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【秋元隆良の奇跡の写真】夕景に映える十字架

「教えの夕陽」

九州の有明海沿いに宇土半島があり、対岸には雲仙普賢岳が望めます。
有明湾は、干満の差が日本一と言われ、潮が引いた遠浅の海岸の砂地には、独特な砂紋が現れます。

その光景の名所として、宇土半島北岸に位置する、御興来海岸が知られています。名の由来はその昔、景行天皇が九州巡幸の際、美しい海岸線が目に留まり、しばし御輿を駐め、見入られたという伝説からその名がついたとされ、「日本の渚百選」「日本の夕日百選」に選定される景勝地です。
その素晴らしい景観を撮影するために、海岸が望める場所で写した一枚に、クロスした光が浮かぶように写り込んでいました。

撮影は、この地方の歴史を知る旅行の最後であったことから、写り込んだ光が十字架のように見える印象を抱きました。教えの地を回った旅は、大変に意義深いものでした。何かの反射かとも考えますが、夕日の写真に現れた意味があるのではと考える一枚です。

(秋元隆良)