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【足の裏をもむ】と健康になる、原因不明の不調も消える(その①)~交通事故の後遺症が改善

【足の裏をもむ】と健康になる、原因不明の不調も消える INDEX

その①~交通事故の後遺症が改善(本記事)

その②~「足の裏もみ」の効果を引き出すコツと手指の使い方

その③~10分で全身に効く!「足の裏もみ」基本のやり方

その④~耳鳴り、糖尿病、緑内障~症状別「足の裏もみ」

倦怠感や首の激痛に悩まされた

体に不調があるのに、病院に行っても原因がわからない。薬を飲んでも、改善の兆しが見えてこない。こんなときは、誰でも不安になるものです。そしてその不安が、さらに体調を悪化させます。

 そんな人に、ぜひお勧めしたいのが、「足の裏もみ」です。実は私自身も原因不明の不調で、不安に押しつぶされそうなときがありました。

 それは、二十数年前の交通事故に遡ります。ある晩、車で家に帰る途中、信号無視で交差点に進入してきた40tの大型トレーラーに、車ごとはじき飛ばされたのです。辛うじて命はとりとめたものの、ひどい後遺症が残ってしまいました。

 無気力、倦怠感、首の激痛、重りが乗っているような肩のこり、突然襲ってくる眠気。頭は霞がかったようにぼんやりし、気圧の変動と共に体調も激しく変わりました。そんな状態が毎日続き、寝ていても座っていてもつらくてたまらないのです。

 ところが、病院でどんな検査を受けても、何も異常は見つかりません。じゃあ、このつらさは何? この先私はどうなってしまうの? そんな不安に押しつぶされそうな毎日でした。

 病院からは、ただただ痛み止めや胃薬が出るだけ。薬の知識はないものの、この症状を痛み止めで治すのは違うと思いました。

私はすごく悩みました。悩んだ末に、わかったことが一つありました。「自分の体のことを何も知らないから、私はこんなに不安なんだ」ということです。

足の裏もみをすれば不安が消えて元気になれる!

 それなら体のことをもっと勉強しようと思い、専門学校のガイドブックを購入し、資料を片っ端から集めました。その中で私の目を引いたのが、「足をもむ」という健康法です。足には全身の臓器につながる「反射区」があり、足をもめば対応する部位がよくなることを知ったのです。

 その資料を見て、私は首に当たる足の反射区をもんでみました。すると、首がメリメリメリ……と、ほぐれるような感じがあったのです。それを何回か繰り返すうちに、本当に首の痛みが軽くなってきました。

「これだ! これをすれば治る」

そう思った瞬間、不安が全部吹き飛びました。まだ治ったわけではないのに、気持ちがすごく明るくなったのです。

 それからは、毎日家で足をもみました。すると、あんなにつらかった症状が2~3カ月で楽になり、半年でほぼもとの生活に戻れたのです。

 当時は少ない日で1時間、多い日には2時間半、1日も欠かさず3年半、足の裏もみを続けました。もめば体調がよくなるので、楽しい時間でした。「足さえもめばいい」という思いが私を強くし、不安を払拭してくれました。

母は心筋梗塞の手術を回避した

 私のむち打ち症が改善した頃、母に心筋梗塞(※心臓の血管が詰まって起こる病気)が見つかりました。心臓カテーテル検査で見ると、心臓に血液を送る冠動脈の一部が途切れており、医師には「このまま悪化したら、バイパス手術をするしかない」と言われたのです。

 当時、母は60歳を過ぎたばかりでしたが、顔が土気色で、見るからに調子が悪そうでした。話をしていても、「ハア、ハア」と苦しそうに息をし、やっとそこにいる感じです。

 私は母の足ももんであげようと思い、母の足を見てびっくりしました。足首はパンパンに腫れて、足は全体にすすがかかったよう。爪はほとんど薄黒く、第4、5指は真っ黒です。また、ふくらはぎは毛細血管が透けて見え、ミミズがはったように静脈瘤が浮き出ていました。

 あまりにも汚い足に、「お風呂でちゃんと足洗ってる?」と聞くと、「洗っとるよ。年とるとみんなこうなるんや」と母は平然と答えました。

 若かった私は、「年をとるとこんな足になるんやなー」と思いながら、母の足に触りました。母の足は氷のように冷たく、ちょっともんだだけで「ギャーッ、痛いっ」と大騒ぎです。

「もんだら楽になるから」となだめながらもみ終えると、母は開口一番、「はぁ~。指の先に血が流れていくのがわかる」と言って、すっくとベッドから立ち上がりました。そして「体が軽い、体じゅうに血が通っとる。ありがとな」と言ったのです。

「お母さん、これで元気になれるよ」と私が言うと、「そうか、元気になれるか」と、母は心底安心した様子でした。

 それから、母の足を定期的にもむようになり、母はみるみる元気になっていきました。顔色も明るくなって、近所の人からも「あんた、心臓悪かったんやないの?」と驚かれたほどです。

 2年後のカテーテル検査を受けたとき、医師は画像と母の顔を交互に見比べ、しきりに首をひねっていました。そしてこう言ったのです。「不思議やなぁ、細かった動脈の部分が太くなっている。血が通っているんだね。これなら、手術しなくていいよ」。

 病気の人は、みんな不安と闘っています。不安は、病気や気分の落ち込みを増幅させます。でも、足をもんで不安を取り除けば、よくなる方向に集中できます。それが人を元気にします。ぜひ足をもんで不安からご自分を解放してあげてください。


【足の裏をもむ】と健康になる、原因不明の不調も消える INDEX

その①~交通事故の後遺症が改善(本記事)

その②~「足の裏もみ」の効果を引き出すコツと手指の使い方

その③~10分で全身に効く!「足の裏もみ」基本のやり方

その④~耳鳴り、糖尿病、緑内障~症状別「足の裏もみ」