●本記事は『ゆほびかGOLD』2021年10月号の記事を再編集したものです。
①金運に恵まれるためにはお金との関わり方がたいせつ
小林正観さんは、著書や講演を通じて、楽に、楽しく、幸せに生きるためのものの見方や考え方を伝えていました。
今回は、正観さんに教わったお金との関わり方と、楽しい財布術についてお話ししましょう。
お金についての正観さんの教えには、2つのポイントがあります。それは、「入よりも出がたいせつ」ということと「喜ばれるように使う」ということです。
「入」とはお金が入ってくること、「出」とはお金を使うこと。つまり、お金をどうやって稼いだり手に入れたりするかよりも、どう使うかのほうが大事ということなんですね。このポイントを考えてお金と関わるようにするといいと思います。
正観さんによれば、お金が嫌がる使い方というのが3つあります。1つめは贅沢華美。2つめはギャンブル。そして、3つめは貯め込まれること。お金に嫌がられない使い方を、まずは心掛けたいですね。
「人は喜ばれる存在になるために生まれてくる」という見方を正観さんはされていました。お金も同じ。お金にも意思があって、喜ばれたいと思っているようなのです。
だから、お金に喜ばれるような関わり方ができれば、きっとお金も味方をしてくれるようになりますよ。
お金はまず出すのが先。喜ばれる使い方を意識する
では、お金はどのようにしたら入ってくるのでしょうか。
正観さんは、トイレ掃除をするといいですよという話もしていましたが、基本的には「どうやったらお金が入ってくるかは考えなくていい」という見方をされていました。
「出入口」とは言いますが、「入出口」とは言いませんよね。お金も同じで、「出」が先で「入」は後。だから、お金がたまったら使いますよというのは逆で、まず喜ばれることに使う。出すことによって初めてお金が入ってきて、流れがよくなるようです。
そのうえで、「どのように使うか」を考え、喜ばれる使い方を実践できれば、自然とお金は入ってくると言うのです。お金は、喜ばれる使い方をしてくれる人がいると、自らの意思で、その人のところに行きたがるらしい。
いかに自分がいい思いをするかではなく、周りの人たちにいかに喜ばれる存在になるかをいつも考えていている人のところには、お金のほうから勝手にやってくるようです。
本当のお金持ちというのは、ものをたくさん買ったり、たくさんため込んだりすることよりも、いつどのようにお金を使うかをしっかりと考えている人たちのこと。どのように使えば周りの人に喜ばれるかをいつも考えている人たちなんですね。
お金に喜ばれる極意を身につける
例えば、自分だけのぜいたくではなく人にも喜ばれるように使うと、喜びは何倍にもなります。流行っていて行列のできるお店で使うよりも、お客の少ないお店でお金を使えば、お店の売上げに占める割合が大きく、貢献度も高くなるので、より喜ばれるでしょう。
「きれいに使う」こともたいせつです。お金を支払うときに、いやいや払ったり渋々払ったりするのではなく、速やかに払い、気持ちよく払うようにするのです。
ある社長さんは、資金繰りに困らないようにと会社の支払いをできるだけ遅くしていたのですが、この話を聞いて、請求書が来たらすぐに支払うように変えました。すると、会社の売上げが3倍に伸びたそうです。
ある女性は、支払いはできるだけすぐにするということを以前から習慣にしてきたのですが、不思議とお金に困ったことがまったくないそうです。
お金の使い方や支払い方がきれいな人は、人からもお金からも見られていて、信頼され、味方にもなってもらえるのかもしれません。その結果、仕事やお金が回ってくるのではないでしょうか。
(②に続きます)