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母と娘の問題の多くは母親の痛みが原因
一生関わり続ける家族との関係は、人生に大きな影響を及ぼします。家族は、「人間関係のレッスンを学ぶ最大の場」と言えるでしょう。
特に、母娘の関係に悩む人は多数います。何歳になっても、あるいは、母親が他界していても、「母が嫌い」「母がうとましい」と言う人も少なくありません。それを自分の代で解かなければ、もしあなたに娘がいる場合、母、娘、孫と、三世代に同じことが起きてしまうでしょう。
2人の確執を解決するには、小さい頃に何が起きていたかを、改めて見るしかありません。
多くの場合、母と娘の問題は、母親が抱えている悲しみや痛みが原因となっています。
例えば、父親が浮気していて、その愚痴を母親から延々と聞かされて嫌だった、絶望感をぶつけられショックだった……そうした傷を、一つ一つ、忍耐強く癒しましょう。
当時の母親の状況を思い返すと、わからなかったことが読み解け、和解への第一歩へとつながります。
一方、父親との間に、問題を抱える人もいます。父親が嫌いという場合もあれば、父親が大好きだという場合もあります。父親が大好きなために、父親像に縛られて、パートナーと縁遠くなることもありえます。
心当たりがある人は、父親を上手に手放すよう、意識してみましょう。
基本的に、両親は、あなたの心強い味方です。適度な距離を保てると、大きな安心感が得られるでしょう
家族全員でルールを決めよう
子どもがいる人は、成長した我が子との距離を保つことも大切です。特に息子を手放すのは、母親にとって難題のようです。娘に対しては、批判したくなる気持ちを抑え、娘の話をよく聞いてあげることがコツです。
幸せな家族になるためには、家族全員が、お互いを大切にしようとする努力が必要です。
一般的には、父親か母親か、強権的な誰か一人の意見が通りやすくなっていて、公平性を欠いている家庭も多いようです。しかし、健康的な家族では、皆が心地よく暮らせるようルールを決めて、全員で守っています。
ルールを決めて楽しく暮らし、つらいときは寄り添い合えるのが、家族のすばらしさだと思います。
しかし、時にはあえて距離を置かなければいけない家族もいます。
それは、「毒」を持っている家族です。例えば、アルコールや薬物依存症、借金、男女問題、犯罪などのトラブルを抱える家族は、距離を置くほうが健康的です。
「かわいそうだから」「家族だから」と面倒を見ていると、共倒れになりかねません。場合によっては、公共機関や専門家の助けを借りることも考えたほうがいいでしょう。
上手に親離れ、子離れをして、自分自身の人生を楽しむと、自然に良好な家族関係を築けるようになると思います。
●POINT
母親との確執を解決する第一歩
当時の母親の状況を思い返し、母親の気持ちを想像してみる
●当記事は『ゆほびかGOLD』vol.27の記事を再編集したものです。