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【開運のキホン】「えびす様」入門ーどんな神様?  知っているようで知らない(1)

2020/02/20

現代風に言うなら「福の神ベスト7」の1人

 えびす様は、日本に古来から伝わる最強の開運神。福の神という言葉から、まず最初に思い浮かべられるほどの存在です。

 とはいえ、考えてみると、えびす様とはどのような神様なのか、知っているようで知らないという人も多いでしょう。

 例えば、人どうしの間でも、相手のことを理解するほど、間柄も深まります。神様の伝承やありがたみも、知ることで運がいっそう開けてきますから、ここでご紹介しておきたいと思います。

 そもそも、えびす様は、七福神の1柱です。柱というのは神様の数えかたで、七福神は7柱からなっています。

 日本古来の土着の信仰である神道では、八百万の神といって、たくさんの神がいます。伝承の中でほかの神仏と混じった神もいれば、人や動物、植物などさまざまなものから成った神もいます。

 七福神は、そうした八百万の神々をはじめとして、福の神が、民族的にも広く7柱集められたものです。その起源にはさまざまな説がありますが、室町時代、中国の水墨画『竹林七賢図』にならったのが始まりなどとされます。

 現代風に言うなら「福の神ベスト7」のようなもので、一部の面々を入れ替えながら、江戸時代には今の顔ぶれに落ち着いたようです。

毘沙門天
インド神話の財宝神クベーラが前身のヴァイシュラヴァナ。財福、無病息災、勝負事にご利益とされる神

恵比寿
古くから大漁追福の漁業神で、商売繁盛や五穀豊穣などももたらす福の神。七福神で唯一の日本由来の神

弁財天
紅一点で元はインドのヒンドゥー教の女神サラスヴァティー。音楽・弁才・財福・知恵の徳のある天女

寿老人
道教の神仙で南極老人星(カノープス、寿星)の化身。不死の霊薬を含む瓢箪を運ぶ。白鬚明神ともされる

布袋
唐の末期の明州に実在したとされる仏教の禅僧。常に背負っている袋から財を与え富貴繁栄を司る

福禄寿
宋の道士の天南星の化身、または南極星の化身。実子に恵まれる福、財産、健康を伴う長寿をもたらす

大黒天
インドのヒンドゥー教シヴァ神の化身マハー(偉大な)カーラ(黒)。五穀豊穣、財福を司る神

えびす様は七福神の中で唯一の「日本の神様」

えびす(右)と大黒天(左)

 この七福神の中でも、福の神として別格なのが、えびすと大黒天です。えびすは大漁追福の漁業神、大黒天は五穀豊穣の農業神の側面を持ち、ともに食物と財福を司ることから、二福神としてとりわけ篤く信仰され、像や絵図になっています。

 えびすと大黒天は、いわば福の神の筆頭、二大開運神といえる存在です。漁業と農業は商業にも結びつき、健康も財も成します。次ページにある二福神の錦絵のように、金運効果を象徴しています。

 一方、神道では海外由来の神も、神仏習合して信仰され、祀られています。七福神も神道に根ざした日本独自の信仰ですが、より広くから神を集めているため、6柱まではインドや中国に由来しています。

 しかし、ただ1柱、インドにも中国にもない日本の神がいます。それが、えびす様。七福神の中でも、日本の土地や自然、日本人の心に、最も通じている福の神だと言えます。

 七福神は、龍の背中の宝船に乗る姿がよく描かれています。龍も、日本では九頭龍伝承に見られるように、水を司り、心願成就の強い力を持つ点で、えびす様にも通じます。

 その宝船で、右手に釣り竿を持ち、左脇に鯛を抱え、ふくよかな笑顔をたたえるのが、えびす様。「えびす顔」という言葉があるほどに、福をもたらす象徴的な神様なのです。

次回は、えびす様にまつわる二大伝説について見ていきましょう。

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