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【斎藤一人さんへの質問】
「周囲に誤解されているときにはどうしたらいいですか?」

【質問】従業員にあらぬ誤解をされているようです。どう接したらいいですか?

 一人先生は会社がどんなに儲かっていても、「ウチは始めたときからずっと新小岩だし、賃貸ビルなんだよ」とおっしゃっています。私は一人先生を目標にしている経営者ですが、このほど自社ビルを売却して賃貸に移ることにしました。
 積極的な方針転換だと位置づけていますが、従業員や取引先には「業績が芳しくないから移るんじゃないか」と思われているようです。こういうとき、社長としてはどのような気の持ち方で周りに接すればいいのでしょうか。

【回答】周りを気にせず堂々としていたらいいんです

 周りの目なんか気にしなくていいんです。あなたが正しいと思ったことを貫けばいいんだよね。ビルを売ったのなら、あなたの会社にはそれだけの現金があるということでしょ? だったら、預金通帳でも見せてあげるといいですよ。一発でみんな黙るから(笑)。

 で、うちの本社がなぜ新小岩という下町の賃貸ビルから動かないのか少し説明するとね。私はこれまで、都心も田舎もいろんな場所を見てきたけど、結局、新小岩という自分の生まれ育った町が大好きだから動きたくないんです。
 それと、自社ビルを建てたいと思ったことがないから、どんなに会社の業績が伸びようと賃貸のままでいたいの。

 そもそも自社ビルなんていうのは、ほんとうに必要な会社だけが持てばいいものなんです。自社ビルを持てるだけの力があって、なおかつ自社ビルがあることで会社が成長するんだったら持てばいいよね。
 だけどそんな力もないのに、社長の見栄で自社ビルを欲しがるのはおかしいんです。会社というのは基本的に、無借金で黒字経営をしたほうがいいものだからね。

 ちょっと儲かるとすぐに無駄遣いをする経営者がいるけど、本来、会社は1円だって無駄なことにお金を使っちゃいけないんです。
 この質問をくれた経営者が、そういうことに気づいて賃貸に移ったのだとしたら、従業員や取引先にとって最高の決断をしたわけです。
 誰になにを言われても気にせず、堂々としていたらいいんです。

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