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書き置き御朱印をきれいに貼りたい! ペタっと【のり付け】大調査!

 神社や寺院の参拝の証として集めている人も多い御朱印。御朱印帳に直接授けていただけるところもあれば、書き置きで対応する寺社もあります。

 いただいた書き置き御朱印は、御朱印帳に貼って整理することがほとんどですが、せっかく貼るならきれいに貼りたい! そこで様々なのりを使って、実際に貼り比べをしてみました。

きれいに御朱印をまとめて運気を味方につける!

 神社や寺院で授けていただける御朱印。近年ブームにもなっていますね。御朱印帳に直接授けていただけることが多いものの、多くの参拝客が訪れる人気の寺院や、最近では新型コロナウイルス感染症対策の一環として、あらかじめ御朱印を記載した紙を授ける「書き置き」で対応する寺社もよく見かけます。

 そこで気になるのが「どうやって御朱印帳に貼ろうか」ということです。せっかく参拝し授けていただいた御朱印ですから、なるべくきれいに貼りたいというもの。そこで様々なタイプの糊を用意し、実際に貼って試してみます。

 今回は市販の半紙を4つにカットしたものに、縁に沿って口の字状にのりを付けて台紙に接着してみます(スプレーのりは全面にのり付け)。

 台紙となる御朱印帳は、白くて厚手の和紙「奉書紙」を使っているのが本来ですが、今回の台紙は一般的なコピー用紙です。奉書紙よりも薄手のため、貼付後に紙がカールしてしまう点は検証の対象外とします。

室温18.8℃、室内湿度21%の環境で貼り付け実験です

(1)スティックのり

 すっかりおなじみのスティックのり。調べるにあたり文具店をまわっていると「シワなし」タイプのスティックのりがありました。きれいに貼れそうなので、さっそく貼ってみます。

シワなしスティックのり:トンボ鉛筆「シワなしピット」

 よく見ると「溶剤系」とありました。キャップを開けるとケミカル臭がちょっと気になります。ただ貼付から2日後、ニオイは気にならず、きれいに貼れています。

貼って2日後。仕上がりはきれい。のりの跡も見えない

(2)スティックのり(色が消えるタイプ)

 ピンとシワが寄らずにきれいに貼れた、シワなしタイプのスティックのり。ニオイも乾けば気になりませんが、他のタイプのスティックのりでも試してみます。のりを付けた場所が青くわかる、おなじみ「消えいろ」タイプです。

「消えいろ」スティックのり:トンボ鉛筆「消えいろピット」

 塗った部分や厚みが色でわかるのは安心感があります。貼った直後は半紙からのりの青色が透けて見えますが、当然ながら乾けば色が消え、シワにもならずきれいに貼れました。溶剤系ではないので独特のニオイはなく快適です。

貼った2日後。きれいに貼れていて、当然色も残っていない

(3)テープのり

 次に試したのがテープのり。修正テープのように、なぞるだけでのり付けできる、封かんなどで手軽に使えるお馴染みののりですね。

テープのり:セブンイレブン「強粘着テープのり」

 貼るときに薄い半紙を巻き込んでしまわないか心配でしたが、紙をしっかり押さえてあれば問題なくのり付けできます。ただ、のりの薄い青色が半紙から透けて見えるのが気になります。この色は「消えいろ」のように消えるわけでもなく、2日後も残っていました。

貼って2日後。きれいに貼れているが、薄い紙だと、のり付け部分の色が透けてしまう

(4)プリントがきれいに貼れるのり

 スティックのりやテープのりが世に出る前、のりといえば、デンプンのりや液体のりのことでした。しっかり接着されるので安心感は高いのですが、液体のりは波打ってしまうのが残念なポイントでした。文具店を見てみると「プリントがきれいにはれるのり」という液体のりを発見。液状のりでありながら波打ちがなく、学校で配布されるプリントをノートに貼る際にきれいにしっかり貼れるとのこと。何枚もあるプリントを貼ってもノートがゴワつかないのは、学生さんには良さそうですね。さっそく半紙でも試してみます。

不易糊工業「プリントがきれいにはれるのり」

 薄く延ばすように塗り進めていきます。そして2日後、確かにシワや波打ちがなくピンときれいに仕上がっています。しかし、のりを付けた部分が跡になり、薄い半紙に透けてしまいます。テープのりと同じく、半紙が額縁のように見える結果になってしまいました。

 ちなみにコピー用紙同士で接着してみると、跡も透けずきれいに貼れました。普段使いではまったく問題なくきれいに貼れますが、半紙のような薄い紙の貼付には、テープのり同様にやや不向きといった印象です。

貼って2日後。よく見ると、のりを付けた部分がわかる

(5)スプレーのり

 最後に試したのが「スプレーのり」です。まんべんなく、のりを塗布することができるアイテムですが、スプレーであるがゆえ、広く飛び散ってしまうのが難点でもあります。今回は市販のスプレーブースを使って吹き付けます。

スプレーのり:プラス「スプレーのり」
組み立て式で、ハチの巣状の浮いたシートに載せる。3M「スコッチ スプレーブース」

 ムラなくのりを付けるため30cm程離したところから吹き付けますが、ブースを目掛けて吹きかけたつもりでも、床にべた付く箇所があったので、貼る際にはブースを床に直置きではなく、新聞紙などの上で作業するのは鉄則ですね。床に掛かってしまったのりは、アルコールのウェットティッシュできれいに取れました。

2日後。全面に貼れるので半紙にたわみがなく、きれい

 ペタッと全面に貼付できて、跡残りもなくきれいに貼れました。仕上がりもきれいに見えます。ただ手軽とはちょっと言い難いところもあり、貼る際の手間をどう捉えるかによって印象は違ってくるかもしれません。

きれいに御朱印をまとめると見返す際も楽しい

 本記事筆者の私は、消えいろスティックのりで貼ることにしましたが、そもそも糊付けせず、クリアファイルのような透明なホルダーポケットに収めるタイプの、書き置き専用の御朱印帳もありますので、それを使うのも一案です。

 様々なタイプののりがありますが、それぞれ用途に応じた個性を理解して使い分け、御朱印をきれいに整理していきたいですね。

※商品は2020年12月時点のものです。店舗や時期により取扱い商品が異なることがあります。

※結果はあくまで一例です。作業をする環境によって仕上がりが変化することがあります。

※新型コロナウイルス感染症対策により御朱印授与を停止していたり、時間を変更していたりする寺社も多くありますので、お出かけの際は感染症対策をとった上で、ホームペー ジなどで最新の情報を確認されることをお勧めします。