令和初の正月に出会った、不思議な物体です。
空では、気候により不思議な自然現象が発生します。その一つの「彩雲」と呼ばれる現象を撮影したカットですが、形・色ともに尋常ではないものでした。
彩雲は縁起がよいとされます。印象的な彩雲が現れることは、元号を変えてしまうほどの吉兆な自然現象といわれ、慶雲・瑞雲・紫雲などの別名も持っています。
彩雲の多くは、広い雲の一部が太陽光の角度により色付けされますが、写真の彩雲は 、目のように見える青い光軸と、バリアのような光のカーテンを出しながら、 表現のできない色彩を放っていました。まるで何かの物体が太陽を背景に飛んでいるような感じで、その不思議な形状から生命を持っているかのような印象 を受けました。
神々しい色と輝き、神秘的な形状、太陽の対岸に青い目のような光軸を持ち、光のカーテンを作りながら飛ぶ姿より、作品タイトルを「天神のオブジェ」としました。
(秋元隆良)