家が散らかっていると前頭葉が衰える
部屋の状態は、脳や体に大きな影響を与えます。
散らかった部屋は脳を混乱させますが、最も大きなダメージを受けてしまうのは、前頭葉という部位です。
ちょうど額の裏あたりに位置している前頭葉は、計画性・創造性・積極性・責任感・前に進む力・感情コントロールなどを司り、人間らしい喜びや悲しみといった表現にも関わっています。
毎日暮らす家の中が雑然とし、整っていなければ、この前頭葉の機能が衰えていきます。
「片づけられない」「片づけなくても平気」と思っている場合は、特に危険です。前頭葉が退化し、壊れ始めたサインかもしれません。
脳は場の情報を感情や思考に変える
上図のように、大脳には4つの「葉」がありますが、乱れた環境・整っていない場にいれば、いずれの部位にも悪影響が及びます。
例えば、閉塞感のある場所にいると前頭葉や側頭葉にストレスを与え、タンスの上にものがたくさんあると頭頂葉の活動レベルが下がります。
これらは、人生全般に影響してきますから要注意です。前頭葉が発達した人ほど寿命も長くなり、前頭葉にストレスがかかると病気になりやすいとも言われます。
しかし、逆に言うなら、家の中を片づけたり整えたりすれば、脳の老化を防ぎ、活性化させられるということでもあります。
脳は、場の情報やエネルギーを、感情、思考、パワーに変えていきます。
ですから、片づけの一環として、色や光、香り、物体の素材・形・触感・配置などに氣を配れば、前頭葉が活性化し、自分の持っているさまざまな能力を、存分に発揮できるようになるはずです(下図)。
(次回に続きます)