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【Matty式足ツボ】自身も絶望的な体調不良から回復!「解毒」がポイントの足裏マッサージ

芸能人やタレント、有名歌手も通う!

私は「足ツボ師」として、20年以上にわたり、多くの人の心身の病気・不調を改善してきました。

私が行う「Matty式足ツボ」は、日本の鍼灸やあん摩・マッサージ指圧とは異なります。台湾式の足ツボマッサージをベースに、私が研究を重ねて独自に考案したツボ押しです。

したがって、刺激するポイントも日本の鍼灸やイギリスのリフレクソロジーとは若干異なります。それでも私の施術を受けたいと、たいへん多くのかたがサロンにいらっしゃいます。

以前、私のサロンは茨城にありました。交通の便がいい土地とは言えないにもかかわらず、私の足ツボの効果を人づてに聞いた芸能人や著名人のかたがたが、たくさん見えていました。そうしたお客様からの「都内でサロンを開いてほしい」という要望がどんどん増え、ついに東京に出てこざるを得なくなった……というのが、都内進出の経緯です。

私のサロンには、俳優さんや女優さん、歌手、タレント、一流のアスリートまで、多くの著名人のかたが通われています。皆さんには、私の著書にご登場いただいたり、テレビ番組に出演されたときにご紹介いただいたりしています。

深刻な体調不良が嘘のように回復!

実は、私も昔は、台湾式の足ツボマッサージを受ける側でした。

以前、私は金融機関に勤めていたのですが、日々の仕事や人間関係のストレスで体調を崩し、仕事を続けられなくなりました。

退職後、卵巣に腫瘍があることがわかり、手術を受けました。しかし、術後も体調が一向に回復せず、心身ともに疲れ切っていたときに、偶然、台湾式の足ツボマッサージに出合ったのです。

施術を受けてみると、その効果は絶大でした。何度病院に通院しても回復しなかった心身が、足ツボマッサージを続けるうちにみるみる改善し、それまでの苦しみが嘘のように健康になったのです。
「こんなすごい効果のある手法を、私だけでなく、家族や友人や多くの人の健康に役立てたい」。そう思った私は、単身台湾へ渡り、台湾式の足ツボなどの東洋医学を学びました。さらにフットケア先進国のドイツやフランス、イタリア、イギリスなどでも健康や美容について学びました。こうして得た知識と日々の施術の中での経験をもとに確立したのが「Matty式足ツボ」なのです。

台湾式足ツボの場合、ツボを点で刺激するので、一般の人が自分で行うとツボの位置を外しやすく、うまく効果が得られません。

しかし、Matty式では刺激のしかたの工夫で、誰でも簡単にツボをとらえられるようになっているので、自分で行っても効果が得られやすいのが特長です。

まずは腎臓・膀胱のツボから刺激する

もう一つ、Matty式足ツボの大きな特徴は、「解毒」を重視している点です。私は肩書きを「解毒師」に変えようかと思っているほど、施術では解毒に重きを置いています。長年の経験から、老廃物が尿や便とともにスムーズに出ていけば、それだけで不調が大幅に改善されるとわかったからです。

ですから、Matty式足ツボではどこを改善する場合でも、最初に「解毒のツボ」である腎臓と膀胱のツボから刺激します。そのうえで不調のある部位に応じたツボを刺激していきます。

足ツボ刺激を行う場合、必ず左足から行ってください。左足が終わってから右足を行います。これは老廃物を押し流す働きを助ける「心臓」のツボが左足にあるからです。実際に同じ場所の足ツボ刺激でも、左足から行った場合と右足から行った場合で、効果にかなりの差があることがわかっています。

「押して、流す」がやり方の基本

「ツボ押しはいつ行うのがいいですか?」というご質問をよく受けます。もちろんいつ行ってもかまわないのですが、ベストは入浴時です。

入浴中は素足になっていることもありますが、裸でいることも足ツボ押しには好環境です。靴下や下着による締めつけがあると、体内の循環が妨げられます。その結果、足ツボ押しで老廃物を流してもうまく排出されません。

もし、腕や足などに締めつけられた衣類の跡が残っている場合、跡が消えてから行いましょう。

お風呂以外で行う場合も、必ず素足の状態で、足を洗って清潔にし、ゆったりとしたルームウェアを着て行うようにしてください。クリームを塗るなど、すべりをよくして肌に負担をかけないことも大切です。

Matty式足ツボでは、足をもむというよりも、「押して、流す」ことが基本になります。押して老廃物を出し、それを押し流して排出することによって解毒が完了します。

また押すときには、垂直に押し、もうこれ以上は押せないと感じるところまで押します。ツボには末梢神経が集中しています。押しが甘いと末梢神経まで刺激が届かず、ツボ押しの効果が得られないからです。

押す時間は「3秒ルール」です。3秒押して力を抜いて、また3秒押します。この3秒を10回繰り返してください。3秒以上押すと骨や筋を痛めることがあるので3秒ルールを守るようにします。

10回繰り返すのは、ツボを刺激するうちに微妙に位置がずれてしまうことを考慮するためです。10回刺激することでツボに正しく当たる回数が増え、その分しっかりと効果が得られるようになります。

Matty式足ツボでは、最初に腎臓と膀胱のツボ刺激を行います。

不調・痛み別
毒出し足ほぐしのやり方

この2つの臓器は、体にたまった毒を尿として排出する働きを持つ”体のゴミ処理場”。

どんな症状を改善させるためにも、まず腎臓・膀胱のツボを刺激して、全体の解毒力を高めましょう。

どの不調でもまずはここからスタート!
腎臓・膀胱のツボ

※左足から行う

腎臓(尿管)

腎臓のツボに、真横にした親指の腹を押し当てる。グッと下へ押しすべらせると、かかとの手前で自然と指が「J」の字に曲がり、内くるぶしの下にたどり着く。これを10回繰り返す

膀胱

かかとに親指を引っかけ、人さし指、中指、薬指の第1関節をできるだけ遠くに押し当て、内くるぶしの膀胱のツボゾーンを熊手をかくように手前に押しすべらせる。これを10回繰り返す

肩こりに効く足ほぐし

※左足から行う

足の小指のつけ根の骨の周りに、手の親指の腹を当て、クルクルと円を描きながら押しすべらせる。骨の周りをきれいに掃除するようなイメージで。10回行う。

足の小指側の側面を、手の人差し指と中指を曲げて挟み、第2関節の内側で、小指のつけ根の骨の下からかかとへ向かって押しすべらせる。10回行う

腰痛に効く足ほぐし

※左足から行う

内尾骨

足の内側のかかとの角に、手の人さし指と中指、薬指の第1関節で、かかとの老廃物をかき集めるイメージで押しすべらせる。10回行う

かかとのふちの部分を、手の人さし指と中指、薬指の第1関節で引っかくように、下から上へと押しすべらせる。かかとの骨についた老廃物をはがすイメージで。10回行う

外尾骨

足の外側のかかとの角に、手の人さし指と中指、薬指の第1関節で、かかとの老廃物をかき集めるイメージで押しすべらせる。10回行う

高血圧に効く足ほぐし

※左足から行う

血圧調整点

足の親指の腹の中心から、親指の内側のつけ根までのラインが血圧調整点のツボ。
親指の腹の中心に手の人さし指の第2関節の片側を当て、内側のつけ根まで押しすべらせる。10回行う

大脳

足の親指の腹に、手の人さし指の第2関節を当て、上から下へ押しすべらせる。
親指の腹を縦に4ブロックに分け、各10回ずつ行う

心臓 【左足のみ】

左足の小指の延長線上、指のつけ根の骨の下に手の親指の腹を当て、その範囲の上半分が心臓のツボ。ここを手の親指の腹で行き止まりまで垂直に3秒押して、指を離さずに力を抜く。10回行う

肝臓

右足の小指の延長線上、指のつけ根の骨の下に手の親指の腹を当てた範囲が肝臓のツボ。ここを縦に2ブロックに分け、手の人さし指の第2関節を当て、関節の中に反対の親指を入れ、上から下へ10回ずつ押しすべらせる

高血糖に効く足ほぐし

※左足から行う

大脳

足の親指の腹に、手の人さし指の第2関節を当て、上から下へ押しすべらせる。親指の腹を縦に4ブロックに分け、各10回ずつ行う

甲状腺

足の親指のつけ根の骨の下の親指側の端に、手の人さし指の第2関節を当て、甲状腺ゾーンに沿って、足の親指と人さし指の間まで押しすべらせる。これを10回行う

副腎

足の中指の延長線上、指のつけ根の骨の下のくぼんだところにある副腎のツボに、手の人さし指の第2関節を当て、関節の中に反対の手の親指を入れてサポートし、行き止まりまで垂直に3秒押して、指を離さずに力を抜く。これを10回行う

心臓【左足のみ】

左足の小指の延長線上、指のつけ根の骨の下に手の親指の腹を当て、その範囲の上半分が心臓のツボ。ここを手の親指の腹で行き止まりまで垂直に3秒押して、指を離さずに力を抜く。10回行う

集中して押すことで体の出すサインに気づく

Matty式足ツボでは、「テレビを見ながら」「音楽を聴きながら」などの「ながらツボ押し」は推奨しません。ツボ押しに集中することで、硬くなっているところやしこりのような感触など、体の出すサインに気づきやすくなるからです。

「ながらツボ押し」はせず、足ツボ刺激に集中すると、体から出ているサインが読み取れる

そのような場所があった場合、そこに対応する臓器が弱っています。逆に、自分の体で不調を感じる臓器に対応するツボを押してみると、痛みやしこりがあるはずです。
「足は全身を映す鏡」です。不調はすべて足に現れます。「毒出し足ほぐしマップ」を見ながら、不調に対応した足ツボを刺激することで、症状の改善につなげてください。

なお、Matty式足ツボは1日に何度も行う必要はありません。1日に排出される老廃物の量には限度があるので、やればやるほど解毒効果が上がるわけではないからです。それよりも毎日続けることを心がけましょう。

この記事は『ゆほびか』9月号に掲載されています。