【結婚の悩み】ずっと独り身で、なにも残せていません
41歳、独身。両親と同居しています。
いい出会いがなく、この年になってしまいました。大学を出て就職した会社が倒産し、それ以降はずっと派遣の仕事をつないでいます。
周りの友人を見渡せば、子育てもいち段落しつつあり、いったい自分はなにをやっていたのかと思います。
親にも心配をかけ、なにも残せていない自分が情けなく、将来も不安です。
【回答】自分の原始的な欲求に耳を傾けてみてください
結婚できない人たちは「いい出会いがない」と言いますが、実は「他人といっしょに長くいられない」というのが、ほんとうのところです。
もちろん本人は、そのことに気づいていません。職場の人や友だちとは、そこそこのおつきあいができているからです。
限られた時間しかいっしょにいない人たちとは、仮面をかぶっていれば、コミュニケーションはとれます。しかし、結婚相手となるとそうはいきません。朝も夜もいっしょですから、どうしても素の自分を見せなくてはなりません。
しかし、「他者中心」の生き方だと、「彼は、私をどう思っているんだろう?」「こんなこと言ったら嫌われないかな」と不安になり、素の自分を見せられません。
つまり、相手を意識するあまり自分の感情をたいせつにできないので、いっしょにいても疲れてしまい、恋愛も長続きしないのです。
そこでまず、自分の原始的な欲求である食欲や睡眠欲、性欲などに耳を傾けましょう。
例えば、「今、お団子とケーキのどっちを食べたいのか」「寝たいのか、まだ起きていたいのか」など、細かく自分の欲求を確認します。
自分の欲求を自覚できるようになると、やがて自分の感情を大事にできるようになってきます。
また、周りの状況と比較するのは人間社会で生きている以上、仕方のないことでしょう。でも、そんなときは、他人ではなく、自分に目を向けましょう。
「1週間前より気持ちが満たされている」など“自分の過去”と比べるのです。過去と比較して今できているところを探すと、自己信頼感が高まります。
自分を信頼できるようになると、素の自分を隠す必要がなくなるので、他人といっしょにいても苦痛を感じなくなり、すてきな出会いに恵まれるようになるでしょう。