88人の女性をツバキに導け
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神様のお遣いを始めるまで、私は特に神社好きなわけでも、パワースポット巡りを趣味としていたわけでもありませんでした。なので今も、神様の種類や神道にさほど精通しているわけではありません。
しかし、神様からの指示で全国の神社を回り、いろんな神様とコミュニケーションを取る中で、この世界の細かい成り立ちや、私たち人間がこの地球に来た目的などを、行く度に教えてもらっています。
神様からのお遣いの中には、「こんな人を連れてきてほしい」とか「これを持って行ってほしい」というものがあります。なので私は、その願いに沿うべく「神社リトリート」を開催しています。
リトリートとは、仕事や家庭、人間関係といった忙しい日常生活からいったん離れて、自分だけの時間を持ったり、リラックスしたりして、心身の疲れを癒すことです。ふだんとは違う環境に身を置くこともポイントの一つで、その場所を神社にしているわけです。
あるとき、東京の愛宕神社で天鈿女命から、「88人の女性をツバキに導け。入口は四つの柱が立つところ。時は二至二分が入れ替わる直前」という指令を受け取ったのです。
どういう意味なのか、そのときはちんぷんかんぷん。神様からのメッセージは、このように暗号めいた形で来ることが多いのです。
それには理由がいくつかありますが、「この人は解けるかどうか」を試しているようです。受け取った者がその感覚を疑わず、自分なりに解釈して、積極的に行動に移すかどうかを神様は見ているのです。
自分の本音を知り人生が好転する旅
さて、天鈿女命からの指令は、「三重県にある椿大神社に88人の女性を集める」ことだとわかりました。
目的は、せっかく女性に生まれながら、「私なんて……」とその魅力を否定しがちな女性が、美しい本来の自分を開いていくこと。
さっそく私は、女性性を解放し本音を伝えることができるようになるための「椿大神社ツアー」を企画しました。募集開始すぐに100人を超える応募がありました。しかし不思議なことに最終的には、ピッタリ88人になったのです。
そして、天鈿女命の指令を解読し、冬至の2日前、四日市市(四つの柱が立つところ)を入り口として椿大神社に向かいました。
リトリート中には、そこにいる神様のパワーだとしか思えないようなことを常に受け取ります。たまたま大祓詞をあげることができて、大きなエネルギーの変化があったり、参加してくれているかたへのメッセージがどんどん下りてきたり……。
四日市市には「采女町」という場所があるのですが、私が前世で采女(※)の時代があったということもわかりました。
●采女とは 読みは「うねめ」。朝廷に献上されて天皇の身の回りの世話をするために一生仕える女官たちのこと。
リトリートに参加した女性たちからはその後、大なり小なり現実が好転し、人生がよい方向に向かっているという報告をたくさんいただきました。婦人科系の病気がよくなった、赤ちゃんを授かった、運命のパートナーに出会ったなどです。
神様と自分の意思が「神合った」とき
今私が確信を持って言えるのは、神様というのは私たちにとって
親のような存在だということです。
親は幼な子に「できることはなんでもしてあげたい」と思います。でも、成長にしたがって、もちろんその根底は変わりませんが、「これが本当にこの子の幸せにつながるのか」と、厳しくも冷静に見ていくようになります。そして、その子の本音を知りたいと思います。
だから、私たちが神様にお願いをするときは、自分と向き合い、「本当は何をしたいのか」「何が欲しいのか」と本音に近い部分を届ける必要があります。それが神様の意思と「神合った」とき、願いはすべて叶えられるのです。
では、「神合う」ためには、神社に行ったときなど、どうやって神様の存在を感じ、メッセージを受け取ればよいのでしょうか。
それはまず、どんどん神様に問いかけるのです。「今、いらっしゃいますか?」「迷っていることがあるのでメッセージをください」「私の決断は合っていますか」などなど。
すると、蝶が道案内のようにお社まで付いてきてくれたり、太鼓が鳴って何かの儀式が始まったりします。ふだんの生活の中だと、ゾロ目をよく目にする、同じ言葉を何度も目にする、耳に入るといったシンクロ(共時性)が起こります。
それらはすべて、神様からのメッセージです。自分で意味付けしていいのです。エゴが出てくる前に疑わず「受け取る」こと。
神様とのお付き合いの基本は、①疑わない。②考えない。③すぐやる。これを私は「三種の神器」と呼んでいます。まずは神様との信頼関係を結ぶこと。これって人間関係でも同じですよね。喜んで受け取ることができる人に、神様はどんどん与えてくださいます。
次項では、神様と信頼関係を結んだ皆さんが、金運を叶えていく方法をご紹介していきます。
この記事は『ゆほびかGOLD』2020年4月号に載っています。