行動を制限されてもできることはまだある
新型コロナの流行にともなう不安や生きづらさは、今も、収束の兆しがありません。
そんな中でも運を上げるために必要な要素として、女優のあいはら友子さんは、次々と訪れる環境の変化に順応する「しなやかさ」を挙げています。
これには大いに納得です。どんな想定外の変化にも、いつまでも不安で立ち止まっているのはもったいないことです。
不安があるなら、まず不安の理由を明確にする。何が心配なのか把握するだけで、かなり心が落ち着き、スムーズに動けます。
また、今まで自分がしていた行動について、制限や自粛が突然課せられたとします。それでも、制限のかかった環境ではなく、自分自身に目を向ければ、制限下でも、まだできることは意外とあるものです。
例えば、私が歯科の手術を執刀するときもそうです。準備を重ねて手術に臨んでも、ごく稀に、術中に想定を超えたことが起きます。
そんなときも、手術を止めるわけにはいきません。状況を判断し、できることを見つけ、最終的には手術を成功させるしかないのです。
手術も人生も、かなえたいビジョンがあるなら、そちらへ粛々と進むだけ。進むべき道は必ずあります。
人に会えない状況でこそ「気づかい」が活きる
ここまでは環境の変化への姿勢ついて触れましたが、逆に、コロナでも変わらないこともあります。
例えば、自由に人に会えない状況であっても、人間関係のたいせつさ、人を喜ばせるための「気づかい」の重要性は不変です。
誰かに対して丁寧な気づかいを実践していると、好きになってもらえたり、信頼してもらえたりするものです。
そして、「〇〇さんを紹介させてほしいな」と新たなご縁をつないでもらえ、そこから新たな仕事と収入を得たり、さらに広いご縁に恵まれたりします。あいはらさんの勧める「共存共栄」の精神にも似ているかもしれません。
気軽に人に会えず、人への気づかいを忘れがちな状況だからこそ、「状況はどうですか?」「落ち着いたら、また〇〇したいですね!」などとこまめに連絡したり、何かの折にお菓子やお花を贈ったり、相手の心に残るアクションを効果的に実践してみては。
簡単なことでも、何もしない場合と比べ、大きな差がつきます。先の読みにくい毎日ですが、ビジョンを明確に、人をたいせつに、前を向いて過ごしていただきたく思います。
そのために必要なエネルギーは、あいはらさんの描く力強い富士山の絵画から得られます。僕も長年、院長室に彼女の絵を飾っており、絵のエネルギーに、いつも助けられています。