体内静電気がたまると、帯電した赤血球どうしがくっつきあい、血がドロドロに
「体内静電気」という言葉を聞いたことはありますか? 体内静電気に詳しい堀泰典先生(医学・歯学・薬学博士)は、こう話します。
「服を着たり、ドアノブに触ったりした瞬間に起きるのは『体表静電気』。一方の『体内静電気』とは、日々知らず知らずのうちに体内にたまる静電気です。
血流が血管壁をこすったり、食べ物が消化管をこすったり、テレビ・スマホ・家電などの電磁波を浴びたり……そんなちょっとしたことで簡単に蓄積されるため、体内静電気を発生させずに生きることは誰にもできません。
しかし、こまめに抜くことは可能です。ぜひ毎日の習慣にすべきです。
体内静電気がたまると、帯電した赤血球どうしがくっつきあって、血がドロドロに。高血圧、自己免疫疾患、アトピーなど、さまざまな病気や症状の原因となるからです。また、特に脳は、血流がさかんで脂質も多いため、静電気の貯蔵庫となり、放電が起きやすい。脳の神経細胞がダメージを受けると、認知症やアルツハイマー、うつ病などの神経性疾患につながる可能性が高まります」(堀)
体内静電気を放電する方法として堀先生が勧めているのは、以下のアクションです。
◆裸足で地面に立つ
◆シャワーを浴びる
◆手を洗う
◆手で土に触れる
◆ミネラル分たっぷりの野菜ジュースを飲む
眠っている時間は、体内静電気がたまりやすい
さまざまな病気の引き金となる体内静電気は、毎日こまめに抜くほうがいいとのことでしたが、では、1日のうちのいつ放電するのがいいのでしょうか。
「できれば1日数回行っていただきたいです。特に、就寝中は布団やパジャマとの摩擦から帯電しやすいため、起床後すぐに行うのがお勧めです。
体内静電気を抜く習慣をつけて、重症アトピーが劇的によくなった、長年のパニック障害とうつが解消した、糖尿病が改善した、薄毛、老眼、白内障がよくなった…など、これまでにいただいた喜びの報告は数えきれないほどです」(堀)
『ゆほびか』2021年5月号では、堀先生のお話のほか、10年近くにわたって体内静電気を抜くイベントを行っているご夫婦のお話や、花粉症が治った症例なども紹介しています。
何らかの慢性的な不調があるかた、いつもなんとなくだるいかたは、ぜひ誌面をチェックして、日常的に続けやすい手法を見つけてくださいね。