健康維持に欠かせない毛細血管の4割が消える
突然ですが、
・冷えてつらい
・顔や足がむくみやすい
・寝ても疲れが取れない
といった症状はありませんか?
思い当たる場合、あなたの毛細血管には血液がしっかり行き届かず、血管はあるのに、実質的にないのも同じように見える「ゴースト血管」が進行している可能性があります。
ゴースト血管とは、『ゆほびか』3月号で取材させていただいた高倉伸幸先生(大阪大学微生物病研究所情報伝達分野教授)が名付けた、毛細血管の状態です。
毛細血管は、動脈や静脈と比べると、あまり注目されない血管ですが、その割合は、人間のすべての血管の99%を占めるほど。細胞の末端まで栄養分や酸素を運び、老廃物や二酸化炭素を運ぶ役割を担っており私たちの健康維持に欠かせないとてもたいせつな器官です。
ですが、加齢や高血圧、高血糖などの生活習慣病の影響で、毛細血管は劣化し、隅々まで血液が流れなくなります。すると実際、血管はあるのに血液が流れないため「血管が消えてしまったよう」に見えるのです。しかも、40代半ばから80代になるまでに、4割もの毛細血管が消失してしまうといいます。
「でも、ただ血液が流れないだけでしょう?」と思ったら実は大間違い!
例えば、加齢のせいにしがちな息切れや慢性疲労、肌のくすみやシミ・シワ、白髪、抜け毛といった身近な症状やなんとガンや認知症、骨粗鬆症の原因と深く関連しているとても怖い症状なのです。
そんなゴースト血管の改善・予防にお勧めなのが、「かかと落とし」です。
1日3分で血管が蘇る「かかと落とし」
かかと落としのやり方はとても簡単です。
(1) 背筋を伸ばし、両足を揃えてまっすぐに立つ
(2) その場で両足のかかとを上げ、5秒キープする。
5秒経ったらかかとをゆっくり下ろす
(3) 1・2を1セット30回、気づいたときに行う
たったこれだけで、毛細血管は蘇り、健やかな毎日を過ごす一助になります。
※バランスを崩したり、フラフラしたりすることもあるため、イスなどを支えにして行ってください。イスに座ったまま行っても大丈夫です
『ゆほびか』2021年3月号では、「かかと落とし」の他、血管の健康維持に役立つ高倉先生お勧めの食材なども紹介していますぜひお手にとっていただき、ご活用いただければ幸いです。