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【井上裕之】「速聴き」をすると速読力が身につく!氾濫する情報の中から良質なものだけを選別できる

多くの情報に触れると人生の選択肢が広がる

 通常より速い音声を聴き取る「速聴き」をすると、脳のパフォーマンスは飛躍的に向上します。脳の情報処理能力がアップすることで、必然的に文章を速く読む「速読」の力も身につきます。

 この「高速情報処理」にあなたの脳が慣れると、大きななメリットがもたらされます。
 自動車の運転にたとえれば、速聴きと速読によって生み出される情報処理パフォーマンスは、高速道路を走っているような状態。一方、一般的な情報処理のスピードは、一般道を走るようなものです。

 時速100㎞での高速運転に慣れた後、一般道に下りて60㎞で走ると、やけに遅く感じられますね。速聴きと速読で高速情報処理のトレーニングを行うと、同じことが起こります。すなわち、時間がかかっていた思考や判断を、いとも簡単にできるようになり、そのための所要時間も劇的に減らせるのです。

 1日は24時間しかありません。この限られた時間の中で多くの情報に触れ、そこからいっそう多くの知識を取り入れ、活用できるようになります。自分1人の経験から得られる知識には限度がありますが、速聴きと速読をもってすれば、ケタ違いに豊富な知識に恵まれると言ってもいいでしょう。

 知識や知恵は、思考・判断・表現のベースになるものです。それを蓄積することは、今後、自分が人生の中で取りうる選択肢が大幅に広がることを意味しています。

氾濫する情報の中から価値あるものを見極める

イラスト/菅澤真衣子

 ただし、この高度情報化社会に生きる私たちが考えるべきなのは、やみくもに情報を吸収するだけではいけないということです。

 現代は、玉石混交の情報が氾濫しています。新聞、書籍、雑誌、テレビ、ラジオといった旧来のメディアに加え、パソコンやスマートフォンでネットから情報を得るのもあたりまえになり、私たちの浴びる情報量は異常なほどに増大しています。

 たくさんの情報を得ることに重きを置く人もいますが、私は、そこがポイントではないと考えます。今たいせつなのは、玉石混交の情報の中から自分にとって価値ある情報・知識を素早く選別しながら取り入れること。そして、それをしっかり定着させ、自身の問題解決や夢の実現に生かすことです。

 速聴きと速読は、ここにも大いに役立ちます。あらゆる情報形態の中でも正確性と再現性が高く、伝達範囲も広い文字情報を、素早く取り入れることが可能になるからです。

 今やネットにも文字情報があふれていますが、現時点でも、最も信頼性の高い文字情報は、良質な本の中にあります。専門家たちが長い時間をかけて行ってきた思考や思索、行動や実験から導き出された結論が詰まっているからです。

きちんと選ばれた情報は確実に自分の血肉となる

 速読力を駆使して、さまざまな視点、分野、レベルの本を読み、知識が重層的に蓄積されてくると、自分の目指す成功を実現するために不可欠な「自分軸」が構築されます。

 この自分軸があれば、膨大な情報の中からほんとうに必要なものだけを、即座に取捨選択ができるようになります。世間で話題になっているものにいたずらに飛びつくのではなく、自分にとって真に価値があるものなのかどうかを瞬時に見極められるようになるのです。

 これはいわば“情報のダイエット”だといえます。このプロセスを経た情報や知識は、あなたにとってきわめて価値が高く、良質であることは間違いありません。

 だからこそ、それらは知性や教養へと昇華され、あなたの中に留まり続けます。あらゆる問題を解決し、夢や目標に達するための強力なエンジンとなり、思いのままに人生を生きるための強力な後押しをしてくれるのです。

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●速聴き音声の例

●本稿は『頭の回転が3倍速になる! 「超速脳」養成CDブック』(マキノ出版)から抜粋再編集したものです。