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【眼瞼下垂】【まぶたテープ】(第2回)要チェック!眼瞼下垂症が原因で起こる意外な体不調の数々

2020/11/16

 

さまざまな筋肉が緊張し不調を引き起こす

第1回はこちら

 第2回では、腱膜性眼瞼下垂症で起こる、体の不調について詳しく解説します。不調の中でも、頭痛、肩こり、不眠、うつ、眼精疲労、顎関節症、更年期障害といった病気は、腱膜性眼瞼下垂症と関係が深いことがわかっています。

 腱膜性眼瞼下垂症が進行すると、目の上奥に力を入れて、ミュラー筋を引っ張るだけでは足りず、歯をくいしばったり、舌で歯を押して、まぶたを開こうとします。

 これは歯の根元にある歯根膜から青斑核を刺激し、交感神経を緊張させることで、ミュラー筋を収縮させているのです。

 その結果、歯が浮く、舌の周りに跡がついてギザギザする、こめかみの咀嚼筋が原因の頭痛が起こる、顎関節を痛める、歯周病になるといった症状が出やすくなります。

 また、まぶたが上がりにくくなると、ミュラー筋の働きをサポートするため、眉毛を上げて、歯を食いしばるということを無意識に行ってしまいます。

 まぶたを上げるときに眉毛もいっしょに上げると、頭全体の筋肉が収縮し、緊張型の頭痛を起こしやすくなります。

 緊張型頭痛は夕方に起こることが多いですが、まぶたを上げて覚醒を続けることで、頭の筋肉の緊張が高まったタイミングで起きてしまうと言えるでしょう。

 特に一重まぶたの人は、二重まぶたの人に比べて、眉毛を上げて目を大きく開けがちなので、頭痛が起こりやすいと言えます。

 また、眉毛を上げてまぶたを上げている人は、あごを上げる筋肉も縮めているため、肩こりやうなじのこりも起こります。一方、頭痛の中でも片頭痛は、血管が拡張することで起こります。

 まぶたを開ける上眼瞼挙筋、眉を挙げる後頭前頭筋、かみしめるためのこめかみの側頭筋が、もうこれ以上縮み続けることができない状態になると、血管が拡張し、ズキズキとした痛みが起こるので、片頭痛も腱膜性眼瞼下垂症と関係があると考えています。

 緊張型頭痛や片頭痛を持っている人は、不安やうつ症状に悩む人が多いこともわかっています。青斑核が刺激され、興奮しすぎると、イライラ、不安、焦燥感、不眠などが起こります。

 このとき、脳がセロトニンという神経伝達物質を出してブレーキをかけますが、このセロトニンを使いすぎて足りなくなると、うつ症状を引き起こすのです。

 そのため、まぶたが原因のうつ症状の場合、手術でまぶたが楽に開けられるようになると、青斑核をあまり刺激しなくてよくなるため、改善されるのです。

 実際、腱膜性眼瞼下垂症の手術を行った後、「うつ症状が治った」という患者さんからの報告が多く、驚いています。

 また、うつ症状の患者さんの多くは、前かがみの姿勢で視線を上げませんが、無意識のうちにミュラー筋を引っ張らないようにしているのかもしれません。

下がりまぶたは脳を常に緊張状態にする

腱膜性眼瞼下垂症によりミュラー筋が常に引っ張られた状態になると、脳の青斑核が常に刺激されるようになり、ノルアドレナリンという神経伝達物質が脳のあさまざまなところに伝わり、脳の覚醒、緊張状態を維持しようとする。すると、脳の緊張状態を和らげようとセロトニンという神経伝達物質が分泌される。しかし、このセロトニンを使いすぎて足りなくなると、うつ症状を引き起こす

眼精疲労や更年期障害もまぶたと関係している

 私は、「眼精疲労」は、「瞼精疲労」だと考えています。目を酷使したときは、まぶたをグッと開けて、眼球を引っ込め続けている状態なので、ミュラー筋や眼球の上奥の上眼瞼挙筋を縮めていることで疲れます。

 その結果、目の上奥のほうが痛くなり、青斑核への刺激も続いて、体全体に疲労感が起こります。

 また、更年期障害もまぶたに関係があると思っています。女性ホルモンが減ると、青斑核が暴走し、ホットフラッシュや冷え、動悸・息切れ、頭痛・めまい、不眠、イライラ、不安、肩こり、腰痛などが起こります。

 腱膜性眼瞼下垂症も青斑核を刺激するため、更年期障害を悪化させている可能性があるのです。

 美容面でも、腱膜性眼瞼下垂症はアンチエイジングの大敵です。まぶたをがんばって開けようとして、ほおや小鼻の横の筋肉を収縮させることは、ほうれい線を深くすることにつながり、老けた印象を与えてしまうでしょう。

 第3回では、以上のようなさまざまな体不調の原因となる眼瞼下垂症への簡単で効果的な対策「まぶたテープ」のやり方をご紹介します。