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【秋元隆良の奇跡の写真】 大空に現れた祝福する女神

蒼天を泳ぐクリオネ

 今年はやはり暖冬のようで、昨年よりも13日、平年よりも9日遅い 2月11日に北海道・網走沿岸に流氷接岸初日が発表されました。

 流氷の海で泳ぐことで知られるのがクリオネです。名前の由来は、ギリシア神話に登場する女神・クレイオーだと言われます。祝福する女神の意のとおり、泳ぐ姿が愛らしく、〝流氷の天使〟という異名でも有名です。

 奇跡の写真家の秋元隆良さんは、「クリオネ」を青い空で撮影しました。

「空に浮かぶ雲を注意深く見ていると、目を疑うような素晴らしい景色を見せてくれることがあります。しかし、それはほんの一瞬のことでなかなか出会うことができません。
 この写真は、まさしくそんな〝奇跡の写真〟の一枚です。
 天空を渡るように伸びていた細い雲が作り出した横ハート型のちょうど真ん中に、薄く十字の模様が現れました。まるで、北の青い海を泳ぐクリオネのように見えます。その姿はまるで天使です。
 鳳凰や龍を撮りたいと願って、日々空を見上げる私ですが、ときにはこんなサプライズを用意してくれるので、一瞬たりとも気を抜けません」
(秋元隆良)

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