!

耳もみのやり方は、とても簡単です。
【やり方】
親指と人さし指で耳の上端をつまみ
耳を引っ張るようにしながら
指をこすり合わせるように上端から
耳たぶのある下端までもみほぐす
たったこれだけです。
もむときの強さは、イタ気持ちよく感じる程度で
1回1分、1日に何回行ってもかまいません。
※ただし、強い痛みを感じた場合はやめてください
やってみると、耳から顔まで温まってきます。
気分がすっきりしたり、リラックスできる人もいるでしょう。
「耳もみは、今年83歳になる私の母も実践している方法です。
そのおかげか、同年代の人と比べると顔のシワや
目元のたるみが少なく、若々しく見えるんです」(赤澤)
さらに、講演会で聴衆のかたがたに耳もみをやってもらうと
「眠気が覚めた!」と目をぱっちりと開き
視界がクリアになったという人もいらっしゃったそうです。
耳には、動脈など大きな血管がない代わりに
毛細血管が張り巡らされていますから、耳もみで毛細血管を活性化させると
顔周りの血流を改善し、シミやシワを予防できます。
現在発売中の『ゆほびか』2021年3月号では、この「耳もみ」の詳しい効能効果をたっぷりご紹介しています。興味のあるかたは、どうぞお手にとりお確かめくださいね。